2025年3月24日 神奈川県・横須賀スタジアム
準決勝で敗退し後がない中大準硬式野球部は3位決定戦となる専大戦に臨んだ。初回に先制し、同点で迎えた4回には一挙4得点で相手を引き離し、そのまま試合を優位に進め、見事勝利。関東大会は3位に終わった。
先発は東海大戦で公式戦初先発を完封で飾った萬谷大輝(商2)。この日も初回から力のある直球と多彩な変化球を投げ込み初回から三者凡退の順調な立ち上がりを見せる。3回と8回にそれぞれ暴投とボークでピンチの場面を作るも最少失点で切り抜け、この日は9回を投げ切り無四球完投。公式戦初先発から二試合連続で完投勝利と好調ぶりを存分に示した。
▲「素直に嬉しい」と自身二試合連続完投を収めた萬谷
打線は1回、今大会初スタメンとなった松浦祥真(経3)が左安打で出塁すると、続く山口剛大(文2)の左安打と相手左翼手の後逸が重なり、幸先よく1点を先制する。同点に追いつかれた4回には一死一、二塁から岡部匡十(経2)がセンターの頭上を越える適時三塁打を放ち勝ち越し。その後も相野七音主将(文3)と吉井愛斗(経2)の適時打で試合の流れを中大のものにした。
▲適時三塁打を放った岡部
6回、第一打席でも安打を放った松浦が「迷いなく振ることができた」と走者満塁から中押しとなる右適時打を放ち、9回は先頭の堀川琉空(文1)が初球から左中間を抜く三塁打を放ち、酒井尋如(経3)の二ゴロの間に生還。コンスタントに点を重ね相手に流れを渡さなかった。
▲貴重な追加点を奪う松浦
試合後小泉監督は「萬谷がよく投げてくれたに尽きる」と賛辞を惜しまなかった一方で、「負ける試合、劣勢の試合でのここぞの一打っていうのが出なかったのは、まだまだ力がないっていうのを認めて、どれだけチームとして鍛錬していくかに尽きる」と優勝を逃した今大会から春リーグに向けて現状を冷静に見つめた。また相野主将は今大会の統括として「自分たちの野球っていうのは表現できた」と振り返り、その上で「この現状をさらに上げていくように頑張ろうかなと思う」と高みを目指していく姿勢を見せた。
今大会の悔しさを胸に中大準硬がどのように進化していくのか。今後の彼らの活躍から目が離せない。
▲準硬式野球部のみなさん
◆試合結果◆
〇中大8-2専大●
チーム 123 456 789 計
中 大 100 402 001|8
専 大 001 000 010|2
(記事:国広直秀、写真:浅野詩多)
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