2025年9月26~28日 神奈川・相模原ギオンスタジアム
第36回関東学生新人陸上競技選手権大会が相模原ギオンスタジアムで行われ、男子三段跳決勝で工藤匠真(法3)が優勝、男子400m決勝で庄籠大翔(法2)、斎藤結輝(法1)、正野巧磨(経2)がいずれも入賞、男子4×400mリレーで2位に入った。
■1日目
迎えた初日。最初の種目男子800m予選には藤田悠舜(総2)と濱野拓弥(商1)が出場し、藤田は着順は逃したが、タイム上位8名に滑り込んで準決勝進出。準決勝では終盤に追い上げたが組7着で惜しくも敗退した。
▲準決勝に進出した藤田
続く男子100m決勝では渡邉慧(経2)と南嶋涼(経2)が出場。南嶋は組3着でゴールし、タイム順位で予選を通過。翌日の準決勝へ駒を進めた。400m予選には庄籠、斎藤、正野の3名が出場し、全員が着順で準決勝へ。大会終盤に行われた準決勝でも全員が持ち前の走力でそろって決勝へ進んだ。特に庄籠、正野は予選・準決勝いずれも着順で進出を決める好走だった。さらに斎藤は予選で自己ベストを更新。予選から更新を狙っていたと明かし、「前半気持ちよく自分のペースで走って、後半もラストで流すことができた」とケガから復帰したレースで手ごたえを感じていた。
▲「予選から自己ベスト狙っていた」と語る斎藤
男子4×100mリレー予選には檀上翔多郎(商4)、松嶋飛希(法4)、今井颯良(経4)、三井一輝(法4)が出場。全カレメンバーの檀上、関カレメンバーの三井を擁して臨んだが、結果が振るわず決勝進出を逃し、B決勝への進出を果たした。
▲バトンをつなぐ檀上と松嶋
■2日目
2日目最初の種目は男子100m準決勝。中大からは南嶋が出場した。「ずっとケガをしてしまっていて練習が詰めていなかった」と苦しい時期を過ごしてきた南嶋であったが、「秋シーズンでタイムを上げるために計画を立ててやってきた結果、タイムが上がってきたかなって感じです」という言葉通り、予選では自己ベストをマーク。今レースでは5着と決勝には進めなかったが、順調な復調具合をアピールした。
▲徐々に復調の様子が見られる南嶋
続く男子200m予選は1組に渡邉、4組に會田聖也(法1)が出場。渡邉は後半に伸び悩み5着で敗退。會田は直線で推進力を見せて、自己ベストを更新する20秒91の1着でフィニッシュした。レース後、自身の走りの点数を聞かれた會田は「80点」と答え、その理由として「20秒9台では勝負できないと感じています。自分なら上を目指せると思っているからです」と淡々と評価し、今後に控える2戦での更なる健闘を誓った。
▲會田は後半に伸びを見せて自己ベストを更新した
中大勢にとって、注目種目となった男子400m決勝には庄籠、斎藤、正野の3名が出場。庄籠は3位、斎藤は粘りの走りで自己ベストを更新して6位、正野は後半に失速して8位だった。庄籠は今大会の出走した3本を振り返って、「今回初めて46秒台で予選と準決勝を走ることができ、自身を持って決勝に挑めた印象があります。(決勝では)優勝を前提に記録を確実に出すというところを目的にしていたが、そこの甘さが実際3位という結果につながってしまったのではないかと思っています」と冷静に自信を見つめた。今後に向けては「冬季でしっかり(と移行していきます)。来年、インカレで優勝できるようにしていきたいです」と意気込んだ。
▲庄籠は予選も準決勝も46秒台を記録した
なお、この日フィールドでは男子三段跳に工藤匠真(法3)が出場し、自己ベストに迫る15m23で優勝した。久々の15m、タイトル獲得という結果も工藤は自身のパフォーマンスを「7割」と自己評価した上で、「踏切板から砂場までの間であまりホップを攻めれていなかったり、6本目で記録を残さなければいけないなと思うところがあり、少しがめつくいけなかったという感じです」と自身の伸びしろを明言した。そして、「今年度中に全カレのA標準(の記録)を切ることを大前提としていて、直近の試合で決めずとも、良い流れで今シーズンを決められるような3年生にしたいと思います」と既に次戦以降を見据えた。
▲工藤は自身のパフォーマンスを「7割」と振り返った
■3日目
今大会の最終日である3日目 、トラック種目の最後を飾ったのは男子マイルリレー。予選と同様のメンバーだが走順を変更して臨んだ 。予選よりもさらにタイムを縮め、健闘した結果の決勝であった 。
1走は庄籠大翔 (法2) 。早大の1走とラップタイムで互角に張り合うという、自信になるレースを展開した。2走を務めたのは今大会の400m決勝で自己ベストを出した齋藤結輝(法1)。300m地点で早大に追いつき、1位に浮上。 自身の走りから「1番に持ってこれて良かった」としながらも「もっと差をつけて渡したかった」と振り返った。
▲庄籠から斎藤へのバトンパス
そして3走は町田達哉 (法3) 。前半は自分のペースで1位を維持し、後半でさらに力強い走りでぐんぐんと加速する走りをみせた 。アンカーを務めたのは正野巧磨 (経2) 。最後まで力強く粘った走りを見せたが、後半で順位を落とす結果になり優勝にはあと一歩届かなかった 。大会新で優勝を目指していたからこそ「僕の力不足」としてレース後は「悔しい」と自身の思いを口にした 。
▲猛追する正野
また、正野はレース後に、「(ペースを)あげようと思ったら疲れが出てきてしまって。自分の悪い走りが出てしまって。3本目も大学生でもしっかり走れるようになりたいと思います 。」 と来年の関東インカレに向けて、個人の400mやマイルへの意気込みを語った。
▲表彰式後のマイルメンバーの様子
疲労もあるなかでのレースではあったが、全員の思いはバトンを通してつながった。これから中大を引っ張っていく選手たちのスタートを切る戦いとなった 。悔しさをバネに大きな成長を遂げるに違いない。
◆試合結果◆
■1日目
男子800m 予選
1組④藤田悠舜(総2) 1:55.00
2組④濱野拓弥(商1) 1:57.76
男子100m 予選
5組④渡邉慧(経2) 10.83
11組③南嶋涼(経2) 10.59 PB
男子400m 予選
2組③齋藤結輝(法1) 47.59 PB
3組①庄籠大翔(法2) 46.85
4組②正野巧磨(経2) 47.61
男子4×100mリレー 予選
5組①中大 40.61
(檀上翔多郎・商4→松嶋飛希・法4→今井颯良・経4→三井一輝・法4)
男子800m 準決勝
3組⑦藤田悠舜(総2) 1:56.79
男子400m 準決勝
1組①庄籠大翔(法2) 46.94
2組②正野巧磨(経2) 47.69
3組③齋藤結輝(法1) 47.86
■2日目
男子100m 準決勝
1組⑤南嶋涼(経2) 10.66
男子200m 予選
1組⑤渡邉慧(経2) 22.16
4組①會田聖也(法1) 20.91
男子三段跳 決勝
①工藤匠真(法3) 15m23
男子400m 決勝
③庄籠大翔(法2) 46.70
⑥齋藤結輝(法1) 47.42 PB
⑧正野巧磨(経2) 49.64
男子4×400mリレー 予選
①中大 3:09.95
(庄籠大翔・法2→町田達哉・法3→斎藤結輝・法1→正野巧磨・経2)
男子4×100mリレー B決勝
中大 DQ
(檀上翔多郎・商4→松嶋飛希・法4→今井颯良・経4→三井一輝・法4)
■3日目
男子4×400mリレー 予選
②中大 3:08.07
(庄籠大翔・法2→斎藤結輝・法1→町田達哉・法3→正野巧磨・経2)
(記事:大日方惠和、日向野芯、手代木幸 写真:大日方惠和、藤本佳野、日向野芯、庵原悠史、土屋日向、手代木幸)
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