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【箱根駅伝直前特集2025/捲土重来】第2回 佐藤大介(文1)×並川颯太(法1)×原田望睦(文1)

10月の箱根駅伝予選会では、過酷なコンディションに苦しみながらも6位に入り出場権を獲得。11月のMARCH対抗戦では多くの選手が自己ベストを更新し、優勝を果たした。この勢いを箱根路で発揮なるか。選手たちの思いを連載でお届けする。

 

第2回は勢いとまらぬ1年生の一翼を担う、佐藤大介(文1)、並川颯太(法1)、原田望睦(文1)の3人。ともに入学時から数々のレースに出場し、タイムも大幅に更新、予選会出走も果たした。1年生ながら新戦力として大きな期待を背負う彼らへ、互いの存在について語り合ってもらった(取材は12月1日に行いました)。


 

談笑する3人(左から原田、並川、佐藤)

 

成長の1年

──入学時に思い描いた結果を得られているか、10点満点で点数をつけるとしたら何点でしょうか?せーのでお願いします!

佐藤:5

並川:5

原田:6!!

原田:前期は思っていたより上手くいかなかったって感じで、でも前期上手くいかないのはわりと想定内というか、けっこう環境も変わって難しいとは思ってたのでトラックレースはなかなか上手くいかなかったなぁって感じで。夏合宿から上手く軌道に乗せていきたいなって自分では考えていて、その点に関してはちょっと上手くいったなと思ってて。わりとトップチームのほうで練習できて、消化率もよかったので、そこから予選会走りたいなぁって思って、予選会走って、そこそこは走れたのでここまでは良かったんですけど、その後はまたちょっと上手くいかなかったので、6点って感じですかね。

並川:僕自身かなり色々と経験させてもらった1年で、関東インカレもそうですし、夏合宿もアメリカ行かせていただいたり、箱根予選会も出場させていただいたり、1年生からすごく色々な経験をさせていただいて、その面で経験値は非常に豊かなものだったかなって思う一方で、やっぱりここ最近でいったら全日本の出場を目指してましたし、それを達成できなかったっていうのが悔しいところではありますし、原田と被る部分もあるんですけど、前期トラックシーズンが思うような結果がついてこなかったっていうのが満足しきってないですね。

佐藤:自分も前期は怪我とかあって、トラックであまりいい結果を残せなかったなっていうのがあったのと、でも他はわりと後半シーズンは駅伝にも出場させていただいて、それでもただ出場しただけで特別いい結果は出せなかったので、そういうところが自分としてももうちょっといけたかなぁという意味で6点をつけさせていただきました。

──この1年で最も印象に残っているレース、キーポイントになったようなレースを1つあげるとしたら何を選びますか?

原田:、、、ちょっと迷ってるんですけど、、

佐藤:じゃあ俺からいきます!自分は、6月末くらいに出た男鹿駅伝が1番変わるきっかけというか、自分の存在をアピールできた1番大きい大会だったかなと思います。

並川:僕も大介と一緒の時期になるんですけど、6月末のU20の日本選手権。高校時代から5000m13分台を出して走っていたんですけど、高校時代は達成することができなくて、個人では全国大会がなかったっていうのがあったんですけど、U20の日本選手権で5000m13分台を出すこともできましたし、入賞することもできて、その後の大会でもわりと走れるようになってきたので分岐点というか、自分の調子が上がっていった1つの大会なのでそれが1番印象深いです。

原田:ちょっと迷ったんですけど、7月のホクレンの学連網走10000mですね。そこで思うようにレース上手くいかなくて、1年生の同期にめっちゃ負けてすごい悔しかったの覚えていますね。そこから夏合宿頑張ろうっていう気持ちになることができたので、やっぱり変わるきっかけみたいなのはそこであった気がします。

▲男鹿駅伝にて本間(左)から襷(たすき)をもらう佐藤

 

お互いについて

──競技面、私生活面でのお互いの印象を教えてください

「リーダーシップ」

〈佐藤さん〉

並川:、、、スカしてます。

一同: 笑い

佐藤:らしいです(笑)。

原田:ちょっと話しかけずらい雰囲気を出してるんですけど、以外と話したら、、

並川:チョロいです。

佐藤:チョロい言うな!

原田:めっちゃ明るく話してくれます。

並川: (笑)、えーなんやろ。

佐藤:なんかないの。

並川:先月くらいまで学年のリーダーやってくれてたんで、真面目、、ですかね。

──学年のリーダーというのは、、?

原田:みんなをまとめてくれる感じの。

並川:数ヶ月で交代してます。

佐藤:学年でミーティングとかやる時に仕切ったりするのを今はかわりばんこでやってて。それを自分が先月やらせてもらって。

並川:おもんない真面目です(笑)。

佐藤: (笑)

原田:リーダーシップはありますね。

「力強い」

〈並川さん〉

佐藤:特にないですかね〜(笑)。

──仲が良さそうですが、、、

並川:仲良くしてるっす。

佐藤:並川は、、、なんやろな。並川はいい意味でも悪い意味でも素直でいれる感じがあるのかな〜。

並川: (笑) ピュアやもん。

原田:裏表ない感じします。

佐藤:良くも悪くも、感じたことを出してくるんで、それが面白いなぁって。私生活はそんな感じかな。競技面は、、、、

並川:、、、、ないの。

佐藤:あるある(笑)。すごく悔しがりますね。これは原田も一緒なんですけど、この2人が1番、、全員悔しがるけどな、、まぁでもわりとこの2人は誰かがいい結果残したりすると、悔しがったり、とかを1番表に出すタイプ。それがすごく性格が出てるんじゃないかな。

原田:そうですね、、すごい力強い、、、っていうイメージです。すごいシンプルなんですけど。走りも、、なんか、がっちりしてるなって。

並川:お前のががっちりしてるやろ。

佐藤:体つきの問題(笑)??性格的にも?

原田:性格的にもそうですね、ひっぱったりするんでレースでも、すごい積極的なタイプだなって思います!

「学年1の、負けず嫌い」

〈原田さん〉

並川:悔しがるタイプじゃない?

佐藤:そうですね、競技面で言ったらそんな感じっすねー。

並川:学連(ホクレン網走)の時やばかった。

原田: (笑)

佐藤:私生活は、、、天然?天然ではないか。

──YouTubeで拝見した時は落ち着いた方だなという印象でした

佐藤:そうっすね、ちょっとシャイっすね。

並川:シャイボーイ。

佐藤:全面的に出して来る感じではないです。

並川:カメラ向けられたら感情出さんよな。

佐藤:あ〜〜。

原田:出しずらいです。緊張しちゃいます。緊張しいなので、、、、。

──約1年一緒に過ごされて、3人の思い出や、今でも思い出すエピソードなどはありますか?

原田:あれじゃない、映画。

佐藤:七杖もいたけどな(笑)。

並川:あとサウナやろ。一時期よく一緒にお風呂とか銭湯とかに行ってた。

──この辺に銭湯があるんですか?

原田:いや〜チャリで4、5キロくらい。帝京大の方なんでちょっと遠いです。

佐藤:お風呂関係かな〜。

原田:あと映画でしょやっぱり。

並川:なんだっけ、なに見に行ったんだっけ(笑)。

全員:、、、ブルーピリオドや。

原田:なんか、映画館とお風呂ですね(笑)。

佐藤:意外とよく行ったりしますね。

並川:あと寮で散歩。

原田:あ〜、寮で散歩(笑)。

──1年生全体で、同期でのエピソードなどありますか?

佐藤:俺はもう1個思いついた。三浦くんっているんですけど、彼の自転車がパンクした時に、、、

並川、原田: 笑い

並川:おいおい、あれ出すんかい。

佐藤:どうしようかってなった時、彼は自転車屋さんに持っていくんじゃなくて、近くにあった車屋さんに自転車を持ってくっていう(笑)。車屋さんに「このパンク直せますかね〜?」って言ったら、即答で「無理です」って言われたっていう話があるんですけど、その話が自分は1番笑いました(笑)。

並川:逆考えたらわかるよな、自転車屋さんに車持って行ったらどうなん(笑)。

佐藤:それかな〜(考え中)。

並川:絶対面白いのあんねんって!

並川:面白くはないんですけど〜、仲良いっていうんすかね。その人の誕生日になったら、誕プレ買うっていう。

佐藤:そうなんすよ、他の学年はあんまやってないよな。誕生日が来たら、プレゼント買って、渡して。

──全員やるんですか??

佐藤:そうですね〜、全員。七杖以外は誕生日来た。俺と並川はあんまやってもらえなかった(笑)。

並川:まぁ入寮してすぐだからな(笑)。

佐藤:だいたい食堂とか、時間ばらばらなんですけど、意外と1年だけがご飯食べる時間とかもあって、そういう時は長く喋って、お風呂とかでも長く喋ったりしてますね。

 ▲箱根予選会にて力走する並川

競技について

──皆さん予選会を走られたと思うのですが、ハーフの面白さや辛さなど、どんなことを感じましたでしょうか?

並川:長いっすねぇ、、、。

原田:厳しい環境、、、。コンディションが悪かったんで、、、。

原田:ちょっともう、、きつかった思い出しかない(笑)。

並川:熱中症にもなって、フラッフラにもなって、、、。高校時代は長くてもロードで走るのは8キロとか、駅伝だったら10キロとかだったのが、それの倍なので、率直に長い。まだあんまり慣れないです。

──練習ではどういうところが高校とは違いましたか?

佐藤:圧倒的に距離ですね。走る距離も長くなりましたし、練習でやるペースもすごく、もう、(速くて)それがもう段違いでしたね。

原田:あと変わったのは、トレーニングですかね。高校の時はそんなに重きを置いていなかったというか、あんまりやり込んでなかったんですけど、やっぱり練習前のトレーニング、筋トレはちゃんと見直して、色々変えたりして、自分の中で合うようにしていって。高校とは大きく変わったなと思います。

──今でも覚えているきつかった練習などありますか?

並川:僕は坂道、上り坂がちょっと苦手なんで。中大って上りの練習が多いんですけど、その中で稲荷坂っていうのがあるんですけど、それが1番きついです。

原田:あれかなぁ、、、夏合宿。

佐藤:自分も合宿ですね。上りとかもそうじゃない?

原田:上り走もきつかったけど、、

佐藤:距離走??

原田:800×12とか、、菅平の。1番最初のポイント練習っていうきつい練習があって、それがきついですね、、。山に上がって、まだ高地に慣れてないなかやるのがきつかったです。

──夏休みずっと合宿でしたよね、、??

全員:そうですね、、、。

佐藤:帰ってきて2日ちょっと休んで、また違うところに行くっていうのを繰り返していました。

──学校と競技の両立はどうやられていますか?

原田:内職と空きコマですかね(笑)。学校の中で全部やっちゃいますね。

並川:寮だとやらん。

原田:空きコマで全部片付けます。

──佐藤さんと原田さんは学部が同じですが、一緒に授業取ったりしているんですか?

佐藤、原田:全部一緒の授業です。

──単位は、、、?

原田:前期は一応フル単でした✨️

佐藤:一応ぼちぼち取れてます✨️

──並川さんは法学部ですよね?

並川:はい、まだ茗荷谷慣れないです(笑)。

──ちょっと都会的ですよね(笑)

並川:そうですね、あそこで練習とかもしてるんで。

──練習するところがあるんですか、、?

並川:いや、無いです。だから、皇居とか行ってます。

▲箱根予選会にて力走する原田(右から2人目)

初めての箱根路

「自分たちの代で総合優勝」

──箱根がどのような存在で、卒業までにどのような結果を残したいか、意気込みをお願いします!

佐藤:自分は、箱根駅伝は子供の頃から憧れていた大会なので、それに出場して、チームとしてはやっぱり1番は優勝をしたいっていうのが4年間の中であって。個人としては区間賞をとることが1番の目標です。

並川:4年間で全てに出走して、上級生になるにつれてエース区間、2区やスターターの1区とかに出走してしっかり勝ち切るレースをしたいですし、僕たちの代で三冠目指してるんで。子供の頃は憧れの舞台でしかなかったんですけど、今わりと手の届く場所に来てるのでしっかり1年目から出走して、ガツガツ走っていきたいです。

原田:学年として4年生になるまでに総合優勝したいって決めていて。そこをまずチームの目標として決めてて。個人としては1年次から出走して、学年が上になるにつれて往路を走りたいなって思っていて。往路で区間賞取りたいなって思ってます。特に1区を走りたいなって気持ちが自分の中で強いです。

──皆さんの頑張る力の源はなんでしょう?

並川:練習終わった時の達成感。やっぱり1番気持ちいい。

佐藤:自分はよく欲しいものがあったらそれをモチベーションというか。ちゃんと練習出来てれば、これを自分のために買う。あとは新しいものを付けたり。例えば新しいシューズだったり、サングラスかけたり、新しい練習着を着たり、そういうところでモチベーションを保つようにしています。

並川:今欲しいものあるの?

佐藤:洋服、、、。

並川:洋服は買えるやろ。

佐藤:高いんだよ!

──原田さんはなにかありますか?

原田:僕は、1つしかないです。

──ずばり、なんでしょう???

原田:最近CUTIE STREETっていうグループにハマっていて、、、。夏合宿くらいからハマってるんですけど、最近イベントとか行き始めて、田原くんと一緒に行ったりして。

──推しは、、?

原田:推しは、ミントグリーンの板倉可奈っていう子です。

──あの、すらっとした???

原田:そうです。めっちゃ推しです。推しが生きがいです✨️

──陸上部の方、KーPOPがお好きな方も多そうですが、原田さんは、、、

原田:キューストです!

佐藤、並川: 笑い

原田:カバンにもチェキ入れて、モチベーションにしてます!

▲ポーズを決める1年生ら(左から原田、並川、佐藤、岡田、田原)

リーダーシップがあり仲間からの信頼も厚い佐藤、どこか幼さなげで無邪気な並川、そして淡々とした落ち着いた雰囲気をまとう原田。そんな個性豊かな彼らは、性格も私生活も三者三様だ。ただ1つ、彼らをつなぐ共通点が「陸上への熱意」。1年生ながら多くのレースに出走し、豊富な経験を積んだ。「自分たちの代で三冠」を掲げる彼らの初めての箱根駅伝が、もうそこまで来ている。

(取材・構成:山崎響)

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