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全国大会で善戦するも惜しくも1回戦で敗戦ーアットホームカップ2024 第22回インディペンデンスリーグ全日本大学サッカーフェスティバル 1回戦 対福大戦

2024年11月20日 東京都・清瀬内山運動公園サッカー場A面

 

▼スタメン

GK

黒田 海渡(文3)

DF

岩崎 真波(商4)

岩井 勇人(経2)

加藤 大貴(経2)

MF

牧嶋 波亜斗(法2)→佐野 大樹(経4)

藤井 日向(商3)

富永 拓斗(経3)→前島 陵汰(商3)

倉上 忍(経3)

FW

川合 流央(商2)→桜松 駿(商1)

西村 湧志(経3)→舟崎 歩武(経4)

遠山 湧斗(経2)→寺嶋 日出郎(総政3)

 

▼試合結果

●中大0(4PK5)0福大〇

得点者:なし

 

4月からインディペンデンスリーグ1部にセカンドチームが出場しており、そこで2位となった中大。見事全国大会の出場を決めていた。今回はその全国大会の初戦。試合はPK戦まで持ち込まれた接戦だったが、結果は敗戦に終わった。

序盤中大はなかなか攻めることができない。一方、福大はCKなどでチャンスを作り、福大優位な展開が続くかと思われた。しかし、前半16分中大はコーナーアーク近くで西村がボールを受け取ると、西村にぴったりとついていた相手マークをかわし、牧嶋にショートパス。牧嶋は相手マークを振り切り、遠山にクロスを入れてそのままシュート。しかし、ボールはゴールの上に逸れてしまい、貴重なチャンスは先制点には結びつかなかった。

▲相手をかわす西村

次に訪れたチャンスは同35分。CKのボールを岩井が頭で受け取ると、それにうまく岩崎が頭で合わせシュート。しかし、このボールもわずかに枠外となり、またも中大は先制のチャンスを逃してしまう。

その後はチャンスがなく終わるかと思われた前半アディショナルタイム、左サイドから遠山が走りこんでいきゴール前にボールを運ぶと、右サイドの牧嶋にクロス。上手く足で合わせるもこれも惜しくもにポストに当たってしまう。牧嶋は悔しそうな表情を浮かべ、このまま0-0で前半を終えた。

▲今試合さまざまなチャンスに絡んだ牧嶋

なんとか先制点を獲得したい中大。気持ち新たに後半に挑む。後半21分、西村の相手との競り合いの中でこぼれたボールを遠山が受け取り、そのままシュート。しかし、それは相手GKにセーブされてしまう。その後も前半とは異なり、中大が攻める展開が続くがゴールを決めきれない。終了間際には相手のシュートもあったが、黒田の活躍により追加点を免れた。後半はこのまま0―0で終わり、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。

PK戦で中大は先攻となり、最初に蹴ったのは途中出場の舟崎。落ち着いて右サイドにシュートを決める。中大は2人目同じく途中出場の寺嶋、3人目は岩井が確実に決めていった。しかし、福大も譲らない。そんな中迎えた4人目のキッカーは藤井。ボールは無情にも左側に逸れ、外してしまう。対する福大は4人目も成功。中大5人目は途中出場の桜松。外せば終わりのプレッシャーがかかる中、冷静に左サイドにシュートを決めた。しかし、福大5人目もシュートを決め、中大の敗戦となった。

▲崩れ落ちる藤井

試合後、キャプテンの岩崎は「自分たちのサッカーができる中で点を取れずに悔しい結果になった」と語る一方で、「全部自分たちで持ってるものは出し切れた」と語った。ここまでリーグ戦で好成績を残し全国の舞台に立った選手たち。今回の大会では敗戦となってしまったが、Ⅰリーグで経験を積んだ選手たちのトップチームでの活躍をこれから期待したい。

 

▼試合後コメント

佐藤監督

――今日の試合を振り返って

福大さんの特徴っていうのは、 YouTubeで九州の決勝見てつかんではいましたが、やってみると戦い方のしたたかさと言いますか、しっかり取るところと出てくることで、随分ゲームの運び方に苦戦したなと思います。結局今シーズンのチームは0点で抑えられている試合は勝っていないので、今日は点が取れなかったというのと、相手の守備に阻まれたことが全てかなと思います。

――福大に対してのアプローチ

実際の相手の出方をやってみなければわからないというところで、今シーズンやってきた自分たちのボールの運び方とかを臨機応変に出せればゲームは作っていけるだろうというのは思っていたので、ここは特に準備してというわけではなかったです。ただ相手が思ったよりも後ろ重心にかけていた時に、そこを崩しきる術がなかったのが反省点で、そこに対して試合前に少しアプローチできなかったのが自分の反省かなと思います。

――ここまでのリーグ戦の総括

リーグ中にできないことをできるようになっていって、それで後期になるにつれて勝ち続けられたというところで、選手も自信を深めていけました。我々はIリーグで満足するというよりは、トップチームにどうつなげていくかというところを1番のメインにしているので、Iリーグで勝っても「これではトップチームに出られないよね」とか、「ここで勝ってもこのプレーじゃ通用しないよね」というところでアプローチしてきました。Iリーグだけでどうこうではなく、関東リーグを見据えてのプレーで今シーズンやってきたので、それが最後こういう舞台で発揮し切れなかったのは、まだまだ力不足という風に思います。

――具体的にどこを改善していったのか

今シーズン頭から3バックを導入しているのでその中でのボールの運び方のバリエーションをまずはベースとして作っていって、そこから前進した時の崩しのコンビネーションというところをその延長線で割と増やしていきました。シーズン初めはウイングバックの攻撃中心に点数を取れるようになって、ただそれだけでは止められるよねという話で、中央のコンビネーションというところも上積みしていきました。ただ、最後どちらかになる試合が多くなってしまったので、どっちもというところは足りなかったなと思います。守備に関しては、ハイプレスで行くところのかけ方もある程度共有してできた部分はありますが、まだ少し引き出しが足りないかなとは思っています。

――今後について

基本的にはこのカテゴリーはトップチームにどうつなげていくかというところがメインのところで、Iリーグはその自分たちの力を伸ばすための舞台なので、やはりここから先、Iリーグで経験したものを次の舞台のカテゴリーに進めるような経験の糧にしてほしいなというところで、まずは個人の力を伸ばしていく上で引き出しを増やしていくというのがこれから必要かなと思います。

 

岩崎選手

――今日の試合振り返って

序盤から自分たちのやりたいことはできて、自分たちのサッカーができる中で点を取れずに悔しい結果にはなってしまいましたけど、後悔はないというか、全部自分たちで持っているものは出し切れたかなと思います。

――勝ち続けてきたチーム、振り返ってみて

今年は最初から全員の気持ちも違ったと思うし、このカテゴリーというのはセカンドチームなのであくまで通過点で、1番は関東リーグに出るということを目標にそれぞれそういうモチベーションでやってきました。その中で自然とチームのレベルはそういう基準を持った中で上がってきたのかなと思います。あとは結果がもう少し付いてくればよかったと思います。

――今日の攻撃の狙い

ウイングバックからの攻撃、縦に速い攻撃というのは今年ずっと武器として持ってやってきたので、そこは今日も出したかったですが、そこからポストに当たったり惜しいところもある中で取りきれなかったっというのが今日勝てなかった原因でもあると思います。サイドから攻めたり、自分たちの狙いというのは、この1年ですごく洗練されたというか、レベルは上げられたかなとは思います。

――今後に向けて

トップチームはまだインカレがあって、この中からもまだメンバーに入る可能性もあるし、4年としてはこの大会で終わりになってしまうかもしれないですけど、それぞれ個人としてもサッカー多分続けると思うので、そこはこういう経験を糧に全力でやりたいなと思います。後輩たちはIリーグにとどまらないで、もっと活躍していってチームを底上げしていってほしいなと思います。

 

牧嶋選手

――今日の試合を振り返って

立ち上がりは相手が勢いよく来た中でしっかり最終ラインは集中して守って、だんだん自分たちのペースをつかんで、ずっと自分たちが攻撃のリズムをつかんで攻めていましたが、 前後半通して決めきれなくてPK戦までもつれ込んで負けてしまったので、決定力というところが足りなかったなと思います。

――来年への意気込み

この大会をターニングポイントとして、自分もそうですし全員がAチームだったりインカレもあるので、しっかりこの悔しさをいい経験にして、次のステージにつなげられたらなと思います。

――来年の目標

来年度の目標は、今年中にもできますが、Aチームに上がってスタメンになって、勝利に貢献できるような選手になっていきたいなと思います。

 

(記事:大澤晶 写真:関拓斗、吉田弥生)

 

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