2025年11月30日 ダイドードリンコアイスアリーナ
秋リーグ最終戦。相手は東洋大と同様に今季苦戦を強いられてきた明大だ。リードを許し追いかける展開となったが、第3ピリオドで怒涛の逆転勝ちとなり、2位で秋リーグを終えた。
〈第1ピリオド〉
序盤からパックを繋げ、得点を試みるが、明大に阻まれてしまう。角丸陸斗(国経4)、横須賀大夢(総4)を筆頭にゴールを狙うが惜しくも得点にはつながらず。開始13分、守備が薄くなったところを突かれてしまい先制を許してしまう。続けて2得点目も挙げられしまい、早々に苦しい展開となった。しかし、残り3分、高崎泰成(総3)のパスから石塚弘人(経1)がシュートを打つ。止められてしまうも、さらに棚橋映斗(経2)が押し込み得点を挙げた。

▲ゴールに迫る棚橋
〈第2ピリオド〉
棚橋の得点から勢いづいた中大。このまま追加点を狙っていく。何度も惜しい展開となるが、守備が堅く中々得点が入らない。試合展開は膠着(こうちゃく)してしまう。角丸、下坪久晃(商4)がゴール前まで追い込むも得点とはならず、第2ピリオドを終えた。

▲ゴールまで追い込む下坪
〈第3ピリオド〉
第3ピリオドもお互いに得点が入らず、拮抗状態となる。第2ピリオド同様に惜しい展開が何度も訪れるが得点は入らなかった。試合の展開が大きく動いたのは残り6分。角丸にチャンスが周り、シュートを打つ。見事得点となり同点に追いついた。続けて中谷采士郎(総1)のアシストから関椋太(商1)が得点を挙げ、逆転となった。しかし、明大も黙っていなく得点を挙げる。同点となり、試合は一進一退の攻防戦を繰り広げる。残り2分、パックの取り合いが激化する中、森星輝(文3)の鋭いパスを受け角丸がシュート。ゴールとはならなかったが、さらに横須賀が押し込み得点を挙げた。再び逆転となり、そのまま試合終了。4-3で見事勝利となった。

▲逆転勝利を決め喜ぶ選手たち
秋リーグは2位で終えた中大。二冠とはならなかったが、ファイナルリーグでは強豪東洋大、明大に勝利となった。また、横須賀が個人賞を獲得。実に収穫の多い秋リーグとなっただろう。次は全日本選手権が控えている。プロを前に、そしてインカレに向けてどんな試合を見せてくれるのか目が離せない。

▲個人賞を獲得した横須賀
◆試合結果◆
〇中大 4(1-2、0-0、3ー1)3 明大●
◆コメント◆
【八戸監督】
ー第1ピリオドでは棚橋選手の得点から流れが変わりましたが
そうですね。第1ピリオドの終わり際に、いいところで点数取れて、流れをちょっと寄せることができたんじゃないかなと思います。
ー第2ピリオドでは惜しい展開が続きましたが
良いチャンスはあったんですけど、ああいうとこ決められないと、なかなか流れが良い方に行かないってことはよくあったんですけど、よく凌いだんじゃないですかね。
ー第3ピリオドでは逆転が続く形となりましたが
よく最後までね、踏ん張って、運動量はうちの方が多かったんじゃないかなと思うし、足もしっかりついてきて良かったです。
ー今日の勝因は
前半2点取られて、それ以降、連続失点しなかったところが1つポイントだったのかなという風に思います。
ー秋リーグ全体について
インフルエンザがあったり、法政に負けたりとか色々ありましたけど、最後はね、なんとか自分たちの実力発揮できたんじゃないかなという風に思ってます。
ー全日本に向けて
まずは社会人チームにね、しっかりしたホッケーで勝って、アジアリーグの強豪のイーグルスと良い試合を、少しでも爪痕がね、残せればなという風に思ってます。
【角丸選手】
ー今日の試合、逆転での勝利について
1ピリ、結構うち(中大)の動きが悪くて、リードされている状態だったんですけど、2ピリから切り替えて、中央らしいホッケーっていうのが体現できたところが、試合結果につながったのかなと思います。
ー最後のリーグ戦を終えて、全体的にどう感じているか。
秋リーグは長期戦の中で、中央のホッケーっていうのを100%全試合で体現できなかったのが、こう準優勝という結果に繋がってしまったのかなと思うので、まぁあと1ヶ月ないくらいですけど、切り替えてさらに良い練習を積み重ねて、インカレでは良い結果を残せるように。これから精進していく必要があるかなと思います。
ー準優勝という結果について
もちろん納得、満足のゆく結果ではないですけれども、切り替えて次の大会に繋げるしかないので、切り替えます。
ー最後に次の大会(全日本選手権)に向けて
まずは社会人の強いチームと試合をして、そのあと勝てばプロのチームと試合ができるということで、そんなめったにない貴重な経験になるので、もちろんインカレ直前の試合ですし、自分たちのホッケーがどれくらい通用するのかを、体現してそのあとのインカレに繋げていけるように頑張りたいと思います。
【横須賀選手】
ー今日の試合を振り返って
1ピリの出だしがちょっとイマイチだったんですけど、ちゃんとチームで立て直してそのあとも徐々にみんな雰囲気も流れもこっちに持ってくることが出来て非常に良い試合だったと思います。
ーベスト6に選ばれた感想
そうですね、やっぱり優勝出来てないのでちょっと悔しい部分はあるんですけど、この3ヶ月間秋リーグ通して、自分の個人的な得点やポイントで貢献出来たのも最初に比べて全体的なプレーも良くなってきてそれを評価して貰ったのはすごい嬉しいです。
ー最後のリーグ戦を終えて
そうですね、すごい楽しかったしまあ悔しい体験もあったんですけどインカレに繋げられるいい大会だったと思います。
ー全日本に向けて
アジアリーグとできる試合、初めてで最初で最後なのでまず楽しんで負けないように頑張りたいと思います。
◆お知らせ◆
次戦は12月18日(木)にビックハットで行われる対釧路厚生社IHC戦です。
(記事:水﨑菜花 写真:塚越香都、野村真、森本咲羽)



