2025年10月18日 東京アクアティクスセンター
25mプールで争う競泳の日本短水路選手権は18日、東京アクアティクスセンターで開幕して第1日が行われ、女子50m自由形は長谷川葉月(文3=イトマン東京)が24秒91の自己新記録で5位に入り、同200m背泳ぎは弘中花音(文2=イトマン東京)が6位といずれも入賞を果たした。男子は光永翔音(商2)が50mバタフライで8位。前回大会で男子200m自由形金メダルの村佐達也(総1=イトマン東京、当時は中京大中京高)は出場していない。
▲50m自由形決勝後、応援席にガッツポーズする長谷川
決勝のレース後に長谷川は「楽しかった」と声を弾ませた。予選では池江璃花子(横浜ゴム)と同じレースを泳ぎ、25秒07の組1位(全体4位)で危なげなく決勝進出。自己ベストも更新し、マネジャーや選手らのいる応援席に向かって思わず笑みがこぼれた。決勝は後半で競り負け6位となったが、予選を上回る24秒91をマーク。電光掲示板の記録を見た長谷川は目を丸めて予選と同じ笑みを見せると、今度はそこにガッツポーズが加わった。インカレ後は長距離を泳ぐ練習で基礎を固めていたといい「その中でベストを出せたのは地力がついたのかなって思います」と喜んだ。
▲200m背泳ぎ決勝を泳ぐ弘中
弘中は予選で2分7秒49をマークし、全体1位で通過。周りの選手が決勝に向け体力を温存する中でも「私のいいところは予選から本気でいくところ」と信念を曲げなかった。しかし決勝では、久々のセンターレーンに「意識してしまった部分はあった」。150mのターンまで7番手、最後は何とか6位に食い込んだが、本命種目で精彩を欠いた。最近は背泳ぎの不調に悩み「気分転換じゃないですけど、(背泳ぎに)囚われてるより、他の泳ぎでも記録を出して背泳ぎにつなげられたら」とバタフライや自由形を泳ぐこともあった。決勝を予選トップで迎えたことはその成果か。弘中は前を向く。「背泳ぎに対してちょっと怖さがなくなってきた感じがあるので、それは良かった」
(記事、写真:桑沢拓徒)