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白川・浦田が好走!明暗分かれたものの、箱根路に対する想いは一つ─第137回 関東10マイルロードレース大会

2023年12月17日 千葉県・成田市宗吾霊堂裏

冷たく強烈な風が吹き荒れる成田の地で19人もの選手が中大から出走。白川陽大(文2)や浦田優斗(経3)ら、箱根駅伝エントリーメンバーがそれぞれ3位、5位と順調な仕上がりを見せたことに加え、今季のレースでは辛酸を嘗めてきた小田切幹太(文1)や永島陽介(法2)、鈴木耕太郎(法1)ら、下級生の台頭も見られた。

また、今大会は箱根駅伝出走メンバーの選考においても重要なレースとなっており、「強化期間の結び」や「練習の一貫」、あるいは「タイムを狙うレース」と目的は異なるものの、4人全員から箱根路に対する意識を聞くことができた。

▲例年より格段に多い19名が出走

10月のレガシーハーフマラソンでは低体温症により途中棄権という結果に終わった白川。自身のロードでのレース勘を取り戻すべく富津合宿にも参加し、その延長線上として今大会に出走。「単独走や強度の高いポイントをやってきて、駒大と戦っているイメージを常に持って、学内の選考っていう意味もあるんですけど、総合優勝に向けてというところを念頭に入れて取り組んでいました」と振り返る充実した合宿期間に良い形で終止符を打つことができた。

箱根に向けての取り組みを問うと、「もう強化は今日で終わりというか、もうやってきた分はあると思っているのであとは調整してしっかり勝つイメージだけを持って、本番に向けてやっていこうと思っています」と返答し前向きな表情を見せただけに、白川の箱根路での復活を期待せずにはいられない。

▲持ち前のロード力と安定感を取り戻しつつある白川

学内3位の浦田も箱根前のレースペースでの調整練習という形で出場。「設定より早くなったんですけど最後まで余裕を持って終われたので、いい練習になったと思います」と語ったようにレース後の飄々とした表情が印象的だった。6区山下りでの出走を熱望している浦田は2日目の流れを司るポイントとなる一人。万全な準備を経て、新春の陽光に照らされる晴れやかな表情が見てみたいものだ。

▲順調な仕上がりを見せた浦田

同じくエントリーの園木大斗(法4)はタイムを狙って臨んだものの、合宿期間の疲労の蓄積と強風の影響で後半の巻き返しが利かず伸び悩んだ。ただ、「メンバーに入っているからには何があるか分からないので、しっかり準備して自分にできることを頑張っていきたいと思います」と4年生らしいチーム対する献身的な想いを口にし、前を見つめる。

▲不発に終わったが、リベンジに燃える園木

自身が希望する6区の下りを想定して走れたという1年の佐藤蓮(法1)。園木と同様の理由で後半に伸び悩んだものの「下り自体は最初問題なく走れたのであとは上りにどう攻略するかが鍵となるのでそこを課題に置いて残り2週間を過ごしていきたいと思います」と誓った。

エントリーメンバー内でも明暗が分かれた今大会。置かれている境遇はそれぞれ異なるが、箱根駅伝に対する各個人の想いはただ1点に収束しているように感じた。また、エントリー外の選手も健闘し、チームの発奮材料となっている。残り約2週間で真紅はどこまで深みのある色になってくれるのだろうか、目が離せない。

◆試合結果◆
③白川陽大(文2)48分12秒

④小田切幹太(文1)48分16秒

⑤浦田優斗(経3)48分16秒

⑧永島陽介(法2)48分45秒

⑩鈴木耕太郎(法1)48分53秒

㉓山田俊輝(経4)49分50秒

㉔藤田大智(文1)49分51秒

㉖園木大斗(法4)50分02秒

㉗伊東大翔(文4)50分07秒

㉛山口大輔(文3)50分34秒

㊲佐藤蓮(法1)51分06秒

㊵濱田宙尚(商4)51分25秒

㊸助川颯都(理工1)51分35秒

51森基(理工2)52分56秒

(記事:日向野芯、写真:大日方和、日原優)

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