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全日本への壁は厚かった…団体戦でチーム力発揮なるかー第51回関東女子学生剣道選手権大会

5月18日 東京武道館

先週の男子個人戦に続き、今回は女子剣士たちによる全日本大会出場をかけた熱戦が展開された。

中大から出場した選手は、浅野茉莉亜(商3)、中野佳央里(商3)、時田利瑚(経2)、坂口未優(商2)、諸岡温子(経1)の5名。一人一人が奮闘するも全日本への壁は厚く、出場権を獲得することは出来なかった。

 

浅野は、久保(桐蔭大)との1回戦で延長戦の末、最後はメンを奪取。続く2回戦では、軽やかな足さばきで攻め続け、コテとメンの二本勝ちを収めた。


▲相手のメンに対しコテを狙う浅野

迎えた3戦目は、前年の優勝者を倒して勝ち上がってきた後藤(法大)との対戦。4年生相手に臆することなく戦い、勝負は延長戦へ。立ち合いから後藤のメンに対し浅野はコテを放ったが、軍配は相手のメンに。惜しくも3回戦敗退となった。

 

同じく3回戦まで勝ち上がったのは時田と諸岡だ。時田は初戦、試合開始の合図とともに相手のメンに飛び込み一本。そのあと再びメンを決め、試合時間10秒で、華麗に決着をつけた。2戦目は延長戦にもつれたものの、脚力を活かし最後はダイナミックに相手のメンへ。昨年の結果を上回る3回戦へとコマを進めた。


▲ドウを狙う時田(左)

しかしここで延長戦の末、惜しくも敗退。明大の山﨑に引きメンを奪われ、全国への道は途絶えてしまった。

 

諸岡は1年生にして今大会に出場。気迫にあふれる声と動きで注目を集めていた。
1戦目2戦目と上級生選手に快勝。上段の構えをとる長友(順大)との3戦目では、先に相手にメンを奪われたものの、「無心で一本取り返すことだけに集中」し、時間内にメンを取り返す勝負強さを発揮した。取得本数が並び延長戦へと持ち込んだが、最後は相手のメンが決まって3回戦敗退となった。


▲気迫あふれる試合を展開した諸岡

 

中野と坂口は1試合目から劣勢を強いられた。昨年全日本出場を果たした中野には今年も期待がかかっていたが、まさかの1回戦敗退。全国への壁は厚かった。

坂口も森永(日大)との初戦に苦闘。互いに惜しい技を打ち合い、一歩も譲らない展開が続いた。約15分に及ぶ延長戦の末、最後は相手の片手ヅキが坂口の突き垂を捉えた。

 

個人での全日本出場を果たすことが出来なかったため、次に控えるのは9月に行われる関カレ女子団体戦。有力な新入生を迎え、さらに強くなった剣道部女子の姿を見せられるか。個々の力を合わせたチーム力が試される。

 

◆コメント◆

諸岡(経1 中村学園)
――大学初の個人戦、高校と大学との違いはありましたか
高校ではなかったルールなども取り入れられ常に気が抜けない勝負で、高校より更にレベルが高いと感じました。

――今大会への意気込みは
1年生なのでしっかり自分の剣道をして思い切って戦っていこうと思いました。

――3回戦目、先に取られてそのあと取り返しましたが、その時の心境は
無心で一本取り返すことだけに集中していました。

――中大への進学を決めた理由は何ですか
中大を選んだ理由は兄と高校の先輩が中大にいて、帰省をしている時に中大の話などを聞き、また剣道を頑張っている姿にとても魅力を感じたからです。

――今後の目標は
今回の負けを生かしまずは全日本の団体戦や、来年の個人戦などで日本一を取れるように努力していきます。絶対に日本一をとります。

 

◆試合結果◆
3回戦
●浅野 ー メ 後藤(法大)◯
●時田 ー メ 山﨑(明大) ◯
●諸岡 メー メメ 長友(順大)◯

2回戦
◯ 浅野 コメー 丸山(常磐大) ●
◯ 時田 メー 埜口(学芸大) ●
◯ 諸岡 ドドー 澤田(東女体大)●

1回戦
◯ 浅野 メー 久保(桐蔭大) ●
●中野 ーメ 髙城(法大)◯
◯時田 メメー 久原(鎌倉女子大) ●
●坂口 ー ツ 森永(日大)◯
◯ 諸岡メー 本多(流大) ●

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部