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パリ五輪出場権を手にした日本代表主将の石川祐希氏(平30卒)が母校中大で指導!―”デサント×石川祐希”ベストアタッカーアカデミー

2023年10月9日 中央大学多摩キャンパス 第一体育館

9月30日から10月8日まで行われたパリ五輪予選で見事上位2か国に入り、パリへの切符をつかんだ日本男子代表。代表チームをけん引した主将で中大バレーボール部OBの石川祐希氏(平30卒)が高校生、大学生へ向けたアカデミーを開いた。デサントが開催したこのアカデミーは「『MAKE THE MOMENT』一瞬の勝負のためにする考えや選択に寄り添う」ことをテーマに石川氏の考えを生徒らに伝える。中大バレー部からは坪谷悠翔(文2)、笹本穏(総1)、舛本颯真(総1)が参加。日本を代表する選手の意識の高さに触れた。

▲参加した学生と石川氏の集合写真

 

アカデミーが始まると、まずは石川氏の普段行っているウォーミングアップと同じ動きを実践。「普段からやっているウォームアップの部分でまず石川選手と差があった」(舛本)。

▲ウォーミングアップ指導をする石川氏

続いてアタック指導では、ボールコントロール、二段トスの打ち方や入り方、ブロックとの駆け引き、サーブの打ち方の指導を行った。

スパイク練習に入ると、学生らに「長く強く打つ」ということを意識してほしいとアドバイス。高校時代は自身も「強く打つ」スパイク練習をしていた。しかし現在は、「ボールが落ちるのがコートの端であればあるほどいい」と実戦を意識して「長く強く」打つことを意識しているそうだ。

各チームのエース層が集まったこのアカデミー。重要な場面で二段トスが上がることが多い選手たちに、その場面で自身は「決めに行く」ことよりも「ミスしない」ことを主に意識していると語った石川氏。決めに行かなければいけない場面もあるが、ミス一つでチームとして流れが変わってしまうため、こういった意識を持ってプレーしているという。

▲スパイク指導を受ける笹本

サーブ指導では、どの位置からでもどこへでも打てるように「(コートの)1番、5番を狙って」(石川氏)と練習の時からコースを狙うことを意識させた。舛本のサーブを「普段から意識してやってるなって思う」(石川氏)と褒め、舛本はインタビュー時にそのことを振り返り「うれしいです」と笑顔を見せた。

 

アタック指導後に行われた高校生、大学生に向けられた質疑応答では舛本、坪谷が質問。

舛本:インナーに打つスパイクの時に1番意識してることを教えてください

石川氏:インナーに打つ時は絶対にブロックされないっていう自信がある時にしか今は打たないです。それはなぜかって言うと、インナーってその通過点が下がる。さっき練習時にも言ったけど、通過点が下がるし、基本的にはブロックを抜く、抜きにいく打ち方なので、そこに相手の手が被されたら基本的には止められる、シャットされるケースが多い。だから基本的にインナー打つ時は、これ絶対インナーで決められるっていう自信がある時にしか打たない。打つときはボールが自分の目の前にある時よりもちょっと右肩寄りだとか。あと基本的にみんな打つときに、ネットとの距離が近いと止められるケースが多いから、ネットから離れた時とか、割れて空間がある時に打ったら基本的にブロックされることはないと思います

▲質疑応答で誰よりも早く手を挙げた舛本

坪谷:自分のベストパフォーマンスを常に出すために意識していることあれば教えて欲しいです

石川氏:まずコンディションを整えること。どこでピークを持ってきたいのかというのを自分の中で考えておくこと。大学のリーグ戦とかもあったりすると思うし、ベストを尽くさないと、絶対勝てないっていう試合のところにピークを持ってくるのが僕は理想だと思うので、そこを計算して、ウエートトレーニングだとか、そういうのを入れたりとか、ここは追い込みすぎだとか、ここは休む時期だとか、そういった自分のマネジメントは大事かなっていう風に思います。あと、気持ちの面でもどこでピークを持ってくるか、どこでそのベストを持ってくるかっていうのは大事だと思うので、メンタルの作り方とか、「ここはまだ大丈夫、でも、そろそろ気持ちを作っていかないと間に合わない」と、そういったところを考えながらやっていくといいと思います

▲質問する坪谷と答える石川氏

 

以下メディア質問

──学生にどこを伸ばして欲しいか

難しいですね。心は伸ばしてほしいとは思うんですけど、僕だったら今は心は1番最後だと思ってます。でも、この年代の子たちだったら今は心を成長させといた方がいいのかなっていう風には思ったりもするので。やっぱり小さい時の意識付けだったりが、大人になったら、習慣になっちゃうので。習慣になればなるほど、僕はいいと思ってるので、この年代から意識づけして、いいことをいい習慣にして、大人になった時にそれはもう習慣になってるので、身についてるものとして、新しいことにどんどん、どんどん踏み出していける。今、この年代の人たちには、心っていうか、意識付けをもっとやってほしいなっていう風には見てて思います

──指導者という道は

まず、指導者に関しては今興味はないので、もっと伝え方が上手くなれればいいなっていう風には思ったりはしますけど、僕も感覚でやっちゃうタイプなので、教えるのは難しいなと改めて感じました。 OQTで切符もとって、高校生だったり、大学生の見てる選手も非常に多いとは思うので、こういう風に教えられるのは、僕自身も嬉しく思います

──練習からの意識付けはいつから始めたのか

大学2年、1年目。イタリア行って、いろんな世界を知ってからがきっかけだという風に思いますし、プロになってからも大きく変わったなという風には思ってます。今でも代表行ったりとかして、大学生の子たちもいたりするんですけど、その人たちと僕とか他のプロ選手たちと比べると、意識の差って全く違うんですよ。それは仕方がないことだと思っていて、僕たちはバレーをすることが仕事で、それで食べている人たちなので。でもそうなりたいのであれば、そこのプロに近づかなければいけない。あと、海外の話になってしまうんですけど、イタリアの選手はこの年代でもプロと同じ生活をしてるっていうこと。今の高校生、大学生と比べると、どうしても差ができちゃうので、その差を埋めるためには、こういった年代の時から意識高くやるしかない。環境を同じにするのは無理なので、意識付けでも変えられることはあると思うので、この年代からそういった意識をつけることは、非常に大事だという風には思ってます

──ミラノでの意気込み

今回は優勝を目指して戦っていきたいという風に思いますし、それが可能なメンバー揃ってるっていう風には思うんで、やってみないとわからないですけど。まずしっかりとリフレッシュして、ミラノに行って準備したい

 

▲インタビューに答える石川氏

 

このアカデミーを総括して石川氏は「伝えられたことは少ないと思いますけど、何か僕の言葉がきっかけになればいいなという風に思いますし、皆さん若いので意識1つで大きく変わっていくと思うので、今日伝えたことを実践してほしいなという風に思います。自分の行動だったり、言うことだったり、チームに影響を与えるという自覚を今後持ってほしいなという風に思います」と語った。

 

◆コメント◆
坪谷選手

──振り返って
自分にとってためになる時間だったなという風に思います。考え方だったりとか、普段から意識してることとか言ってたので、そういうのを自分にも取り入れて頑張っていきたいなという風に思いました
──意識に関して変わったこと
スパイクで自分はブロック意識してるんですけど、 石川選手はブロックよりも自分がコートの奥に打つっていう意識でやってると言ってたので、自分もそういう意識で取り組んでみようかなっていうのは思います

──今後への目標
今、スタートから出てるメンバーではないんですけど、もし誰かがダメだった時とか、そういう時にいつでも交代して入って、自分のベストパフォーマンスが出せるように、普段から今日教わったことを意識して練習していきたいなと思います

 

笹本選手
──振り返って
石川祐希選手から教わることは滅多に出来ないことなので、石川選手が実際に行っていることを聞けたのでこれから意識していこうと思います

──今日教えてもらったことで、一番今後の練習とかに生かそうと思ったことは
大学に行って周りの高さとかがあってスパイクが決まらなかったけど奥打ちを意識して練習をやっていきたいなって思います

──石川選手が「大学時代にイタリアに行って人生が変わった」と仰っていましたが、海外でプレーしてみたいという気持ちはあるか
大学に行って、自分も行ってみたいなと。今じゃなくても行けるチャンスがあれば行ってみたいなと思います

──将来日本代表になりたいという夢があると思うんですけど実際に日本代表の石川選手に会ってどうだったか
体付きとか全然違って大学でしっかりそういうのを身につけてから、今も日本代表になりたいと思っているので真似をしたりして目指すようになっています
──今日はスパイクのイベントでしたが他に教えてもらいたいこととかあるか
自分はコースの幅が広くないので力とか、今回聞けなかったことがあったり、次の機会があれば聞きたいなと思います
──秋リーグの途中ですが、残りの秋リーグまでにやってみたいことはできたか
自分はユニフォーム着れてないからしっかりユニフォーム着れるようにしたいです。
試合出る時は1年生らしく楽しくできればいいなと思います

 

舛本選手
──石川選手からの指導で一番印象に残ったこと
ハイボールのシュチュエーションで奥打ちするという練習があったんですけど、自分も練習のときはドシャットされたりとか、アウトとかネットにかかることが多いんですけど、石川選手が言ってくださった言葉を練習からできるように頑張っていきたいと思います

──日本代表を目指していると思うが、実際日本代表の石川選手に会って指導を受けてどう感じたか
普段からやってるウォームアップの部分でまず石川選手と全然差があったのと、世界で見ても石川選手はそんなに身長が高いわけではないし、その中でメンタルとか技術の部分で世界のトッププレイヤーなので自分もそこを意識付けて考えながらやりたいなと思います

──石川選手から名指しで褒められていたが実際に意識してきていたのか
大学に入ってピンチサーブという役割で入ることがあるので、その中で普段の練習からサーブ練習のときはコースで1番と5番を狙ったりとか、試合を想定した練習では人と人との間を狙いながらサーブを打ったりしてるので、それがここに来て出たのでよかったと思います

──秋リーグの最中だが、石川選手の言葉を受けて試合にどう活かしていきたいか
心が必要と言ってくださったので、まずは心を一番大事にして、試合でもっと活躍できるように頑張っていきたいと思います

 

◆お知らせ◆
バレーボール部のリーグ戦は10月14日(土曜日)に日本体育大学健志台キャンパス米本記念館で行われる対順大戦です。

(記事:守屋七菜、写真:今村志歩、佐伯真生、塚越香都、藤野真紘、松浦有紗、大洞夢果、守屋七菜)

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