2024年5月25日 東京都・世田谷区立総合運動場陸上競技場
5月25日、東京都・世田谷区立総合運動場陸上競技場で第2回世田谷陸上競技会が開催され、中大からは山口大輔(文4)が出場。13分台を目標に前半から速いペースでレースが展開する中で、後半こそ苦しい表情を見せたものの維持のスパートを見せ、2年8カ月ぶりに自己ベストを更新した。
堀尾謙介氏(平31卒・M&Aベストパートナーズ)や名取燎太(コニカミノルタ)、栗原啓吾(富士山の銘水)など、大学駅伝で名を馳せた社会人ランナーが序盤から1周67秒ほどのハイペースでレースを展開。13分台を目標としていた山口は堀尾の背後でリズムを刻みながら、後方からのスタートとなった。
▲レース序盤は堀尾の力を借りてレースを進めた
早くも800m手前で堀尾が集団前方に出るも、山口はすかさず付いていく余裕を見せる。2000mを5分30秒ほどで通過し、その後も伸びのある走りでラップを維持するかのように思われたが、レースが動いたのはその直後だった。
2200m過ぎに堀尾がスパートを仕掛け、一気に先頭に躍り出る。それに対して山口は対応できず、徐々に集団の後方へ。首が上がり、上体にブレが見られるようになり、3000mの通過は8分20秒台中盤とさらにラップを落とす。
単独走という厳しい状況の中でこのままラップを落とすかのように思われたが、ラスト1周の鐘とともに一気にギアを変え、前を行く2人を抜き去る。14分09秒02でフィニッシュし、実に2年8カ月ぶりに自己ベストを更新した。
▲後半はラップを落とす苦しい走りに
「後半は1人になったところで出し切れなかったことが1つ課題かなと思います」。レース後に表情を緩めることもなく、今レースの課題を分析した山口。4年生としての矜持はチームに好影響を与え、未来のCを担う下級生の奮起につながるに違いない。試練の夏を経て、予選会で完全復活を期す山口の雄姿に期待したい。
◆コメント◆
山口大輔(文4)
──今回はどのような位置づけで臨んだのか
おそらく5000mが最後になるっていうつもりでいたので、最後しっかり4年生として13分台を出すのが目標だったんですけど、最低限自己ベスト更新ってことで最低限の走りはできたと思います。ただ、自分自身まだまだ足りないところがあるなと思いました。
──前半はハイペースでレースが進んだが後半の走りはどう評価するのか
13分台を目標にしたので、前半は結構意識したレースができたんですけど、後半は1人になったところで出し切れなかったことが1つ課題かなと思います。
──課題を踏まえて、夏に向けてどのような取り組みをしていくのか
やはり予選会を1番に夏しっかり怪我なく継続して走り込むっていうのが1番自分の中で課題だと思うので、継続して怪我無くやって悔いなく取り組んでいこうっていうふうに思っています。
◆大会結果◆
男子5000m
6組
⑧山口大輔(文4)14分09秒02 PB
(記事:日向野芯、写真:要明里沙)
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