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畝62分台の快走!4年生意地見せ箱根メンバーに名乗りを上げるー第32回上尾シティマラソン・第274回日体大記録会

11月17日 上尾運動公園陸上競技場スタート・フィニッシュの市街地折り返しコース・日本体育大学健志台陸上競技場

4年生がそれぞれの想いを胸に、最後の箱根に向けて意地の走りを見せた。先週の世田谷ハーフに引き続き、箱根メンバーの学内選考を兼ねた今回の上尾ハーフ。中大からは田母神一喜主将(法4)や岩佐快斗(経4)、二井康介(文4)といった3人の4年生や畝拓夢(法3)など8人が出走した。天候、気温ともに絶好のコンディション。記録が出やすいコースということも相まって、序盤からハイペースなレース展開となった。▲箱根常連校が多数出場する上尾ハーフ スタート直後の様子

チームトップでゴールしたのは箱根予選会でもチーム2番目で走った畝だった。「失うものは何もないという気持ちで走った」という言葉通り、序盤から積極的に仕掛け、ハーフ自己ベストとなる62分台をマーク。持ち味の粘り強さを武器に、昨年ケガで出場できなかった箱根本戦に向けて期待が高まる結果となった。▲ラストスパートをかける畝

続いて、岩佐、二井、田母神主将の4年生が65分以内にしっかりレースをまとめフィニッシュ。4年生はこれまで、予選会でも舟津彰馬駅伝主将(経4)のみの出走となるなど元気がなかった。それだけに、今回の3人の走りはチームに良い流れを与えたはずだ。

「4年生としてしっかり行動でみせることが大事」(岩佐)、「悔いのないように走った」(二井)と二人にとってはケガや不調からの復活レースとなった。▲笑顔でゴールする岩佐

田母神主将にとっては今回が初ハーフ。ハーフを振り返って「長かった」と笑みを浮かべながら即答した。それでも、中距離から箱根挑戦決意わずか約4カ月でのこの結果は、一層チームに刺激を与えただろう。「4年生が最後(箱根を)走るんだという気持ちを見せれた」(田母神主将)。最後の最後まで4年生たちは箱根メンバー入りを目指し、前へと突き進む。▲初ハーフに挑んだ田母神

下級生も今後に繋がる走りを見せた。小林龍太(経1)や谷澤竜弥(経2)のタイムは65分後半と、長い距離にも徐々に適応しつつある。▲苦しい表情を見せるながらもラストスパートをかける谷澤

夜に行われた日体大記録会では、主務としてチームを支えながら走る眞田翼(商3)が積極的な走りを見せた。石田光輝(文2)も自己ベストを更新するなどチームに明るい話題を与えた。

▲大学初ベスト更新となった石田

来週には学連1万㍍挑戦会が控えるなどまだまだ試合は続く。本戦まであと45日。チーム状況は上向きだ。

◆コメント◆


――今日のレースを振り返って
調子が良くなくて正直不安もあったんですけど、この試合は失敗しても失うものはないので、積極的に行こうかなと思っていました。それでも1万の通過が自己ベストだったり結構自分では動揺することもあったんですけど、ただ自分のペースでしっかり走れたので結果として62分台が出て良かったのかなと思います

――今日のレースプランは何かありましたか
きつくても集団に付いた方が楽というのは明らかだったので、自分でレースを作るというか他人に頼らずにしっかり走ることを考えていました

――今大会で意識したことはありますか
去年中山さん(現Honda)が上尾で結果を出していました。チームとしては予選会で悔しい思いをして1万㍍で走れてもハーフではあまり良いタイムで走れてなかったので、まず一人でも62分台を出したいという気持ちがありました。その点で自分が積極的にいって、一緒に練習してる仲間に自分が62分台で走れれば他の人たちも走れるっていうのを見せたかったので、それを見せれて良かったです

――去年は山登りという感じでしたが、今年も5区の山登りでしょうか
今年も同じ山です。中山さんや堀尾さん(現トヨタ自動車)が抜けたので、その2人の穴を自分がカバーできるように頑張ります

――箱根駅伝での目標を教えて下さい
シード権を取ったら来年3大駅伝に出られるので、来年3大駅伝で戦うためにも最低でも絶対にシード権を取りたいです

岩佐
――今日のレースを振り返って
よければ63分台を狙っていたんですけど、まずは自分のパフォーマンスをしっかり発揮して、最低でも64分半で自己ベストを更新できればいいなと思っていました。あまり大きく盛りすぎず半歩先の目標として設定して、ひとまず最低限の走りが出来たと思います。

――夏から今に至るまでご自身の状況としてはいかがでしたか
7月に疲労骨折をしてしまいまして1ヶ月間、8月末まで走れなかったんですけど、Bチームとしてやってきて、Bチームとしてもなかなか苦しんでいたんですけど、今日一つこうやってチームで結果が出て良かったです。

――副将として何か思うことはありますか
副将というより、4年生としてしっかり行動で見せていくのが大事だと思っています。それにプラスして結果を出すのも大事です。今まで行動でしっかり見せようと思ってBチームでやってきて、今日はプラスで結果が出たのがチーム的によかったなと思います

――今日の4年生の結果について思うことはありますか
やっぱにいちゃん(二井選手)とかも夏同じ形でやって苦しんでましたし、田母神も夏から長距離をやるって言って、競技以外でも大変なこともあったと思うんですけど、やっぱ4年生がチームに勢いづけるのが一番大きな存在だと思いますし、4年生が結果を出したり引っ張っていくのが一番大事だと思っているので、箱根でシードを取って、3年生以下も本当に強いので、来年以降も箱根優勝争いとかできるチームになるように上手くバトンパスが出来ればなと思っています

――箱根への意気込みを教えて下さい
個人としては、夏にケガで苦しんでどん底まで落ちたんですけど、今日こうやってやってきた取り組みが一つ結果として表れたのが本当に嬉しかったので、残り1カ月継続してやっていきます。個人もそうですけど、何よりチームでしっかりシードを取って笑顔で終わりたいというのがあるので、1〜4年生まで全員が笑顔で終われるように頑張りたいです

二井
――今日のレースプランは何かありましたか
前半10キロくらいまで29分台で走りたいと思っていて、10キロ過ぎから20キロくらいまでは3分か3分ちょっとで押していきたいなというプランは立てていたんですけど、実際10キロ〜20キロ過ぎまでペース維持が出来なくて、思い通りに走れませんでした

――上尾への意気込みは何かありましたか
もう4年生で下手したらラストレースになると思って悔いのないように走りました

――夏や今までの練習を振り返っていかがですか
夏合宿はBチームでやって、体調不良や足を挫いたりして走れない時期がありました。走れるようになってきたのが最近だったので、練習を積めていない分安定さを求めてフォームだったり走りを安定させようかなと思って練習していました

――今後の予定と目標を教えて下さい
2週間後の日体大の1万㍍に出場します。自分もチームメイトたちと争って、最後までメンバー争いに食い込めるよう頑張ります

田母神主将
――初ハーフの感想を聞かせてください
長かったです(笑い)

――事前のプランや目標などはありましたか
64分半というのを一つ目標にはしてたんですけど、監督から前半はしっかり押さえるようにってことで普段通り前半しっかり押さえて走れたかなと思います

――今日の走りの点数を自分で付けるなら
初ハーフにしてはしっかり走れたし、70点くらいの合格点ラインではあるかなと思います

――レース後倒れる場面が見られましたがその辺りに関してはいかがですか
ラスト2㌔くらいが一番しんどかったですね

――チームの今の現状や4年生の今日の走りを振り返って
4年生が入るか入らないかってところで、舟津以外のメンバーで最後意地を見せて良い流れはできたんじゃないかなと思いますし、4年生最後走るんだという気持ちは見せられたかなと思います

――世田谷ハーフでのメンバーの走りを見て思うことはありましたか
手島、倉田の2年生が特に頑張っていましたし、3年生は安定して練習できていたと思います。自分も負けないようにしたいですね

――今後の予定と目標を教えて下さい
次は11月30日の日体大の1万㍍に出場します。箱根のメンバーにまずは入れるように頑張ります

◆大会結果◆

上尾シティマラソン男子学生ハーフの部

11位 畝拓夢(法3)1時間2分59秒 PB
67位 岩佐快斗(経4)1時間4分16秒PB
108位 二井康介(文4)1時間4分54秒 PB
115位 田母神一喜(法4)1時間5分00秒☆
154位 小林龍太(経1)1時間5分42秒 ☆
165位 谷澤竜弥(経2)1時間5分48秒 PB
299位 加井虎造(文3) 1時間8分25秒
    萩原璃来(法3) DNF

日体大記録会5000m第24組

11位 石田光輝(文2)14分19秒39 PB
13位 眞田翼(商3)14分22秒64
32位 森智哉(商2)14分51秒70

記事・写真:中大スポーツ新聞部