• Twitter
  • facebook
  • instagram

後半猛追も及ばず… 上位進出へ痛恨の今季2敗目ー関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対国士大

5月11日 三郷市総合体育館

上位進出を目指す上では負けられない両チームの三郷決戦。後半は『守って速攻』の中大らしい攻めで何とか食らいつき、前半でついた4点差を1点差まで詰めたものの、あと一歩及ばず。この試合の軍配は国士大に上がった。

▲安定感のあるゲームメイクが光る安永翔(法3)。この試合ではシュートでも存在感を発揮した

前半を振り返って、監督・選手が揃って口にしたのが「ミスがもったいなかった」という反省点だった。試合開始早々に安永のゴールで先制点をあげたものの、その後立て続けに3連続失点。ここでついた点差をなかなか詰められない状況が続いた。相手の5-1ディフェンスに対して、岩﨑滉大(文3)のサイド攻撃などで1点差まで詰め寄る時間帯もあったが、なかなか連続得点が決まらない。「相手をある程度攻撃で崩せていたけど、シュートがなかなか入らなかった」(実方監督)と言うように、前半は歯がゆい攻撃が続き、13-17の4点差で折り返しとなった。

▲1年生ながらも主力として欠かせない存在となっている蔦谷大雅(法1)

後半の立ち上がりは快調だった。1分から3分にかけて蔦谷、中村翼(法2)の3連続得点で怒涛の追撃。流れは中大に傾いたかと思われた。しかし、ここでも今日は乗り切れない。「追いつけそうなところで追いつけなかった」(山川慎太郎主将、経4)と要所でミスが続き再び3点差となった。それでもじわじわと点差を詰めると、20分過ぎ一時は同点に。1点を巡る攻防が繰り広げられた最終盤。勝負どころの1点をもぎ取ったのは国士大だった。29分に得点を許すと残り1分で点差は2点。残り40秒で安永のシュートが決まり、1点差としたが、残り5秒のところで国士大が最後のタイムアウトを取り、万事休す。試合を通してなかなかリードを奪うことができず、29-30の1点差で悔しい敗戦となった。

今季の中大の武器の一つになっていたディフェンスもこの試合は乗り切れなかった。「保利(憲之朗、経4)と久保寺(歩夢、文1)が珍しく合わなかった」(実方監督)こともあって、前半途中から5-1ディフェンスに変更。後半は再度、通常のディフェンスに戻し、『守って速攻』の中大らしい形への修正が見られただけに、改めてディフェンスの重要性を感じた一戦になったに違いない。

▲この試合の最多得点は岩﨑。多彩なシュートでゴールネットを次々に揺らした

ここまで先行逃げ切りの形が多かった中大だが、終始リードされた状況が続いたこの試合。それでも1点差まで追い上げ、修正力と対応力の高さを見せた。リーグ戦は残り1試合。ここまでのリーグ戦でも実力を十二分に発揮してきた蔦谷も「負けで終わるんじゃなくて、勝ちで終われるように」と気を引き締めた。試合を追うごとに成長を見せてきた今季の中大ハンド部。最終戦は会心の内容で締めくくり、秋へと繋がる快進撃の序章としたい。

 

◆試合結果◆

●中大29(13-17、16-13)30国士大○

 

◆コメント◆

実方監督

「最後勝ちに行ったんだけどなあ…。やっぱり前半の4点差が大きかった。後半はディフェンスも安定したし、セットでも点を取れていたので悪くなかったと思う。選手は後半よく頑張ったと思うけど、大事なところでミスが出てしまったのがもったいなかった。だけど、立ち上がり上手くいかなくても競っていく試合ができるようになってるので、これはチームの成長だと思います」

山川主将

「なかなか全体として乗り切れなかった。前半なかなかディフェンスが機能しなかったので、後半はそこを立て直して、しっかりボールを回していこうと。後半はその結果上手くいった。でも大事なところでミスが出てしまったので追いつけなかったのだと思う。昨季(次戦で戦う)立教戦で苦い思いをしてるので、しっかりリベンジしたいと思います」

蔦谷

「流れを掴めるところがあったが、声があまりなくて悪い流れのままいってしまった。後半はスコアでも勝ってるし、悪いところを修正できたと思う。来週はいい終わり方で春リーグを締めれるように、秋に繋がる勝ちを取りたい」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部