2024年12月27日 テクノルアイスパーク八戸
準々決勝の相手は宿敵東洋大。インカレ優勝に向けて負けられない一戦となる。試合序盤から一進一退と激戦になるが、チーム一丸となってゲームメイクし勝利を掴み取った。
〈第1ピリオド〉
試合開始から強気で攻めていく。小岩獅竜(商1)、種市悠人(総4)が鋭いシュートを放つが、惜しくも点に繋がらない。試合序盤から激しいパックの取り合いが繰り広げられた。開始4分、角丸陸斗(国経3)、堤虎太朗(総4)の息の合ったパス回しにより、夏野晃輔(商4)が先制点を入れた。その後1点を許すもすぐに小岩が取り返す。13分に角丸も得点をあげ、第1ピリオドを3-2で終えた。
▲先制点を挙げた夏野
〈第2ピリオド〉
中大の勢いは止まらない。開始1分、角丸が今試合2得点目を入れた。また、攻撃だけでなく強気なディフェンスで相手にゴールすら近づけなかった。15分、相手が得点を挙げ反撃開始。何度もシュートを打たれ危ない場面が見られるも、川合温大(文3)の好セーブが連発しリードを保った。
▲好セーブを連発した川合
〈第3ピリオド〉
前半とは打って変わって慎重にゲームメイクしていくも、相手の猛攻は止まらない。中大もパックを奪い合い、得点を許さない。川合も第2ピリオドに続いて好セーブを連発。残り2分、相手がGKを下げ6人体制で全力で得点を取りにかかる。中大はゴール付近に人を堅め守っていく。残り1分、相手の隙をつき種市が得点を入れ、勝利を確実なものにした。思わず選手は涙を流し、八戸監督はタイムアウトを取って心を落ち着かせる。そして、最後まで気を抜かずチーム全員でゴールを死守し0失点に抑え、勝利を掴み取る。試合終了の合図が鳴ると選手たちは仲間と熱いハグをかわし、勝利の喜びを分かち合った。
▲喜ぶ選手たち
「今日のベンチの雰囲気もとても良く、負ける気がしなかった。」と八戸監督は語る。見事去年の結果を超えることができた中大。しかし、次戦は昨年のインカレで負けた関西大とのリベンジマッチ。選手たちも特に気合いが入る。昨年の雪辱を果たせるのか、次戦も目が離せない。
◆試合結果◆
◯中大5(3-2、1-1、1-0)3東洋大●
◆コメント◆
八戸監督
―今日の試合展開を振り返って
本当に早い段階で点数が取れて、常に先行する形でいけたんですけど、なかなか入れては入れられ、入れては入れられのしんどい展開が続いて、ただ、今日はベンチの雰囲気とかもすごく良かったので、負ける気がしなかったですね。
―相手は東洋大、行ってきた対策、これまでの経験を活かすことができたか
相手のリーグ戦とかでの特徴とかを練習の中で共有して、対策はしてきて、それも結果として出ていたかなと思います。
―今日の試合後、選手たちへの声かけは
自分からは、明日は去年のリベンジをしっかりしましょう、明後日は、頂点に立つんだと、それしかないですよね。
―明日は昨年この場所で敗れた相手(関大)との再戦について
そうですね、相手がどういうゲーム展開をしてくるか、今年の(相手)チームは今日の1試合しか自分も見ていないので、わからないですけど、おそらく、ゲーム運びとか特徴はそんなに大きく変わっていないと思うので、かなりシステマチックな守りをしてくると思うので、明日も明日で、おそらくしんどい試合になると思うんですけど、しっかり戦っていきたいと思います。
種市選手
ー今日の試合を振り返って
そうですね、率直に嬉しいっていうのはあるんですけど、みんなやるべきことをしっかりやってくれた上で、キーパーもすごい守ってくれて、決める人がしっかり決めて決勝で優勝するってのは今シーズンずっとの目標なので、ここはとりあえず通過点として、しっかり勝ててよかったなっていう風に思います。
ー試合が中断した時間が多かったが、その間にどのような声かけをしたか
そんなに声かけはしなかったんですけど、みんな気持ちを切らさずにやってくれて、逆にタイムアウトとかで結構こっちも疲労が回復していたので、そこは良かったかなっていう風に思います。
ー第3ピリオドは攻めに行こうとしていたか、守りに行こうとしていたか
東洋相手だったので、守りに入ったら負けてしまうので、守るとこは守りつつもしっかり攻める、攻める姿勢を変えないでいこうっていうような感じになってました。
ー5点目について
あれは別に決めよう、正直決めたいなと思って攻めようと思っていたんですけど、そこで東洋も6人ってなって前から来るので、そこで夏野がしっかりタメを作ってくれたので、そこのパスのおかげで決められたなっていう風に思います。
ー明日の関西大とのリベンジマッチへの意気込み
やるべきことは特に変わらないんですけど、去年負けているチームっていうことで、年内通して1回しかやれない相手でもあるので、ここでしっかりボコボコにして、しっかり勝って決勝につなげればいいなと思います。
夏野選手
ー勝利した今の率直な気持ちは
超嬉しいです。
ー対東洋大戦にはどのような意気込みで臨んだか
中央で大事な試合は結構今までもあったんですけど、それ以上にみんなが気持ち入って絶対勝つぞとか、その思いも1つになって。自分の役割とかを果たせたので、結果がついてきて、勝つことができて満足です。
ー監督やコーチから何か言葉が送られたか
とりあえず今までやってきたこと精一杯頑張ろう。 あんまりシステム的なことはあまり言わない監督なので、とにかくお前ららしくプレーしてこいみたいな感じで送られました。
ー先制点を挙げた時の気持ちは
先制点と入れた時は、実は自分が先制点を入れると負けるっていうのがあるんですよ。自分は先制点を入れることがなくて、 今までも本当に3、4試合ぐらいしかなくて、それが全部負けてるんですよ。それも去年の関大戦。関大戦の先制点決めて負けたので、ちょっとトラウマだったんですけど、それでもみんなゴールを守ってくれて、どんどん追加点取っててくれて、嬉しかったです。
ー堤さんや角丸さんとの連携プレーについては
このメンバーばっちりですね。やっぱりやりたいことも意思疎通できてますし、得点とかもやっぱり1人での得点とかじゃなくて。 連携で、崩して勝ったので、どこのセットにもどこのチームにも僕たちのセットは負けません。
ー関大戦に向けての意気込み
やっぱり去年負けた大学と、去年の4年生がちょっと悔しい思いをして。まだ1年生は知らないんですけど、2、3、4年生、悔しい思いをしているので、 リベンジできるように頑張って決勝、まだ自分たちは決勝に行ったことないので1回も。決勝に行きたいと思います。
川合選手
ー今日どんな意気込みで挑んだか
勝つイメージってのは最初から出来ていたので、それを上手くみんなで気持ちをひとつにして戦うって感じで、スタートからけっこう100%くらいの雰囲気でいけてたのかなって思います。
ー今日の試合について
2、3日前から夜緊張して眠れないみたいなのが続いてて、本当にずっとずっとイメージしてて本当にこれだけの勝利というか、もちろんこの後2つも勝たなきゃいけないんで、しっかり切り替えて、とにかく勝てたのは嬉しかったです。
ー2、3ピリオドの好セーブでは
1ピリがなかなかシュートが来なくって、リズム作れなくてすごい苦戦してたんですけど、2ピリ3ピリ、たまたまに近いんですけど、そう言ったセーブから自分の流れが作れたので、それはすごく良かったなと思います。
ー今日の試合に得点を付けるとしたら
どうだろ、、自分自身の点数はまだつけられないぐらいなんですけど、チームとしては100%、100点くらいで、この後勝ってって、それを120、150ぐらいに出来ていければいいなって思います。
ー関西大戦への意気込み
昨年、準々決勝で負けている相手っていうのもあって我々もけっこう気合入ってて、リベンジするってことで、絶対に勝っていきたいです。
◆お知らせ◆
次戦は12月28日(土曜日)にテクノルアイスパーク八戸で行われる対関西大戦です。
(記事:水﨑菜花・写真:塚越香都、福田菜緒、野村真)
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