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有田の復帰後初弾も、勝ち点3には届かずー関東大学サッカーリーグ戦1部 第18節 対日大

2023年10月21日 東京都・日本大学アスレティックパーク稲城

 

▼スタメン

GK

猪越 優惟(商4)

DF

長澤 圭剛(文3)

牛澤 健(経4)

加納 直樹(総4)

石橋 衡(文3)

MF

湯谷 杏吏(経3)→北浜 琉星(経1)

田邉 光平(法4)

小川 嵩翔(商3)

FW

家坂 葉光(文3)

有田 恵人(文4)→山﨑 希一(経4)

星野 創輝(商3)→持山 匡佑(商2)

 

▼試合結果

 

△中大1―1日大△

 

得点者:有田 恵人(前半32分)

 

前節拓大戦では3-1で勝ち点をもぎ取りいい流れが来ている中大。今節の相手は前回の対戦で1-2と惜しくも敗れてしまった日大だ。いい流れを崩さないようにしたい、そんな一戦が幕を開ける。

▲ボールをつなぐ猪越

試合は開始早々動く。前半8分、センターで家坂から小川がパスをもらうと、ゴール前に向かって走る星野にロングパス。敵と競り合いながらもなんとか星野がボールを受け取ると、ゴール前にいた有田にパスし、シュートまでもっていくも惜しくも入らず。ここを皮切りに中大、日大ともに惜しい展開が続いた。 そして同24分、こちらのイエローカードによって日大に間接フリーキックを与えてしまう。ここはなんとかしのぎ切った中大だが、危ない展開が続く。ひやりとするような状況が続いていた同31分、チャンスが訪れる。相手のロングパスをカットし、パスを田邉が受け取るとセンターサークル付近まで一気に走り抜けた。待っていましたと言わんばかりに家坂が左サイドに走り、ゴール前でボールを受け取ると、そこに走りこんできた有田が相手の裏をとり、最後にゴールを決めた。試合後、宮沢監督が「奪った後の早い攻撃を狙っていた。」と先制点について話していたように、まさに狙い通りの先制点であった。

▲先制点を挙げた有田

その後、相手に攻め込まれる展開が続くものの猪越の好セーブも見られ、追いつかれることなく前半を終えた。

後半もリードを守りたい中大だったが、後半16分、コーナーキックから相手にうまく合わせられ、同点に追いつかれる。課題のセットプレーから失点を許したものの、その7分後、後ろからパスをつないでいくと、最後はサイドに広がった田邉がゴール前へ送った鋭いパスに星野が合わせる。このプレーは惜しくもオフサイドという判定になったが、中大らしいチャンスをつくる。同28分、先制点を挙げた有田に替えて、山﨑を投入し、前線に変化を与える。やや押され気味の展開になる中でも、守備陣中心に相手の攻撃を跳ね返し続けゴールを守る中大。

▲先発出場の小川

同37分にはカウンターで一気に攻め上がり、サイドをかけ上がった長澤がボールを受け、シュートを放ちチャンスをつくる。その2分後には、星野に替わって投入された持山が山﨑のパスに抜け出しシュート。ゴールネットを揺らすものの、オフサイドの判定で得点とはならない。すると同48分、自陣でパスをつながれると、最後は左サイドからのクロスを押し込まれ、逆転を許したかに思われたが、ここは逆にオフサイドの判定に助けられ、失点とはならなかった。試合はこのまま終了し、1-1の引き分けに終わった。

システム変更を行ってから、今節で3試合目。惜しくも勝ち点3には届かなかったものの、試合後に「距離感や関係性はどんどんよくなっている」と加納が話したように、ポジティブな面もみられた一戦となった。今節で最下位は脱したものの、残留に向けて依然苦しい状況に変わりはない。次節は中筑定期戦という大一番。リーグ戦首位に立つ筑波大と味の素フィールド西が丘で激突する。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

──今日の試合全体を振り返って

勝ち点3を取りたかったという悔しい思いですね。いい形で点を取って、追加点を取れそうだったのに取れなくて、セットプレーでやられてしまった。悔しい勝ち点1になったとは思いますけど、決してネガティブになることなく、これをポジティブに考えて、次の筑波大戦に向かっていきたいなと思っています。

 

──先制点について

粘り強く守備をしながら、チャンスがあるときに、奪ったあと早い攻撃というのを狙っていたので、狙い通りのゴールだったと思います。

 

──後半の失点について

ここ2試合、セットプレーから失点していたので、注意深くはしていたんですけど、また入れられてしまったっていうところで、チームとしての課題かなという風に思っています。

 

──次節・筑波大戦にむけて

中筑で西が丘でできますので、その中でいい環境でできるっていうことに感謝しながら、勝ち点3を取れるように、 みんなで頑張りたいなと思っています。

 

加納選手

──今日の試合を振り返って

新しいシステム(3-4-3)の取り組みを始めてからは、今日で3試合目になるんですけど、3-4-3を始めてから3試合目で、 練習からも、どんどんその熟練度は上がっていって、前節拓殖大にいい形で勝っていて、本節の試合の初めの入りから、いい入り方ができて、1対0で前半を折り返すことができて、勝ち切りたかったんですけど、課題のセットプレーでやられてしまって、でもそのあとも集中を切らさず、全員が一体感を持って、その後失点もなく、試合を終われたことは、ポジティブな勝ち点1だったと思います。

 

──守備面について

3-4-3の強み、特徴としては、真ん中に人が多いことで、今日はそういう守備っていうのは、 やっていく中でも、結構自信を持って、全員がやれているので、その中で、自分もリーダーシップっていうか、その中心となって守れたっていうのはよかったですけど、やっぱりゼロで抑えられなかった、セットプレーでやられてしまったっていうところは次への課題だと思います。

 

──守備陣では普段の練習でどのようなことを話しているのか

結構紅白戦を多く、ゲーム形式っていうのを、3-4-3になってからずっとやっているので、その3人の距離感と、あとウイングバックの関係性っていうところは、どんどん良くなっていっていると思います。中でも結構、会話というか、話しながら、声を掛け合いながら、そこの守備の連動っていうのはできてきているので、良かったなと思います。

 

──今日の勝ち点1を3にするために必要だったこと

1番は自分がDFなので、セットプレーのところで失点をなくすこと。あとはもう1点取りにいくところがチームの課題だと思うので、その1対1になってからもう1点取りに行くっていう姿勢だったり、結果ですね、あと1点っていうところを突き詰められたら、もっとあと4節いいかなと思います。

 

──攻撃面について

でも3-4-3になってから、前節では3対1で勝っていて、自分たちが練習でやってきているいい形っていうのは、得点にはなっていないけど、多く出てきているので、あとは得点にするだけ。フィニッシュのところで完成度を高めていくっていうところが大事だと思うので、その形としての共有、チーム間の共有とか、形としては結構できてきているので、あとは決めるだけなので。そこの完成度っていうのを高めていきたいです。

 

──次節・筑波大戦に向けて

次節は筑波大なんですけど、ただの関東リーグの一節っていうわけではなく、中筑っていう、自分たち以外の方々が多く関わっている1試合ともなるので、意味合いがまたいつもの1試合よりも深い、大きな、多くの方々が関わっている1試合だと思うので、相手は現在リーグチャンピオンっていうところで、自分たちはそのチャレンジャーだと思うので、その1勝、筑波戦の1勝っていうのが、これから4節やっていく中で残留に向けて本当に大きな1勝になると思うので、中大全員で取りに行きたいと思います。

 

有田選手

──今日の試合を振り返って

今日の試合は、守備をする展開が長い中で、1発のカウンターで仕留めるっていう作戦の中で、その形がうまく決まって先制ができたんですけど、そのあとのセットプレーでやられてしまったのは、次節への課題になりました。

 

──ご自身の先制ゴールを振り返って

カウンターの時に、裏へ走るっていうのを決めていて、最初はボールが来なかったんですけど、 そのままやめずにもう1個裏走ったら、家坂選手がいいボールをくれたんで、 あとは思いっきり振ったらいいとこいって入りました。

 

──復帰して3試合目、調子は

まだ本調子までは戻ってないですけど、だんだんと試合勘とかは戻ってきているので、もっとチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。

 

──ご自身の課題について

守備が続く中で、カウンターの時にもっと自分のところで時間を作ったりとか、 もっと飛び出す動きとか求められている中で、体力の面で出ていけなかったりというのが、正直あったので、もっと次節の相手は強いので、そういう部分で上回れたらなと思います。

 

──次節・筑波大戦に向けて

自分たちは後がないので、次の相手は王者ですけど、1位ですけど、 関係なく、チャレンジャー精神で臨んで、中筑なので、絶対勝ちたいと思います。

 

(記事:大澤晶、山口周起 写真:琴寄由佳梨、塚越香都)

 

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