2024年10月20日 東京アクアティクスセンター
日本短水路選手権の最終2日目が20日、行われ、女子200m平泳ぎ決勝で楠田夢乃(文1)が準優勝した。同種目を得意とする楠田は、先月の日本学生選手権(インカレ)でも3位となっていた。
前日には、同じくインカレでメダルを獲得している弘中花音(文1)が女子200m背泳ぎで3位入賞しており、女子1年の活躍が目覚ましい。
▲決勝で力泳する楠田
決勝では、加藤心冨(早大)との接戦に。一時トップで折り返す場面もあったが及ばず、2分19秒86で2位となった。競り合うレース展開は「分かっていた」と楠田。「その上での練習をしてきたが、まだ(練習を)始めてから時間が経っていなかったというのもあって、成果がレースに出せるほど練習時間が足りなかった」
楠田は一昨年の同大会でこの種目を制し、世界短水路の代表に選出された実力者。しかし昨年は体調不良からの復帰明けで泳いでいたと明かし、結果は5位だった。そこから1年。中大に入り環境の変化もある中、インカレと今大会で表彰台入りの成績を残している。
両大会の表彰後の取材では「思ったようなタイムが出なかったのは悔しい」「タイムが伴ってこなかった部分が悔しい」とメダル獲得のうれしさではなく、タイムへの悔しさを強調した。新チームとなり「(池本)凪沙さんが抜けてかなり大きい穴ができた」と正直な不安を吐露した楠田だが、ストイックな姿勢を貫く彼女が、その穴を埋める大きな役割を果たすことは間違いない。
▲フォトセッションでの楠田
(記事:桑沢拓徒、写真:渋谷海翔)