2025年2月2日 神奈川県・日清オイリオグループ横浜磯子事業場 他
2月2日、横浜市。寒空の下、今年も神奈川マラソンが開催された。
新体制となって1ヶ月。練習の一環として出場した選手と記録を狙って出場した選手、それぞれの目的を持ち、レースに臨んだ。
ハーフマラソンの部には9名の選手が出走した。チーム内1着で帰ってきたのは折居幸成(法3)。「行けるとこまでついてチャンスを狙った」というプラン通り先頭集団でレースを進め、1時間3分15秒と自己ベストを大幅に更新。「最後粘りきれなくて上位争いに絡めないところはあったが、練習通りの力は出せた」と振り返った。練習に関しても順調に詰めており、安定して力を出せるようになってきていると自信をのぞかせた。また、大石港与プレイングコーチは「ハーフで勝負していくという立ち位置にいると思うのでトラックで活躍するメンバーが出てきてもそのスタンスをぶらさずにやってもらえたら」と今後の折居への期待を話した。
▲自己ベストを大幅に更新した折居
永島陽介(法3)はチーム内3着でのフィニッシュ。自己ベストを20秒更新する走りとなったが、「63分台を狙っていた」と悔しい思いを吐露した。練習も詰めていた中、記録を狙っていただけに悔しさは大きい。それでも、「来月の新潟ハーフで63分台出せるように準備したい」と次へつなげる姿勢を見せた。
▲悔しさが残るレースとなった永島
田中伶央(文1)、相地一夢(理1)は初のハーフマラソン公式戦として今レースに臨んだ。田中は「どこまで行けるか選手権」という言葉通り先頭集団に食らいつくレースを展開。中盤以降離されるも1時間4分28秒でレースをまとめた。「レースが大きく崩れることがなかったのが成長を感じたポイント」と自身のレースを振り返った。また、同日、丸亀の地では1年生が好走をみせた。「ドン引きするくらいのタイムを出しているが、成長曲線で言ったら自分も同じくらいのものが描けている。いつかぶち抜いたろという気持ちで頑張りたい」と同期の活躍が大きな刺激になっていることも明かした。同じく初ハーフとなった相地も「どれだけ粘れるか」と意気込んでレースに臨んだ。「中盤以降ずるずる垂れずにある程度粘れたと思うのでそこが良かった点」と収穫を得た様子だった。これから新入生が入ってくることに関しては「新しい刺激を受けるということで一緒に頑張りたい」と語った。大石コーチは2人の走りについて「失敗を恐れないことを期待していた。最後きつい走りになったかなと思うがそれも含めてやりたかったことなのでそれができて良かった」と話し、初ハーフの2人を労った。
▲「成長を感じた」と話した田中(提供:青山スポーツ)
そしてCユニラストレースとなった東海林宏一(経4)はチーム内2着でフィニッシュした。つけるところまで先頭についていき、どこまで粘れるかというレースプランでレースに臨んだが、後半粘り切ることができず、1時間4分9秒でレースを終えた。箱根駅伝後、すぐに退寮し、新天地でのポイント練習に励んでいた東海林はレースを振り返って「とてもいいポイント練習ができていただけに、もう少しジョグで距離を喰えていたら後半の結果も変わったかなと反省している」と悔しさを滲ませた。今後の目標は「中大ブランドがなくても応援してもらえる選手になること」。多くの人を魅了してきた東海林の今後の活躍が楽しみだ。
▲Cユニラストランとなった東海林(提供:青山スポーツ)
また大石コーチは大会全体を振り返り、「雨ですごくコンディションが悪い中だったが裏方のメンバーがしっかりやってくれて選手が少しでもレースに集中できるようにっていう環境をチームとして作れたっていうところが良かったかなと思う」と総力戦でレースを迎えられたことを評価した。
新体制後初の公式戦となった今大会。それぞれの選手が思いを走りにぶつけた。新紅から真紅へ。選手らは新たな「1」を歴史に刻み続ける。
◆大会結果◆
10キロの部
木下道晴(経1)31分17秒
髙好陽之心(経1)32分09秒
ハーフマラソンの部
折居幸成(法3)1時間3分15秒 PB
東海林宏一(経4) 1時間4分9秒
永島陽介(法3)1時間4分25秒 PB
田中伶央(文1)1時間4分28秒
相地一夢(理1) 1時間4分49秒
佐藤宏亮(文3) 1時間6分47秒
伊東夢翔(経3) 1時間6分47秒
伊藤春輝(法2) 1時間7分27秒
佐藤蓮(法2) 1時間9分24秒
◆コメント◆
折居幸成(法3)
ーレースプラン含め振り返り
先頭の流れでいけば、多分大体3分かちょっと切るくらいで進むと思ってたので、しっかり先頭の流れに沿って行けたので、予定通りではあったかなと思います。
ー展開も全体的に想定通りか
そうですね。もうとにかく行けるとこまでついて、チャンス狙ってって感じだったんで、ちょっと最後粘りきれなくて、ちょっと離れたので上位争いのチャンスがなくなっちゃったのはあったんですけど、 それでもしっかりタイム的にはベストの63分15秒ってところで練習通りの力が出せてるのかなと。
ー寮長就任ですがこの一年の意気込みなど
役職を任せてもらえたっていうところで、 生活面のところで支えていくっていうところはもちろんなんですけど、やっぱり結果もしっかり出していかないと、発言に説得力がないというか。みんなについてきてもらうためにも、しっかり結果でも示していきたいなと思っています。
田中伶央(文1)
ーレースプラン含め振り返り
公認のハーフ大会が初だったんで、 もうどこまで行けるか選手権的な感じで、とりあえず先頭集団に食らいついていこうかなっていうのでやってみて。10㌔ちょいぐらいまでは行けたんですけど、そこからまだちょっと実力不足でつけなかったんですけど、レースが大崩れすることがなかったのが成長を感じたポイントでした。
ー練習はいい感じに詰めて臨めたか
夏明け1回ちょっとタイムが全然伸びなかったっていうのがあって、12月ぐらいまで1万メートルやってて、1月入ってからハーフの練習始めて1ヶ月ハーフの練習して今日臨んだので、正直ハーフの練習の対策としては全然不十分だったという感じですね。
ーネクストブレイクとして挙げられていましたが
背中に汗かきましたね。ネクストブレイクに2人のコーチがあげてくれたんで、 お二方の顔に泥を塗らないように。ちゃんとブレイクしないといけないなと感じています。
ー同期の活躍は
いやもうほんと、正直ドン引きするぐらいのタイムを同期は出してますけど、成長曲線で言ったら自分も同じぐらいの曲線を描けていると思うんで。まだあと3年あるんで、全然全然詰められるなと思ってますし、こんなとこであいつらにはもう勝てないなんて思わないで、いつか絶対ぶち抜いたろうっていう気持ちで頑張ります。とはいえ、いくらなんでも強すぎです。
ー次の目標
もう来週もまたすぐ宮古島駅伝で多分1区を走ることになるんで、中央大学として恥ないような、もう1区からゲームセットにならないように、できれば区間3位以内で渡せるように頑張ります。
東海林宏一(経4)
ーどのような4年間だったか
楽しかったと簡単に言えるような4年間でなかったのは確かです。これ程苦しいことがこの先あるのだろうかと思うくらいですが、もしあったとしても乗り越え方を学べたと思うので、この経験を糧に前に進んでいきたいと思います。
ー新体制に注目しているところ
W副に注目しています。副キャプテンの吉中は面倒見もいいし、バランスを整えてくれる力があると思います。しかし、変に考えすぎるところがあるので、今まで通り私に相談しながらやっていけばとてもいい副キャプテンになれると思います。期待してます!
副務の山﨑は私に何も相談や報告がありませんでした。このチームにおいて絶対に忘れていけないのが「報連相」です。私はこれで監督に怒られています。副務が監督の逆鱗に触れるのは、監督も学生も互いに気分が良くないと思うので、怒られないために行動するわけではないですが、山﨑の行動がチームの雰囲気を作ると思って頑張って欲しいです。「報連相」待ってます。
ーこれからどのような選手になりたいか
これからは中大ブランドがなくても応援してもらえるような魅力のある選手になりたいと思っています。競技面では、山形県記録全種目更新、日本選手権出場、ニューイヤー駅伝出場、駅伝1区爆走がざっくりとした目標です。これからもっと明確な目標をしっかりたてて、ひとつひとつクリアしていきたいと思います。
(記事、写真:大畠栞里)
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