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関東王者の意地見せた!連覇まであと一歩ー高松宮記念杯男子65回全日本学生選手権大会 対大同大

2022年11月5日 愛知・スカイホール豊田

インカレも4日目の準決勝と佳境を迎えた。対戦相手は、前日に関東の強豪・筑波大学を破った地元・愛知県の大同大学。前半は1715と拮抗するものの、後半ディフェンスが機能し始めた中大が突き放し、3629で快勝。2年連続のインカレ優勝に王手をかけた。

得点を量産する泉本心(法2)

前半から攻める中大は、上山陽平(総3)、リーグ戦の得点王・泉本、エース蔦谷大雅(法4)らが得点を重ねる。しかし、前半はディフェンスがうまく機能せず、取っては取られてのシーソーゲームの様相。17得点を奪うものの、地元の声援を一身に受けた大同大も負けじとゴールを量産し、1715で前半を折り返す。

「困ったときに点を取ってくれる」と監督も頼りにするエース蔦谷

現状を打開したい後半。しかし3分には、青雅俊(文4)が退場処分となる。チームの雰囲気が悪くなりかねない場面であったが、それでも「攻撃で点取れるんで、悪い雰囲気がすぐ流れるのが大きかった」と実力監督。自慢の攻撃陣が流れを渡さず、泉本、蔦谷をはじめ、「左利きの上山とか右利きの端慶山充貴(法2)とか、ものすごいシュート確率がいい」と監督も絶賛の上山、瑞慶山らのシュートもしっかり決まり、大同大を突き放した。また、後半はディフェンスも光った。田中響人(商4)を中心に厳しいディフェンスを展開、試合が進むにつれ大同大に綻びを生じさせ、試合を優位に進める。「後半のディフェンスが最大のポイント」監督が勝因にあげるほどの鉄壁の守備は、この試合の勝敗を決定付けたといっても差し支えないだろう。終わってみれば3629、前年度インカレ王者の実力を見せつけることとなった。

勝利の喜びを分かち合う選手たち

久保寺歩夢(文4)は、試合後振り返る。「関東の代表として3連戦してて、その意地とかもあって絶対に負けられないなという気持ちでみんな試合にのぞみました」関東王者の誇りにかけて、負けてはならない試合を制したのだ。そして、迎える決勝の相手は日体大。リーグ戦でもしのぎを削ったライバルとの最終決戦に勝利し、インカレ連覇の夢を掴む。

◆試合結果◆
〇中大36(17ー15、19ー14)29大同大●

◆コメント◆

久保寺主将

─今日の試合を振りかえって
昨日もそうだがみんな気合いが入ってた。大同大学さんが関東の代表と3連戦しててその意地とかもあって絶対に負けられないなという気持ちでみんな試合に臨んだ。

─大同大とは初めての戦いだったが手応えは?
ディフェンスも硬くて、背は高くないけど東海リーグ独特のリズム感があって僕たちがそのリズム感に飲み込まれてしまって、苦戦してしまった部分がある。

─決勝への意気込み

明日勝つために今までやってきたので明日は何としてでも負けられない。去年の先輩の結果をつなげてしっかりニ連覇という形で繋げたい。明日優勝目指してみんなで勝ちにいきたいなと思う。

 

実方監督

ー試合を振りかえって

大同大学は急激にこのインカレで強くなって、これは大学あるあるで怖いなと思っていた。とにかくうちのディフェンスがどれだけ守れるかが勝負だったので、昨日のミーティングでこういう守り方するぞって決めて今日臨んだけど、前半はうまく守れなかった。それができなくて15点も取られて、ハーフ(タイム)でもう一回確認した。「こういうディフェンスやるって言ったじゃん」みたいな感じで。そしたら後半、確実にそのディフェンスやってくれたんで、後半失点少なかった。それが今日の最大のポイント。だから後半点差が離れて、うちは得点力あるので、あとはディフェンスだけ頑張れば、ああやって点差は離れていく。今日は後半ちゃんとディフェンスが機能したのが大きいと思う。

ー大同大学の印象と実際に戦ってみて

大きい子いなくて意外と小柄だけど、ハンドボールのセンスある子が多くて、ただうちの選手はデカいので、ガーンと止めにいけばそれで終わっちゃうんで、後半そんな感じでどんどん当たりに行かせたので、それがうまくいった。だんだん攻められなくなると焦るので、ミスしたりとか適当にシュート打ったりするが、今日の後半戦大同さんがそれが起きていた。うちがちゃんとディフェンスできていたから、ああいうことが起きるので、後半のディフェンスが最大のポイント。みんなが頑張ってくれた。

ー今日の戦略
うちは攻撃力ありありなので、センターの伊禮雅太(法3)にゲームメイクは任せている。ちょっと試合中気になれば一言、二言、「こんな攻撃もしてみたら」とか、それしか言ってない。

 

ー意気込み

(日体大は)リーグ戦2点差で勝ってるとはいえ強い。間違いなく競るんで、最後1点差、2点差なるんだろうとは思ってるが、でもうちがちゃんと中大のハンドボールできれば、最後1点差、2点差で勝てるかなと思ってる。

(記事:竹内賢心、写真:丸尾彩華)

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