2025年２月16日 大阪府・ヤンマースタジアム長居及び長居公園特設コース
長距離に続き、中距離チームも襷（たすき）を繋いだ。２月16日、大阪府にて男女混合駅伝が開催され、全６区間、最短２kmの高速レースを男女３人ずつで駆け抜けた。結果は昨年より順位順位を１つ上げ10位。昨年は４年生中心のオーダーだったが、今年は１年生から４年生まで幅広い学年がエントリー。新鮮な顔ぶれで力走した。
▲チーム一丸で走った中距離チーム
１区を任されたのは中距離チームの新星・寺田向希（文１）。結果は区間15位もレース後は清々しい表情が印象的だった。また、今回出走した寺田、後藤琉太朗（文２）、中野倫希（経４）は中央大学を中心に活動している中距離トレーニンググループ「TeamAmbition（チームアンビション）」で共に練習をしているチームメート。今年は昨年度全日本インカレ400m優勝の田邊奨（商１）も加わり、中距離チームのさらなる飛躍が期待される。
▲１区を力走する寺田
２区は木下沙那（商３）が区間４位の走りで総合順位を15位から９位まで押し上げた。「１kmから勝負して、そこからはどう粘るかという感じで頑張った。タイムは気にしてなかったが、結果的に区間新記録のタイムで走れた。他にも速い人がいたので、立て直して頑張りたいと思う」とモチベーションはさらに高まったようであった。
▲区間新記録の木下
３区は長距離チームの後藤琉太朗が出走。順位は１つ落としたものの、区間12位で４区へ繋いだ。コンディションは良かったがロードの練習ができておらず、そこで周りと差がついてしまったと振り返る。また、チームアンビションについては「メンバーはいい人ばかりなので楽しく練習もできて良かった」と仲睦まじい様子だった。「1500㍍のトップだった中野さんが抜けるので、中大のスピードスターになれるよう頑張る」と意気込む。新しいスピードスターの誕生が今から待ち遠しい。
▲今年度の活躍に期待がかかる後藤
４区は武田胡春（文１）が総合順位を２つ上げ８位に。２区木下に続き区間４位の力走を魅せた。「紗那さんと光さんという憧れの先輩たちと一緒に走れたことがまずすごく嬉しい。最初の１kmから攻めた走りができたと思うし、タイムにはあまり納得がいかなかったけれど大学に入ってから１番２番ぐらいの良い走りができたかなと思う」と好感触の様子だった。
▲４区を好走した武田
続いて５区は４年生の中野倫希が力走。箱根出走は叶わなかったが、大阪の地で襷を繋いだ。総合順位は８位を保ち、区間６位で４年生の意地をみせる。卒業後も競技を続ける中野は将来の目標を「（所属チームが）中部地区なので、トヨタさんには吉居大和さん（24年卒）だったり湯浅仁さん（24年卒）だったり強い先輩方がいるので、中部地区からまずは先輩方に食らいついていけるように頑張りたい」と力強く語った。
▲ラストレースを駆け抜ける中野
そして、最終区間は浜野光（文３）が任された。区間11位と苦戦するも総合順位は10位とシード権を守った。「一昨年も５kmで今年も５kmだったが、一昨年よりもタイムも順位も悪くて悔しい。今回だめだったところをしっかり見直して、また、他の学校のエースとの差も感じたので今年はしっかり戦えるように頑張りたい」と悔しさを滲ませる。今季の目標はトラックは全カレ、関カレの入賞、駅伝はシード権獲得。悔しさを糧に、今年度の浜野の飛躍に期待だ。
▲フィニッシュする浜野
季節は巡り、春がもうやってくる。今年度も中央大学で競技を続ける選手もいれば、実業団という新しいステージへ向かう選手もいる。それぞれ春から活躍する場所は違う。けれど陸上への熱意は同じ。これからも続く彼らの陸上人生に目が離せない。
▲ポーズをきめる選手ら
◆大会結果◆
総合10位 １時間01分02秒
１区 寺田向希（文１） ８分25秒 区間15位
２区 木下紗那（商３） ６分12秒 区間４位 ※区間新記録
３区 後藤琉太朗（文２）14分38秒 区間12位
４区 武田胡春（文１） ９分41秒 区間４位
５区 中野倫希（経４） ５分27秒 区間6位
６区 浜野光（文３） 16分39秒 区間11位
◆コメント◆
木下
ーレースを振り返って
調子が万全という訳ではなかったですけど、女子部としては練習の一環として出たという感じなので、2kmを任せていただいたんですけど、１km目から勝負して、そこからはどう粘るかという感じで頑張って。タイムとかは気にしてなかったんですけど、結果的に区間新記録のタイムで走れたので。他にもいっぱい速い人いたんですけど、立て直して頑張りたいと思います。
ー今年度の目標は
前半がトラックシーズンで後半が駅伝になると思うんですけど、駅伝ではどの区間を任されても、その区間上位の走りをして、中大の目標である入賞という目標を目指していきたくて。そこを見据えて、トラックシーズンはスピードの1500mなんですけど、関カレ全カレで表彰台を狙っていけるような走りをしたいです。
後藤
ーレース振り返って
順位を落としてしまって不甲斐ない走りとなってしまったので、反省点しかないですね。
ーコンディションは
いいとは思っていたんですけど、ロードの練習を全然していなかったのでそこで周りとの差が出てしまったかなと。
ートラックメインの中で臨んだ感じですか？
そんな感じです。
ーアンビションのメンバーでの大会だったが
メンバーはいい人ばっかりなので、楽しく練習もできてたのでよかったです。
ー今シーズンの目標、次ターゲットとする大会など
次は来週の福岡黒間で、今シーズンは日本選手権出場を目標にやっていきます。
ー上級生となっていくがその点は
1500トップだった中野さんが抜けるので中大のスピードスターとなれるように頑張ります。
武田
ーレースを振り返って
今回４区の３km走らせてもらったんですけど、紗那さんと光さんという憧れの先輩たちと一緒に走れたことがまずすごく嬉しくて。あと、３kmというのは最近の中では短い距離だったので、最初の１km目から攻めた走りができたと思うし、タイムにはあまり納得いかなかったんですけど、総合的に見たら、大学入ってから１番２番ぐらいの良い走りができたかなって思いました。
ー今年度の目標は
２年目になるので、駅伝シーズンはどの駅伝も区間一桁で走りたいっていうのと、トラックシーズンは関東インカレ、日本インカレの5000mで表彰台にのれるように頑張ります。
中野
ー振り返って
大学最後のレースだったので予定が色々あったりとかで、なかなか練習がつめてないなかでの出場だったんですけど、正直なところもうちょっといいタイムで襷を渡したかったなというところではあるんですけど、最低限のペースではもってこれたかなと思います。
ー初めてのチームアンビションのメンバーだけでのレースはいかがでしたか？
僕がアンビションにいた時にはまだ入学してなかった寺田とか、移ってなかった後藤とかとだったんですけど、箱根終わってからは一緒に練習させてもらっていたので、そこでしっかりチームアンビションとして、長距離が合宿行ってるってこともあって、自分たちが出ることになったのでそこでチームの力を見せれればなと思って出ました。
ー将来の目標
まず会社の先輩が竹内さんっていう中大の先輩がいるので、そこにしっかり食らいついて練習させてもらって、あとは中部地区なのでトヨタさんには吉居さんだったり湯浅さんだったり強い先輩方がいるので、中部地区からまずは先輩方に食らいついていけるように頑張りたいです。
浜野
ーレースを振り返って
一昨年も５kmで今年も５kmだったんですけど、一昨年よりもタイムも順位も悪くて悔しいっていうか、入賞圏内で持ってきてもらっていたのに、自分で二つ落として10位という結果だったので、それが悔しいなっていうのがあって。練習の一環という位置付けではあったので、今回だめだったところをしっかり見直して、他の学校のエースとの差も今回感じたので、今年はしっかり戦えるように頑張りたいと思います。
ー今年度の目標は
前半のトラックシーズンは関カレと全カレでしっかり5000mで戦うっていうので、関カレは去年が８位入賞だったので、それ以上の表彰台を狙っていきたいというのがあって。全カレもしっかり入賞するということと、駅伝はどの区間を走っても、区間６位以内でまとめて、チーム全員でまずシード権獲得を達成できるようにしていきたいと思います。
（記事：橋本唯花、山崎響 写真：大畠栞里、小林陽登、橋本唯花）
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