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【2024春季リーグ戦終了後インタビュー】第3回 繁永晟編

昨年までチームの中心として活躍を続けてきた選手たちが卒業し、「結勝」をスローガンに始動した今季の中大野球部。苦戦が予想される声もあった中、4月8日に開幕した春季リーグでは序盤から勢いに乗り、最終的には勝ち点4を獲得。シーズン終盤には4連勝を記録し、全日本王者となった青学大との優勝決定戦に持ち込んだ。惜しくもリーグ2位で終わった春。大きな収穫と課題を得た選手たちの声を全8回に渡ってお届けする。

第3回は今季のリーグ首位打者と打点王、二塁手部門のベストナインも獲得した繁永晟(商3・大阪桐蔭)選手です!リーグ屈指の好打者に名乗りを上げたシーズンの総括と、明日から参加する侍ジャパン大学代表選考合宿への意気込みも語っていただきました。

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<繁永晟>(聞き手、構成:志水恒太)
▲長く目標に掲げていた首位打者を獲得した繁永

──春季リーグお疲れ様でした。シーズン全体を振り返っていかがでしたか
「やっぱり1勝の重みっていうのを知れたリーグになったかなって思います。チーム的にも良い雰囲気でやろうって言って出来たのでそれは良かったかなって思います」

──ずっと目標にされていた首位打者を獲得。その要因はどのように考えていますか
「要因はボール球を振らなくなった事ですかね。今回打席見ても、追い込まれてもツースリーまで持っていける打席っていうのも多かったと思うので、そこは大きいかなって思います」

──気持ちの部分もありましたか
「気持ち的なところはもう何も考えずに逆にいけたかなってところです」

──シーズン通して状態の良さが続いていたように思いました
「バッティング練習はしっかり自分の思うような打球、センター返しのライナーっていうのを追い求めてやってきたので、それが試合で出たかなって思ってます」

──ホームランも3本。昨秋と比べたら長打力も格段と上がったのでは
「体重も秋に比べて何㌔か増えて、ウエイトも重要視してやってきたので、それが結果に繋がったかなと思います」

──対国学大の1回戦では坂口投手から逆方向へのホームランもありました。逆方向の打球の力強さも実感されていますか
「スイングがやっぱり秋と比べたら速くなったなって一番感じていて、自分で秋に比べたら全然打球とかも違いますし、そこはありますね」

──打点もリーグトップです。得点圏での一打も目立ちましたがやはり上級生になって考え方の変化もありますか
「やっぱり3番打たせてもらって、回ってきたら自分が返さなきゃいけないっていうのは、あとはもう3年生ですし、下級生の頃と違ってチームを引っ張る存在なので、そこはしっかり出来たかなと思います」

──打席の中での待ち方とかアプローチの部分で変わった事とかはありますか
「工夫は無いんですけど、これまでよりさらに積極的に初球から振り出すってことは意識してやってますね」

──3年生の頑張りが目立ったシーズンだったと思います。特に同期の投手陣の活躍はどのように感じていましたか
「やっぱり4年生が今野手が2人でピッチャーが1人って少ない中で3年生が支えていかないといけないっていうのはみんなが自覚して出来ていたんじゃないかなって思います」

──1年生の投手の活躍も目立ちました。同じように1年生から出場していた先輩としてどう見ていましたか
「やっぱ1年生なんで、思い切って頑張ってたなっていうのは思いますし、それをカバーするのは3、4年生なんで、そこは思い切ってやってくれたら嬉しいなって思います」

──リーグ戦でベストの1打席を挙げるとしたら
「えー、ベストですか(笑い)。多分あれ、青学大の2戦目ですかね。先頭の皆川(岳飛=経3・前橋育英)がツーベースで出て、フェンス直撃の。やっぱり先制点が欲しいって中で1本出たって事は嬉しかったし、あと打球的にも自分でも『あっフェン直か』って感じで、もっと手前で落ちると思って、それで力ついたなって、あれが一番です」

──試合前や打席に入る前の調整やこだわりは
「打席入る前はネクストもそうなんですけど最初に思いっきり振っておくというか、強く振って、あとはネクストではずっとピッチャーに合わせておくって感じで、最初に強く振って入ることによって初球から振り出せるので、そこはこれからも継続してやっていこうかなと思っています」

──印象に残った相手の投手は
「やっぱり中西投手(青学大)ですね。高校の時も夏優勝してるのもあって、なんて言うんですかね、ピッチャーとして余裕があるというか、投げてても楽しそうに投げてて、真っ直ぐとかも速いですしちょっと嫌でしたね」

──優勝争いの中でチームの雰囲気もどんどん良くなっていったのでは
「試合前からずっと櫻井(亨佑=商4・習志野)さんが『楽しんでやろう』って言い続けて、みんなも言葉通り楽しくやれていた結果かなって思います」

──秋に向けて2位という結果はどのように捉えていますか
「やっぱり1勝の重みっていうのは、ずっと中央は1勝で優勝できなかったりっていうのがあったので、改めて感じられたかなと思います」

──残り3シーズン、リーグ100安打も見えてきていると思いますが意識はございますか
「そうですね、意識はそんなに無いですけど、やっぱり目指したいところではありますよね」

──大学日本代表候補もおめでとうございます。やっぱり嬉しいですよね
「あ、あざっす(笑い)。レベルの高いとこなんで、しっかり自分のプレー出来たら良いかなって思います」

──どういった部分をアピールしていきたいですか
「やっぱりこの春でバッティングってところを注目してもらっているので、そこをアピールしていきたいですね」

──春季リーグで見つかった課題は
「課題は日大戦と最後の試合、打てなかった試合が2試合あって、毎試合1安打はしっかり打てるような選手になりたいですね」

──大学野球も折り返しましたが卒業後の進路については
「やっぱりプロ行きたいですね。最初から思ってました」

──現実的な目標に近づいてきていると思いますが残りの期間で伸ばしていきたいところは
「やっぱりプロを目指すにはバッティング、走塁、守備と走攻守しっかり揃ってないといけないので、そこは全体に伸ばしていかないといけないと思っています」

──リーグ戦期間中スコアボードにマイブーム・読書って書いてありましたけど、あれは本当ですか
「いやぁ、あれは嘘っす、全然(笑い)。あれはもうちょっとマイブーム全然無くて、ちょっとふざけようかなって思って(笑い)。何となくボケたって感じです」

──秋に向けてここからどういった点を重視して練習していこうと考えていますか
「まずは自分のレベルアップを目指してやっていきたいんですけど、その中でもJAPANっていうのは一番成長できるとこかなって思うんで、そこに受かる事を今まずは目標にして、そこからチームはやっぱり春日本一なれなかったので、秋こそは日本一っていうのも目標にしてやっていきたいです」

 

◇繁永晟(しげなが・あきら)◇
学部学科:商学部・会計学科
身長・体重:174㌢・78㌔
出身高校:大阪桐蔭高校

 

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report