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【新体制特集】第4回 硬式野球部新入生インタビュー④〜1年目からレギュラー奪取だ! 伊藤櫂人編〜

中前祐也(法4=浦和学院)主将のもと新チームが始動した中大野球部。今までチームを引っ張ってきた北村恵吾(=東京ヤクルトスワローズ)、森下翔太(=阪神タイガース)らが卒業するものの、その穴を埋める頼もしいニューフェイスが加入。「反撃」をスローガンとし、日本一を目指す中大野球部の新戦力4人のインタビューをお届けします!

第4回目は伊藤櫂人(文1=大阪桐蔭)選手。高校時代は全国から逸材が集まる強豪・大阪桐蔭で1番バッターとして活躍。2022年のセンバツ高校野球では主力として優勝に貢献、またUー18高校日本代表にも選出されるなど実績は十分だ。1年目からの活躍に期待がかかる彼に、大学野球にかける思いを聞いた。【取材、構成=小野祐司】


甲子園で打席に立つ伊藤(本人提供)

総合力で勝負
——ずっと西日本での生活だったと思うんですが、東京の生活は慣れましたか?

「自分は岐阜出身で、高校の時も大阪で寮生活だったんですが、高校の時よりもなぜか自分に合ってるというか、なんか馴染みました(笑)」

——練習を見てこの先輩すごいなとかありましたか

「中前さんですかね。バッティングもそうなんですけど中前さんの野球に対する姿勢だったり野球への取り組み方とかはすごいなって思います。自分もああいうキャプテンシーは見習っていきたいです」

——将来的にはキャプテンをやりたいですか

「大学に進学すると決めた時からどの大学に進学してもいずれキャプテンを務めたいという思いで入ったので、今は先輩方についていって貢献することを考えてますが、いずれは自分が先頭に立って引っ張っていきたいですね」

——自分のアピールポイント、見てほしいところ

「桐蔭の時も、中大に入ってからも思ったのが自分には突出したものはないと思っていて、1つの分野ですごいとかはないと思うので、全ての分野のレベルを上げていって総合的にレベルの高い選手を目指しているので強いて言うならそういう所を見てほしいです」

——それはレベルの高い大阪桐蔭だったからではなくですか

「そんなことないと思います。桐蔭でもプロに行った選手は本当にレベルが違ったので、そういう人と比べるとそう思います」

——今のところの守備位置は

「ファーストとサードですね」

——どっちで出たいとかは

「出られるなら、どこでも言われた場所で頑張るだけです」

——内野の争いも激しいがそこはどう思いますか

「4年生の巧(石井=文4・作新学院)さん、中前さんもそうですし繁永(晟=商2・大阪桐蔭)さんもいるので本当に層が厚いなと思います。そこの競争に勝って出られるように頑張りたいです」

——打順に関しては、どこで打ちたいとかありますか

「高校の時自分は1番打ってたんですけど、それも監督さんに言われたところで打っていただけで1番にこだわりがあるわけでもないので、何番でというよりもチャンスでしっかりと打てるバッターになりたいなと思います」

高校で実感したプロになることの厳しさ

持ち前のバッティングで1年目からの活躍に期待がかかる(本人提供)

——高校や侍ジャパンなどでは高卒でプロ入りした選手とともに戦ってきたと思いますが、刺激は受けましたか

「そうですね、ほんとにプロに行く人っていうのは次元が違って、自分はいつもプレーで圧倒されてました。特に松尾(汐恩=横浜DeNAベイスターズ)なんかは1位でプロ入りしましたけど、本当に持っているものが違うというか次元が違って、打撃もそうですけど、内野どこでも高いレベルで守れて、しかもキャッチャーも高校から始めたのにキャッチャーとしてプロから1位指名されたってのは本当にすごいなって思いました」

——北村恵吾選手(東京ヤクルトスワローズ)は西濃ボーイズの先輩ですがなにか交流はありましたか

「直接チームで被ってたわけではないんですが、入学するときに自分から連絡させていただいてラインでがんばれよって言っていただきました」

——繁永さんは高校の先輩ですが入寮前から中大のことを聞いていたりはしましたか

「そうですねいろいろ教えてもらいました。繁永さんは高校の時から優しい先輩です。同じ内野で一緒の練習なことも多かったので、交流もある方でした」

——星子天真選手、谷口勇人選手(青学大)、鈴木塁選手(駒大)、田井志門選手(国学大)とは同じリーグですが、かつてのチームメイトと敵として対戦することに対する思いとかはありますか

「結構楽しみな部分が多いですけど、試合するからには勝ちたいです。でも今は楽しみな気持ちが大きいですね」

——甲子園で負けてしまった下関国際の仲井慎選手が駒大に進学しましたが、大学でも対戦することに対してどう思いますか

「甲子園では本当に悔しい思いをしたんですけど、国体では勝つことができたので特別何か思いがあるわけではないんですが、大学でも対戦することになると思うので神宮でも打ちたいなと思います」

強い意志をもってプロを目指す

——将来的にはプロを目指すんですか

「そうですねやるからにはプロを目指したいと思います。自分は桐蔭に入ったときから、もう周りの人がすごすぎてこれは高卒でプロは無理だと思ったので(笑)。大学で4年間野球をしてプロに行くという目標でこれまでやってきたのでその目標は変えずに頑張りたいと思います。同期で松尾と川原(嗣貴=Honda鈴鹿)とかが志望届出したと思うんですけど、3年の時に監督と一度進路面談があってプロ目指す人はそこで監督から揺さぶられるというか、これは自分が勝手にそう思ってるんですけど監督に『大学は考えないのか』と言われて、そこの反応を監督は見ているんですよ。その言葉で意見変えてるようじゃプロでやっていけるわけがないっていうメッセージなんだなと自分は解釈していて、もちろん甘くない世界ですし、プロになるために常に強い意志を持っておきたいなと思います」

——数々のプロ野球選手を育ててきた西谷監督の言葉は重みがありますね

「はい。本当に深いなと思います。自分の軸をしっかりと持って、ちゃんと目標をもって野球に臨むことでいい結果、未来がついてくると思っているので、そこだけはしっかりとぶれずに行きたいなと思います」

——自主性が求められる大学野球という場でどういう風にこの1年臨んでいきたいですか

「今は練習で守備から入っているので、まずは守備面での不安をなくして、そこから打撃でアピールできるようになりたいなと思います」

<伊藤櫂人プロフィール>
伊藤櫂人(いとう・かいと)文学部人文社会学科学びのパスポートプログラムスポーツ文化専攻。2004年(平成16年)9月30日、岐阜県生まれ。大阪桐蔭高卒、178cm・81kg、右投右打。憧れとする選手は山田健太(=日本生命)選手、座右の銘は「感謝、笑顔」。今季の目標は日本一