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【箱根駅伝特集2023/勇往邁進】最終回 いよいよ明日号砲!真紅の襷(たすき)を胸に伝統校は「新時代」へ!/箱根駅伝展望

 2023年が始まった。1年の始まりを告げる元旦は、同時に中大陸上競技部にとっては決戦の夜明け前だ。戦前から出場している大学のみに許された赤字のCのイニシャルがついた紅白のユニフォームを纏う選手たちが明日、ついに新春の箱根路の晴れ舞台に立つ──。

 最終回となる第13回は明日、明後日にかけて行われる99回目を迎えた箱根駅伝の展望についてお伝えする。昨年の悲願のシード権獲得から着実にレベルアップを重ね、目標に向かって「勇猛邁進」し続けてきた今季の中大。藤原正和駅伝監督が6年をかけて築き上げたチームは来年の第100回記念大会優勝に向けた試金石として、そして、箱根駅伝最多14回の優勝回数を誇る名門の「新時代」を切り開くため、3位表彰台、そして、それ以上の高みに挑む。(記事:角谷優希)


全体展望

第99回箱根駅伝は例年にも増して激戦の様相を呈している。

▲三冠を狙う駒大。大八木監督とエース田澤廉(左、4年)

三大駅伝のうち、出雲駅伝、全日本大学駅伝を圧倒的な実力で制覇し、大学駅伝二冠を達成した駒大が今季の大学陸上界を席巻している。選手層、質ともに過去最強を自負する大八木弘明監督のもと、幾度となく阻まれてきた悲願の三冠達成に向けて死角なしともいえるような優勝候補筆頭として、今季の箱根に臨む。

▲出雲駅伝でアンカーを務めた中村唯翔(4年)

一方前回王者の青学大も、黄金世代の4年生が9人エントリーメンバー入り。主力選手の故障離脱もあり、出雲、全日本では駒大に大差をつけられる形となったが、それでも箱根駅伝にはしっかりと調子を合わせてくるのが、原晋監督率いるフレッシュグリーンの若葉たちである。今年も圧倒的な選手層で優勝候補の一角を締めるだろう。

▲出雲駅伝フィニッシュ時。国学大の伊地知賢造(3年)は悔しい表情

2強と呼ばれる駒大、青学大の優勝争いと見られる今大会だが、それに迫る戦力を有するのが、4本柱を中心とした国学大、令和のカルテットを中心とする前回準優勝の順大、留学生と4年生世代を主戦力とする創価大、そして中大の4校であり、2強がどこかでつまづきがあれば、すぐにでも飲み込まれてしまうと思われるほど戦力が充実している。この上位候補6校に、東洋大、法大をはじめとした前回シード校と、予選会を上位通過した大東大、明大などを中心としたチームも虎視眈々(こしたんたん)と上位を狙う。留学生を有する大学も増え始め、いずれも高いレベルで戦力が拮抗しており、往路からの出遅れやブレーキも命取りになる。失敗の許されない緊張感に満ちた2日間になりそうだ。

二大エースの配置は

▲中大は総合3位を目標に掲げる

中大としては、記者会見において目標とする「往路優勝、総合3位」に向けて盤石の体制が整い、調子も上がってきていると語った藤原正和駅伝監督。その言葉通り、12月29日に区間エントリーを発表した中大は、目標達成に向けて往路から攻めた布陣を敷いてきた。

前回大会、絶対的エース吉居大和(法3)が独走し区間新記録を築いた1区には期待のルーキー、溜池一太(文1)が配置、4区には1年生で中大の屋台骨を支える最強エースの弟、吉居駿恭(法1)が配置された。

二大エースの吉居大と中野翔太(法3)はいずれも補欠登録されたが、当日変更で出走するとみられる。「前回大会よりもいい走りができる」と自信を見せていた吉居大は前回の衝撃の再来を他大から警戒されるジョーカーとなっている。1区にエントリーされれば、前回を上回る走りを期待されるが他大からの警戒も高くなる。例年の箱根路は3,4区でついた差が往路優勝、ひいては総合優勝に直結していることもあり、スピードランナーが多く配置される3区においてゲームチェンジャーの役割を担うことも予想される。そうなれば兄弟での襷(たすき)リレーの可能性も考えられ今大会の注目ポイントとなりそうだ。強烈なアップダウンが連発する花の2区には中野翔が早くから希望しており、出走が予想されている。

特殊区間も復路も充実

特殊区間である5、6区の山は藤原監督も自信を見せている。前回1年生ながら区間上位で走った阿部陽樹(文2)、4年連続の出走が期待される若林陽大(法3)がエントリー。記録会、駅伝でも好調を維持しており、この山のアドバンテージを活かせるかどうかが中大躍進の鍵となる。

8、9区は前回好走している中澤雄大(経4)、湯浅仁(経3)、10区には最初で最後の出走を目指す助川拓海(経4)がエントリーされている。いずれも長距離単独走の強さが光る選手たちであり、控え選手にエントリーされた田井野悠介(文4)も好調を維持している。出雲、全日本での好走も光ったスピードランナー千守倫央(商4)、全日本を出走し、関東インカレではハーフマラソンで表彰台に登るなど、長距離での安定感と強さが持ち味の山平玲生(法2)も含め、出走の可能性を十分残している。

充実の区間エントリーで死角なしといえる充実ぶりを見せる中大。今シーズンの総決算としての箱根路はいよいよ明日に迫る。

新春の箱根路にて繰り広げられる戦いはいかなる結末を迎えるのだろうか。躍動する真紅の襷(たすき)が築き上げる新時代の始まりはすぐそこだ。

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