新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期といった影響を受けています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第7回はアメリカンフットボール部。主将の樋口尚行選手(法4)にお話をお伺いしました。
※この取材は5月4日に文面にて行われたものです。
▲昨年9月に行われたリーグ戦で早大ディフェンス(左)と向かい合う中大オフェンス(右)
――今の部の現状や部員の状況を教えてください
高校フットボール未経験者の貢献が多い弊部では新型コロナウイルスの影響により勧誘が思うようにいかなく、将来のチーム編成を考えたとき不安な現状です。また、緊急事態宣言を受け、競技の練習が不可能なので秋のリーグ戦に向けた準備の点で不安があります。
――活動が制限される中でどのような取り組みをしていますか
InstagramやTwitterなどのSNSを用いて新入生を勧誘しています。また、チームに興味がある学生に対し、zoomを利用したオンライン説明会などを実施しています。
また、自宅などで行えるトレーニングメニューをトレーナーより提示していただき、zoomなどを利用し、リモートトレーニングをしています。
――チームとしてはどのようなコミュニケーションをとっていますか
ポジションラインでプレーに関する参考動画を共有、またはzoomでポジション事にミーティングを実施しています。また、リモートトレーニングの際に学生幹部から全部員へメッセージを発信しているのでコミュニケーションは取れているかと思います。また、須永ヘッドコーチからはコントロールできない部分で嘆くのではなく、中大アメフト部を背負った上で今自分たちにできることを最大限遂行し、史上初である中大アメフト部の日本一を実現させようとお話いただいております。
――この状況下で苦労していることはありますか、またいい面はありましたか
ジム利用が不可能なことから高重量でのトレーニングができず少なからず筋力は低下しているということです。
また部員が集まりフットボールの練習を出来ないことから、プレーの精度や技術面での成長が難しいということです。今までは喋ることのなかった内容等を意識的にコミュニケートすることで、お互いが何を考えているのかを知り、活かす良いきっかけになりました。
――今後の予定・意気込みを教えてください
練習再開の目処は立っていませんが、今自分たちに出来ることを徹底し、必ず日本一になりますので応援の程宜しくお願いします。また、私達と共に日本一を目指したいという気持ちがある方は是非入部お待ちしております。
ーーありがとうございました!
▲今年度チームを引っ張る樋口主将(提供:アメリカンフットボール部)
〈樋口主将・プロフィール〉
なまえ:ひぐちなおゆき
生年月日:1998年12月23
ポジション:DL
出身地:東京都
好きな食べ物:あまいもの
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部