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箱根路を駆けた精鋭たちが帰ってきた!地元の声援に応える快走!─第29回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会

2024年1月21日 広島県・広島市~廿日市市

1月21日、広島県で第29回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(以下都道府県駅伝)が行われ、各都道府県の代表として中学生~大学生・社会人の選手たちが集い、地元の意地をかけて勝負を繰り広げた。13位に終わり、苦汁をなめた箱根駅伝から約3週間が経ち、体調が回復した湯浅仁(経4)、中野翔太(法4)、白川陽大(文2)らも代表に選出され、沿道の声援を力に応える見事な走りを見せた。

広島県代表として3区を走った中野翔は「前が結構見えてたので突っ込みやすい状況ではあったので行くしかないな」と述べたレースプラン通り、中継所にて27位で襷(たすき)を受け取るが、その後着実に前を捉える走りで14人抜きを達成し、13位で次の区間へ繋いだ。箱根2区で区間賞を獲得した黒田朝日(青学大)や中大の先輩千守倫央(大塚製薬)など実力のある大学生、社会人も多く出走したこの区間で中野翔は全体7位のタイムで完走した。「箱根があまり良くなかったので、体調も回復したのでしっかり走りたいなという思いで走ったのである程度いい走りができた」と今回の走りを振り返った。また卒業後にHondaへの入団を控えた現在の目標を尋ねられ、「しっかりまずはトラックから結果を出していきたい」と答えた。

▲区間7位の好走を見せた中野翔

7区は全区間で最も最長の13キロのコース。長野県代表の鈴木芽吹(駒大)が区間新記録を樹立、栃木県代表の菊池駿弥(中国電力)の地の利を活かした好走を見せる中、当日メンバー変更で抜擢された大阪府代表の白川は「一般区間ということで中学生高校生と一緒に戦う中でお手本となる選手を目指して」と当初の目標を語り、順位を落としてはしまったものの10位でゴール。レース後「順位を落としてしまったんですけど、それなりにまあまとめれたかな、自分の中で頑張れたかなと思います」と口にし、箱根では9区を経験したことも受けて今後の意気込みを聞くと、「自分も箱根走ってシードを落としてしまった部分はあるので、自分がしっかりチーム立て直して予選会突破できるように頑張っていきたいと思います」と来年の箱根に向けて再起を誓った。

▲大阪府代表のアンカーを任された白川

同じく7区では中大を主将として引っ張り、箱根では区間3位の快走で序盤の遅れを取り戻す活躍を見せた湯浅が宮崎県代表のアンカーとして出場した。強豪が揃うこの区間で箱根を彷彿とさせる追い上げを見せ、全体6位のタイムで走り切った。自身の走りを「順位はそこまで良い順位で襷もらえなかったんですけど、宮崎県民の方々の想いもありますし中高生に良い経験をさせたかったので、社会人、大学生としてしっかりと走れたかなと思います。」と振り返り、さらに卒業後は鈴木、吉居大和(法4)らと同じくトヨタ自動車への入団が決まっていることを受け、「社会人になってからはしっかりとマラソンで活躍したいなと思ってるので頑張っていきたい」と抱負を口にした。

▲区間6位のタイムを記録した湯浅

箱根では仲間として共に走ったメンバーが今度は都道府県の思いを背負い、ライバルとして駆ける都道府県駅伝。選手たちは地元愛を走りで表し、沿道の応援団も他県の応援団に負けじと大きな声援や拍手を送るこの大会で中大の選手たちも大いに活躍し、後輩たちの手本になったに違いない。来年度の大学駅伝、実業団での活躍に期待が高まるばかりである。

◆大会結果◆
❶長野県…2:17:00

❿大阪府…2:20:55(7区㉞白川陽大…39:01)

⓮広島県…2:21:20(3区⑦中野翔太…23:46)

⓱宮崎県…2:21:59(7区⑥湯浅仁…38:01)

(記事:大日方惠和、写真:井口縁,功刀萌恵)

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