2024年3月14日 東京都・早稲田大学東伏見グラウンド
4年生が引退し、新体制となってから初めての公式戦に挑む新生中大ナインの関東大会初戦の相手は関東学院大。先発三浦凌輔(商2)が6回までをパーフェクトで投げきり6つの三振を奪う好投をみせると、打撃面では佐竹秀也(経4)が活躍。投打が噛み合い7回コールドで快勝した。
試合は初回から動く。先頭打者の松浦祥真(経3)がフルカウントから内野安打を放つと、吉井愛斗(経2)が送りバントを成功させ進塁。その後相手捕手のい捕逸により一死三塁とする。㓛刀史也(文4)が相手のファンブルにより出塁すると、続く4番山口剛大(文2)が放ったゴロにより三塁走者が帰還。先制点とした。
2回の裏で2点をもぎ取り、さらに3回の表で三浦が打者3人をたった9球で抑えた。良い流れの中の4回裏、佐竹が初球から出塁。岩井大和(経3)による絶妙な送りバントで走者は二塁へ進む。相野七音(文3)が左前を破り、一死一塁三塁のチャンスを作る。岡部匡人(経2)の打席で相野が盗塁を成功させ、相手捕手の失策により佐竹がホームへ。一点を追加し、岡部もフルカウントから内野安打を放ちさらに一点を奪う。この回で得点板に2の数字を刻んだ。
▲パーフェクトなピッチングを見せた三浦
5回、6回と得点はなかったものの、三浦の投球が光る。6回70球で無安打、無死球のパーフェクトなピッチングを見せた。この日の試合を振り返り、「初戦だったので、丁寧に投げるのを意識して投げました。しっかり入りが上手くいったので、そこが良かった」と三浦は語る。2月下旬に行われた浜松合宿でいい感覚を掴めたことが結果に繋がったと話し、次の試合でも「チームを勝たせられるように頑張りたい」と頼もしい言葉を残した。
ここで2点を入れれば7点差コールドが決まる7回の裏。酒井尋如(経3)が3球目で右方向へ安打を打つと、㓛刀が際どいボールも見極め四球で出塁。山口9球粘って安打を放ち一死満塁に。ここで三橋朋徳(経4)が低めの球を打ち上げ、三塁勝者が帰還。二死二塁三塁で、佐竹がバッターボックスへ。チャンスを逃さない佐竹は2球目で適時打を決め、思わずガッツポーズ。7回7点差コールドで快勝した。今年、新しく1番を背負った佐竹が大活躍を見せた。
▲ベンチの選手たちとハイタッチする佐竹
小泉監督はこの日の試合を振り返り、「一応できすぎかなっていうかな、でも1番大事にしようと思ってた初戦だったので、 そこはこだわって試合に入るようにってことはもう常々練習とか言ってたので、それが体現できたかなっていうところはあります」とコメント。「石井(竜也=令6卒)の代わりに頑張って三浦と、 あとはそうですね、最終学年の功刀。去年まではプレイヤーでやってたんですけど、このキャプテンになってどういう風なプレーをしながら戦ってくれるのかっていうのは、個人的にはすごく楽しみではあります」と期待の選手について語った。
新体制になった中大準硬が、どのような試合を見せてくれるのか。期待で胸がいっぱいだ。
◆試合結果◆
●関東学大0- 7x中大○ (7回コールド)
チーム 123 456 7=計
関東学大 000 000 0=0
中 大 120 200 2x=7x
(記事・写真:浅野詩多)
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