侍ジャパンは22日、来年7月開催予定の第44回日米大学野球選手権大会(日米大学野球)に出場する野球日本代表 「侍ジャパン」大学代表候補選手を公表し、同時に来月2日から愛媛県松山市の松山坊っちゃんスタジアムで強化合宿を行うことを発表した。中大からは西舘勇陽(法3=花巻東)と大栄陽斗(商3=仙台育英)が参加する。
西舘は今秋、先発転向後初のシーズンで9試合に登板。今までは抑えやロングリリーフでの起用が多かったものの、今春の入れ替え戦から先発に抜擢されると、今季は第1先発として持ち味の最速155㌔のストレートと切れ味鋭い変化球を武器に大車輪の活躍。ベストナインにも選出された。
この秋は63回2/3を投げて奪った三振の数は61と抜群の奪三振力を誇り、青学大2回戦では8回までノーヒットピッチングを続けるなど圧巻のピッチングを披露。今まで多かった四球も減り、西舘も「力だけで抑えるのではなくて変化球との組み立てだとかをキャッチャーと合わせながら投げられた」と要因を語っている。
今季安定感を増した西舘がこの代表合宿で各リーグを代表するバッターたちにどのように対峙するのか。東都を代表する豪腕が唸りをあげる。
▲神宮のマウンドで躍動する西舘
一方の大栄も力強い最速152キロのストレートとスライダーを武器に打者を手玉に取る。今春はシーズン前最後のオープン戦で故障してしまい、登板機会がなかったもののこの秋からは戦線に復帰し、抑えとして活躍。清水監督も「大栄が戻ってきたことはこの秋大きいかなと思います」と語っていた。
序盤は制球に苦しむ場面もあったが、シーズン後半からは調子を取り戻し、青学大2回戦では絶体絶命のピンチを救った。この合宿には2019年の夏の甲子園で共に戦った伊藤樹(早大)も参加。後輩たちの頑張りを背に冬の松山で熱いプレーを見せつける。
▲ピンチの場面で躍動する大栄
明治神宮大会ももうすぐ終わりを告げようとし、学生野球界もオフシーズンへとまもなく突入するが、戦国東都で名だたるバッターを抑えてきた「みちのくコンビ」は12月の松山でも各リーグの好打者たちを相手に自慢のボールで堂々と勝負する。
(記事:為谷楓太)
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