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中大史上初の三連覇に挑むが惜しくも初戦敗退―文部科学大臣杯 第78回全日本大学準硬式野球選手権大会 対同志社大

2026年8月23日 石川県・金沢市民球場

全日本選手権で昨年、おととしと2年連続で優勝し、「中大史上初の日本一三連覇」を懸けて臨んだ本大会。持ち前の固い守備でロースコアに抑え 、攻撃のチャンスをうかがうも相手投手の好投に苦しめられ、最後まであと一本が出ず惜敗。無念の初戦敗退となった。


1回戦をシードとし、2回戦から登場した中大の相手は、昨日行なわれた1回戦で中京大に勝利した同志社大となった。

先攻は中大。先頭打者のルーキー田村颯丈郎(商1)が中前安打で出塁し、2番村田慶二(経4)が的確な送りバントを決め一死二塁とする。続く3番大森燦(商3)の内野ゴロが進塁打となり走者は三塁へ。初回から二死三塁のチャンスを作るも4番の山口剛大(文4)の打球は内野ゴロとなり、このチャンスをものにすることができない。
塁上で喜ぶ田村

後攻中大の先発は三浦凌輔(商4)。初回、先頭打者に四球で出塁を許すと、二死二塁の場面から適時三塁打を浴び三塁走者が生還。先制点を与えたが続く打者を内野ゴロで打ち取り初回を最少失点で切り抜ける。

 

▲先発した三浦

3回のウラ、同志社大の攻撃。二死二塁のピンチの場面で3番杉本の打球はライト前へ落ちるも、ライト村上の返球はまっすぐにキャッチャーの岡部匡十(経4)へ。本塁を狙っていた走者を仕留めた。あわや追加点のというところでライトを守る村上の好守備が光り、このピンチを見事しのいで試合は中盤へと突入する。

 

▲村上の好送球を受けた岡部のタッチアウト

5回に追加点を許し、2点差を追いかける中大の8回の攻撃。先頭打者の田中元輝(経4)が四球を選び出塁すると、代走に今野航来(経2)が送られる。一死一塁の場面打席に立ったのは2番の村田。村田はこの試合の4日前に母を亡くしていた。今大会はその母も楽しみにしていたという。「どんな形でもいいから母に喜んでもらえればいいなと思いながら打席に立った」と語った村田の打球は左前安打となり、走者を得点圏に進める。続くは4番の山口。二死一、二塁から初球を振り抜き打球はセンター前へ。「みんなの思いが乗った一打だった」と振り返った山口の適時打で、二塁走者の今野が生還し点差を1点差に縮める。

 

▲適時打を放った山口

 

後がない9回。最後の反撃は6番代打山井祐希(商3)から始まった。「チーム全員の思いを背負って打席に立った」。そう振り返る山井が放った打球は左安打となり、代走には内野玲(商1)が送られた。そして続く代打古積充(経3)の犠牲バントが完璧に決まり一死二塁に。「自分にできることを120%やろうと思って試合に臨んだ」と語った8番村上は執念のヘッドスライディングを見せ内野安打をもぎ取り、ついに逆転の走者として出塁した。9番今野の打席の間に一塁走者村上が盗塁に成功し一死二、三塁に。今野も死球で出塁し、一死満塁。一打逆転の張り詰めた空気の中、打席に立ったのは初回先頭打者安打を放ったルーキー田村であった。ワンボールから2球目、田村の放った打球はサードが上手くさばき本塁、そして一塁へ転送。併殺打となりスリーアウト。あと一本が出ず悔しい敗戦となった。

▲塁上で喜ぶ山井

 


主将としてチームを牽引してきた吉井愛斗(経4)はこの試合を「終盤チャンスを作ったものの返しきれないというところは、同志社さんが一枚上手だったのかなと思います」と振り返った。また、新チームとなってから今日までについては「三連覇をなるべく意識しないようにしていたが嫌でも耳に入るような環境だった」と語った一方で、続けて「でもその環境下でやっていかなければ、切り開ける目標ではないと思っていたので、重いプレッシャーもありましたけど、最後にこう負けてしまって、まだ力がなかったなって」と悔しさをにじませた。

▲試合後の選手たち

 


全日本の大舞台でも持ち味の守備でロースコアに抑え、最後まで食らいつく戦いぶりを見せたものの、惜しくもあと一歩が届かず、中大史上初の全日本三連覇の夢はここで途絶えた。それでも中大準硬式野球部の挑戦はまだ終わらない。「全日本連覇」そして「三連覇の難しさ」の両方を知った彼らだからこそ、この悔しさを胸に来月初戦を迎える秋季リーグ戦から再出発する。

 

◆試合結果◆
●中大 - 同志社大○

チーム  123 456 789 計

中  大 000 000 010|1

同志社大 100 010 00 X|2

 

(記事:篠原ひなた 写真:篠原ひなた・国広直秀・伊藤凛音・今村優斗・島田智史)

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