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執念の1点と守備で意地の勝利、初戦突破を果たす―「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会 3回戦 対作新学大

2023年6月23日 東京都・国士館大学楓の杜キャンパスサッカー場

スタメン

GK

岩瀬 陽(経2)

DF

牛澤 健(経4)

加納 直樹(総4)→石橋 衡(文3)

鈴木 登偉(商3)→倉上 忍(経2)

MF

湯谷 杏吏(経3)

田邉 光平(法4)

長澤 圭剛(文3)

砂田 匠(文2)

FW

田中 幹大(商2)→山﨑 希一(経4)

坂本 康汰(経4)→淵上 涼太(経2)

持山 匡佑(商2)→星野 創輝(商3)

 

▼試合結果

○中大1―0作新学大●

得点者:星野 創輝 (後半44分)

 

昨季は1回戦敗退と、悔しい結果となったアミノバイタル杯。今季こそは上位6チームに与えられる総理大臣杯出場権獲得を目指す。関東1部リーグのチームとして3回戦からの登場となる中大は、初戦で関東2部リーグ所属の作新学院大学と対戦した。GKに岩瀬を先発起用するなど、前節のリーグ戦からスタメンを6人入れ替え、試合に臨む。 ▲先発出場の岩瀬

 

最初のチャンスは前半12分。コーナーキックのこぼれ球を砂田がダイレクトで左サイドの坂本につなぐ。そのまま坂本が右足でゴールを狙うも、シュートは相手GKに弾かれる。試合序盤から中大がボールを保持する展開が続くが、技術や連携の精度を欠きシュートまで持ち込めないシーンが多く、なかなかゴールを奪うことができない。相手にも、クロスやロングボールから危ないシーンをつくられ、守備陣中心にはね返すものの、苦しい展開が続く。そして同45分、中大にアクシデント。加納がプレー中に負傷し、試合続行不可となり、交代で石橋が投入される。前半は得点を奪えないまま終了し、後半へ折り返す。

 

後半も中大がゲームを支配する展開が続く。後半4分、最終ラインからパスでつなぎ、最後は持山がペナルティエリア内でシュートするも、相手GKに弾かれる。同22分には、田中の落としから長澤がシュートを放つが、ここも相手DFに阻まれる。先制点が欲しい中大は、田中、坂本に代えて山﨑、淵上、そして持山に代えて前節リーグ戦2ゴールの星野を投入し、より攻撃の活性化を図る。

▲途中出場で躍動した山﨑

 

同34分、右サイドの崩しから星野がボールを落とし、最後は淵上がシュートを放つ。ボールは惜しくも枠を外れるも途中出場の2人で早速チャンスをつくる。その後もボールを回してゴールを目指す中大。そして同44分、左サイドでボールを受けた山﨑がドリブルで仕掛け、カットインからシュート。1度は相手GKに弾かれるも、そのこぼれ球を星野が押し込み、待望の先制点を奪う。このまま試合を終えたい中大だが、終盤に作新学大に攻め込まれる。同45+2分、相手がゴール前まで迫り、GKがパスでかわされシュートを撃たれるが、そのシュートを石橋が執念のヘディングで防ぎ、ゴールを死守する。そして試合はこのまま終了し、苦しみながらも初戦突破を決めた。

勝利後の選手たち

 

トーナメント、さらには初戦という難しさを感じる試合となったが、1部のチームとしての意地を見せつけ、執念の1点と守備で勝ち切った中大。ここから厳しい日程が続くが、総力戦で総理大臣杯出場を目指す。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

――試合を振り返って

この前のリーグ戦の東海大戦をいい形で勝利してアミノバイタル杯を迎えたので、初戦は難しい試合になるとは思っていましたけど、最後まで焦らずに粘り強く戦えたからこそ勝利できたのではないかと思っています。

――作新学大に対してどういう対策をしてきたか

相手の特徴はカウンターとセットプレーがストロングポイントですので、そのカウンターをさせないというところで、攻守の切り替えが大事だと話して送り出しました。

――なかなか得点が奪えない展開だったが、特に今日活躍が目立った選手は誰か

最後にクリアを見せてくれた石橋ですね。選手たちの前でも話したんですけど、あれはやっぱり彼があそこでゴールカバーしなければ延長、PK戦になっていたと思うので、彼がMVPだと思います。

――今日の試合を踏まえて課題は

精度ですね。最後のゴール前のところのパスの質、コントロールの質、シュートの質といったクオリティーをまた上げていかないとなというところです。何本外すんだという感じでしたからね(笑)。

――2日後に迫る次戦について

我々はチャレンジャーですし、総理大臣杯に出たい気持ちがみんな強いので、勝って上にいけるように頑張りたいと思います。

 

星野選手

――今日の試合を振り返って

いつも通り中大らしくポゼッションサッカーでボールをつなぐという予定でボールは持てていたんですけど、最後のゴール前の質が合わなかったりチャンスがあっても決めきれなかった。競ってくる展開になってきて、でも攻撃で粘り強く、後ろはずっと我慢してて、1点取れれば勝てる試合とみんな認識していたと思う。途中から出る選手のパワーが大事だとみんなわかっていると思うし、それを途中出場の選手が体現できたのが良かったと思います。

――公式戦2戦連発となったが、好調の要因は

やっぱり迷いなくプレーできているというのもあるし、自分からアクションを起こして自信を持ってプレーしていることが一番大きいかなと思います。

――1点がどうしても欲しい状況で意識していたことは

ゴール前まではボールを運べていたので、あとは自分が試合に入って自分のところにボールが入れば何かできるという自信を持って見ていたので、それはできたかなと思います。

――得点シーンについて

希一くん(山﨑)が左で持っていて、縦突破のクロスかカットインシュートで、どちらにしろ希一くんが離れてこぼれ球かクロスのファーを待っていたので、いい感じにこぼれてきて押し込む感じでした。

――2日後に迫る次戦について

中1日でコンディションは決して万全といえる状態ではないと思うんですけど、明日最高のケアをして、明後日チーム全員で3連勝できるように頑張りたいと思います。

 

(記事:山口周起 写真:琴寄永里加、山口周起)