2025年9月20日 東京都・アミノバイタルフィールド
開幕から2連敗を喫した中大は今季初勝利を目指し、昨季リーグ3位の強豪・慶大戦に臨んだ。再三の逆転劇を制し、中大は待望の今季リーグ戦初勝利を挙げた。
第1Q、中大のキック、慶大のレシーブで試合開始。序盤、慶大は2本連続でファーストダウンを獲得。フィールドゴールを決められ、先制を許す展開となった。逆転を狙う中大は、QB小野一真(法2)を軸に攻撃を展開。そして前半12分、WR吉原聖也(商3)へのタッチダウンパスが成功し、逆転に成功。
▲タッチダウンを決め喜ぶWR吉原
第2Qに入り、慶大にタッチダウンを奪われ再び追う展開になったが、中大がここでビックプレーを見せる。ダブルリバースからQB小野のパスを受け取ったWR松岡大聖(法4)が相手を巧みにかわし、そのままタッチダウン。会場を沸かせる見事なプレーとなった。その後も一進一退の攻防が続き、向かえた前半9分、またしてもQB小野からWR吉原へとパスが繋がり逆転に成功。中大は21-17とリードしたまま前半を折り返した。
▲QBサックを決めたDL北浦吏紀(文3)
第3Q、中大のレシーブから試合が再開される。自陣22ヤード付近からの攻撃をRB上村、QB小野のランプレーで徐々に陣地を進めていき、最後はK小林隼人(商2)が「1本中の1本を決め切る」と相手陣17ヤード付近からのフィールドゴールをきっちりと決め点差を7点に広げる。点を取った直後の守備、DL石井壮(法2)のナイスタックルもあり、相手に得点を与えない。第3QのラストプレーでQB小野からWR松岡へのロングパスが決まり良い流れのまま第4Qへ。
▲正確なキックを見せたK小林
第4Qの序盤、第3Qから続く攻撃で反則による罰退がありつつも、陣地を進めていき、エンドゾーン手前からの攻撃をQB小野からハンドオフを受けたRB山口典誠(商2)が相手ディフェンス陣に突っ込み、タッチダウン獲得。さらに点差を広げる。その後は慶大の猛攻をしのぎ切り、31ー17で2年ぶりのリーグ戦勝利を挙げた。
▲勝利を喜ぶWR松岡主将(写真中央)
2連敗から中5日で見事に修正し、今季リーグ戦初勝利を挙げた中大ラクーンズ。しかし、松岡主将は「詰めの甘さや勝負弱さが出てしまった、そこを(次の試合までの)2週間で修正していきたい」とすでに次戦に目を向ける。
▲華麗なパスを何度も決めたQB小野
◆試合結果◆
〇中大31(7-3、14-14、3-0、7-0)17慶大●
◆コメント◆
WR松岡大聖(法4)
──勝利の要因
中 5 日しかなかったんですけど、しっかり準備できたのと、もう後がないっていう気持ちの問題も大きかったと思います。
──その中で第 2 Qにタッチダウン
ブロッカーがたくさん身を削ってやってくれたので、もう自分は最後そこ信じて突っ込もうっていうつもりで走りました。
──今日 1 戦のディフェンス陣、オフェンス陣を振り返って
オフェンスで言ったらそうですね。アメフトは結構雨だとすごい戦術も変わってくるというか、自分たちがやるべきことをODともになるべく意識して最後までフィニッシュできたっていうのが大きかったのかなっていうふうに思ってます。
オフェンス、ディフェンスともになんですけどけれどやっぱ詰めの甘さというか、勝負弱さが出ちゃってるところがあるので、後2週間で修正して頑張っていきたいと思います。
▲タッチダウンを決めるなど大活躍をしたWR松岡主将
WR吉原聖也(商3)
──ご自身とチーム全体のプレーを振り返って
早稲田に負けてから中5日だったので、準備する期間が短かったんですけど、その中でもチーム一丸となって、絶対慶応に勝つんだという気持ちでやってきました。結果自分が2タッチダウン取ったんですけど、全員がやり切った結果だと思います。
──立教戦に向けて
まだトーナメントまで可能性が残っている中で、ここからは全勝しないといけないので、立教戦までの2週間でしっかり準備をして、絶対に勝てるように頑張ります。
K小林隼人(商2)
──第3Qの7点差をつけたキックはどのような気持ちで
先週は2本とも外してて今回に懸ける思いは大きくて、1本中の1本決め切ろうなって自分に言い聞かせてたんでそれが決まって良かったなって感じです
──先週から変えたところ
練習後にスナッパーとホールダーと合わせる時間増やしたり、今まで疲労の感じもあって合わせること少なかったんですが今回は先週外した分取り返してやろうという気持ちで、1週間何度も合わせてきたのでその結果が実ったって感じでよかったです
──立大戦に向けて
いつどこからでもキックって言われても全部決めるっていう勢いでこれから1本も外さない、1本中1本を決め切れればいいなと思います
◆お知らせ◆
次戦は10月5日(日曜日)に富士通スタジアム川崎で行われる対立大戦です。
(記事:宮本桜佑、紀藤駿太 写真:湊谷昂太郎、紀藤駿太)
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