2025年5月18日 ダイドードリンコアイスアリーナ
2戦目の相手は強豪明大。第1ピリオドから両者一歩も譲らない試合となる。延長ピリオド、PSSと続くが、惜しくも春リーグ初の黒星となった。
〈第1ピリオド〉
試合序盤から攻めの姿勢を見せ、得点を狙っていく。森星輝(文3)、横須賀大夢(総4)がシュートを打つが相手のGKに阻まれてしまう。試合は接戦となり、拮抗(きっこう)した状態となる。流れが変わったのは残り3分、辻崇太郎(経3)、木村祐翔(商4)がペナルティによって2分間の退場。相手も1名ペナルティとなるが3対4と中大が不利な状況になってしまう。守備を固めるも先制点を許してしまい、第1ピリオドは終了となった。
▲敵に阻まれながらもシュートを打つ横須賀
〈第2ピリオド〉
明大の強靱な守備に阻まれて苦しい状況の中、第2ピリオド開始早々、追加得点を許してしまった。しかし開始から2分経過、中大がパックを奪いチャンスが訪れた。小岩獅竜(商2)がゴール前にパスを通し、堤虎太朗(総4)が今試合1点目のゴールを決めた。今までも苦しい状況を一変させるように得点を挙げてきた堤。八戸監督も「スーパーマンだね。最後は打つだけっていうのは、パスが来たからそこに繋いだ選手が良かったんですけど、やっぱりそこにいるっていうことが、すごくセンスのあるプレー」と語った。この1点で中大のペースを取り戻し、再び攻勢を強める中、第2ピリオドは1-2で終了。
▲1点目を決めた堤
〈第3ピリオド〉
第3ピリオド開始早々、1点を追う中大は前の試合初得点の関椋太(商1)のシュートから始まり、ゴールに迫る。すると開始4分28秒、角丸陸斗(国経4)のパスから同じく前試合初得点の伊藤一海(商1)がシュートを放ち、ついに同点。ここから試合終盤になるにつれ、両チームの激しい攻防が繰り返され、中大も辻、角丸、木村らが次々とゴールに迫るがあと一歩のところで阻まれてしまう。GK川合温大(文4)も相手シュートをセーブし、ラスト2分の6人攻撃を展開してきた相手にも得点を許さない。相手のシュート数を上回る中大の攻撃と堅実な守備であったが、60分で決着がつかず、試合は大会規定により、3対3のサドンデス方式による5分間の延長ピリオドに突入する。
▲同点に追いつき、喜ぶ選手たち
〈延長ピリオド〉
3対3のサドンデス方式による5分間の延長ピリオドは、第1陣に角丸、森、伊藤の3名が出場。短時間で選手が入れ替わり、出場する中でも第3ピリオドで見せた攻撃の勢いそのままに、小野田、角丸がゴールに迫るが決めきれない。ラスト1分で堤が相手2名をかわし、シュートを放つがここも無得点。試合はこのピリオドでも決着がつかず、両チーム5名ずつによるペナルティ・ショット・シュートアウト(以下PSS)に突入した。
▲延長ピリオドで第1陣に出場した角丸主将
〈PSS〉
PSSは、GKとの1対1を両チーム交互に1名ずつ、計5名ずつ行い、最終的なシュートの成功数を競い、多かったチームに得点が与えられる。中大は1人目の堤が成功させたが、続く小岩、関、横須賀、角丸と相手GKの好セーブに阻まれてしまう。GK川合も4本目中相手のシュートを許したのは1本であったが、ラストの5本目を相手に決められ、試合終了。中大は延長、PSSの末、惜しくもあと一歩及ばず、2ー3で敗戦。
▲PSSでキーパーを務めた川合
接戦の末、明大に敗れた中大。しかし、シュート数は中大40、明大26と大きく相手を上回り、前試合からの攻撃的な展開を見せた。早くも春リーグは折り返しを迎え残り2試合、今試合で見えた課題や実績をもとにさらなる高みを目指し、次戦に挑む。
◆試合結果◆
●中大2(0-1、1-1、1-0、0-0、0-1)3明大〇
◆コメント◆
【八戸監督】
ー今日の試合を振り返って
追いかける展開になって、ちょっと苦しい時間が前半続いたんですけど、4つ回しで今日頭から行って、後半勝負かなと思ったんですけど、ゲームプランとしてははまっていたので、あとは結果がついてこなかったっていうところで、ちょっと残念な次第で終わりましたね。
ーシュート数は大きく上回っていたが
体力的にうちの方が後半残っていたので、前で勝負できたのが、数字として出たのがそこだと思いますね。
ーサドンデス、PSSについて
延長戦とPSS、ああなったらもうほんと、運みたいなところもありますけど、やっぱり相手のキーパーうまいですね。1年生、すごい立派だと思います。
ー今日の1点目の堤選手について
うん、スーパーマンだね。あと持ってるよね。最後は打つだけっていうのは、パスが来たからそこに繋いだ選手が良かったんですけど、やっぱりそこにいるっていうことが、すごくセンスのあるプレーだったと思うし、何より決めるっていうのはやっぱりすごいですよね。
ー次戦、大東大戦に向けて
自分たちとしてやるべきことは相手がどうであれ変わりはないので、リズム崩さないようにしっかりしたホッケーをやっていきたいなと思います。
【角丸主将】
ー試合を振り返って
内容自体はそんな悪くなかったのかなと思うんですけど、結果的に負けてしまったんで、60分で勝ち切れるように次は切り替えていかないとなっていう感じです。
ー延長ピリオドについて
キルプレーからのスタートだったんですけど、そこをしっかり守り切れて。結構パック保持率もこっちの方が高くて、いい流れではあったんですけど、やっぱ延長はなかなか点数決めるの結構難しいので。あそこの最初を守り切れたのは大きかったのかなって。
ーPSSでは
(相手のGKが)ちょっと普通あんな前出てこないんで、ちょっと惑わされちゃった部分はあるのかなっていう風に思います。
ー次戦に向けて
次戦は油断せず、最後の東洋戦につながる試合にできればいいかなっていう思います。
◆お知らせ◆
次戦は5月25日(日曜日)にダイドードリンコアイスアリーナで行われる対大東大戦です。
(記事、写真:塚越香都、水﨑菜花、野村真)
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