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七枝、原田が自己ベスト更新!夏の鍛錬が実を結ぶ─東京レガシーハーフマラソン2025

2025年10月19日 東京・国立競技場~日本橋(第一折り返し)~一ツ橋河岸(第二折り返し)~国立競技場

国立競技場をスタートし、東京の中心街を駆ける東京レガシーハーフマラソン2025が開催され、中大からは七枝直(法2)と原田望睦(文2)の2選手が出走した。

吉居大和(令6卒=トヨタ自動車)や大迫傑(リーニン)、エティーリ(東国大)などが集結した第一集団は5㌔を14分50秒、10㌔を29分20秒前後を刻む、ややスローペースで展開される。

その中で積極的にトップランナーに食らい付く健闘を見せたのが、七枝だった。今季は5000㍍、10000㍍で自己ベストを更新し、全日本大学駅伝のエントリーメンバーにも入った大器は序盤から力強い走りを見せた。

15㌔以降、細かなペース変動と長々と続く上り坂を前に失速してしまった七枝であったが、その後も粘りを見せて国立競技場に返ってきた。記録は1時間3分17秒。昨年度の箱根駅伝予選会でマークした記録を6分以上上回る、確かな成長をアピールした。

約1年ぶりの自己ベストに「前半から積極的に攻めたレースができ、吉居大和さんや世界陸上、五輪に出るような方々と一緒に走ることができたのは楽しく、幸せな時間でしたし、将来目指していきたい世界が広がっていました」と喜びをにじませた七枝だったが、昨年度は多くの葛藤があったという。

「走れない、悩む、落ち込む、悲観的になるなど、マイナスな方にばかり向いていましたが、今年は長嶋翔太学生コーチなどとのコミュニケーションもあり、挑戦、次への改善、前へ進むといった形で陸上を楽しめていると感じています」と競技力向上の裏側には、精神面の変化が影響したことを明らかにした。

また、一回りも二回りも大きくなった七枝は箱根駅伝総合優勝に向けて、「個人としてはどの区間でも3位以内の走りをし、チームに流れを持ってこられるようにしたい」と意気込んだ。

▲攻めの走りを見せた七枝

上半期は不調に悩まされていた原田も安定したラップを刻み続け、1時間3分55秒をマーク。「前半からもう少し前で勝負していきたかった」と課題を見つけつつ、「少しずつ上がってきてはいるので次につなげられるようにしたい」と前向きな姿勢を見せた。

▲復調の兆しを見せた原田

「中大は出雲駅伝後から大きく変わろうとしています。全日本では変化が問われていると思います(七枝)」。出雲駅伝では10位と惨敗し、不本意な結果に終わった中大だが、目線は次を見据えている。今大会の七枝と原田の好走は逆襲への糧となる。

 

◆大会結果◆

ハーフマラソン(21.0975㌔)

⑯七枝直(法2)1時間3分17秒 PB

㉒原田望睦(文2)1時間3分55秒 PB

 

(記事:日向野芯、写真:日向野芯、酒井奏斗)

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