2023年12月3日 青梅市市役所~奥多摩駅~青梅市市役所
第85回奥多摩渓谷駅伝競走大会が開催され、中大も大学の部で出場し見事準優勝を果たした。なかでも今大会箱根駅伝のメンバー入りを果たした山﨑草太(文1)も出走し、3区区間新記録で区間賞を獲得。箱根5区を彷彿とさせるフィニッシュ地点まで標高が上がるコースを攻略し、着実に登りへの適正がうかがえる結果を残した。
1区スタート時からニューイヤー駅伝の常連であるコモディイイダと、桜美林大、中大という並びでレースは展開する。2年連続での出場となった1区永島陽介(法2)、2区高沼一颯(経3)がいずれも区間2、3位のタイムを記録し、3区山﨑に良い流れで襷(たすき)を繋いだ。夏の合宿から山登りへの適正を期待され、中大OBの堀尾謙介氏(令和元年卒)も「箱根の往路優勝、総合優勝のカギになると思う」と太鼓判を押す山﨑。前を行く桜美林大に追走しつつ標高の上がる難所を走り抜け、区間新記録を樹立。順位も大学1位に躍り出た。「大学に入ってから思うようなレースが出来てなくて、自信を失うことが多かった。今日のレースは監督からも自信を取り戻せるようにと言われた。最近は40点のレースばっかりだったので70点くらいは出せたかなとは思います。」とレース内容に満足げな表情で語った。
▲3区を走る山﨑
4区森基(理工2)が1位をキープし、続く5区助川颯都(理工1)が追いついてきた桜美林大と並走する展開に。この大会で最も長い8.4キロを走った助川は「距離の対応といったところに重きを置いてレースに出させていただきました。桜美林と競っている時も絶対負けられないっていう気持ちがありつつ、自分ひとりだけで引っ張ってしまうと力を使ってしまうので、上手く桜美林の方と引っ張り合いながら走りました」と述べた。最後は順位を落としてしまうも、駆け引きを経験し今後につながる走りとなった。
▲桜美林大と並走する助川
アンカーは最高学年の濵田宙尚(商4)が区間2位の走りで1位に返り咲く。終盤東大に抜かれ、惜しくも準優勝で大会を終えたが、それでも4年生としての意地の走りを見せた。「復帰明けなので、1キロ3分ペースで押せればいいなって思って終わってみたらペース通りだったので、大晦日の漢祭りで箱根に勢いをつけられる走りができそうな目処が立ったので良かったかなって思います」と目標が達成できた喜びと箱根を走る仲間たちへの激励を口にした。また最後の競技生活について「仲間やチーム全体を盛り上げられるような記録を出して、まだまだ中大やれるんやなっていうところを見せて箱根に挑めるような準備をしようかなって思っています。あとは4年のエースたちも鼓舞したいですね。4年間色々ありましたけど、ここまで走れることができて良かったかなって思います」と4年間の思い、また箱根駅伝に挑む仲間たちにエールを送った。箱根への起用も期待される山﨑、復調をアピールした濵田、彼らの走りが100回大会で結実することを願うばかりである。
▲ゴール前の濵田
◆大会結果◆
大学の部
総合順位
①東大A 2時間14分42秒
❷中大 2時間15分02秒
③桜美林大B 2時間15分46秒
④東工大A 2時間17分13秒
⑤国士舘大D 2時間17分42秒
区間成績
Aチーム
1区 ②永島陽介(法2)21分59秒
2区 ③高沼一颯(経3)25分19秒
3区 ❶山﨑草太(文1)19分37秒=区間新
4区 ⑥森 基(理工2)20分35秒
5区 ⑥助川颯都(理工1)25分44秒
6区 ②濵田宙尚(商4)21分48秒
(記事:大日方惠和、写真:大日方惠和、桑沢拓徒)
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