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連覇かけいざ全日本へ!無傷の春季リーグ優勝─令和6年度東都学生軟式野球春季リーグ戦対文教大

2024年6月11日 東京都・町田市民球場

◆試合結果◆
〇中大 7-0 文教大●
文教大000 000 0 =0
中 大011 012 2=7 (規定により7回コールド)

リーグ首位の中大はここまで7勝1分という圧巻の戦績を残し、無敗の優勝をかけて文教大との9戦目に臨んだ。エースの牧温人(法3)が安定した無失点ピッチングを見せると、打線の勢いも止まることなく7得点。見事7回コールド勝ちを収め、土つかずの栄冠をつかんだ。

春季リーグ優勝がかかった大一番の相手は文教大。マウンドに立つのは主将の牧。ここまで全試合に先発し、投打にわたる活躍でチームをけん引している。牧は初回、相手をテンポよく三者凡退に抑える良好なスタートを切った。二回はバッテリーミスで先制のピンチを招くも、続く打者を三振に打ち取ってしのぐ。「ずっと初回2回に点を取られていて、今日は優勝がかかっていたので最初の3回を0で押さえれば流れが来ると思っていたので意識してやりました」と、牧は語った。

▲好投を見せる牧

その裏の攻撃、中大に流れがやってきた。2死から小牧颯太(経2)が内野安打で出塁すると、相手バッテリーのミスの隙をついて先制のホームイン。援護点を得た牧はその後もテンポよく相手を抑えていく。好守もエースを盛り立て、スコアボードにはゼロが並んでいく。

▲好守を称える場面も見られた

中大は5回に織田尚(商3)、6回には福島諒平(文3)のホームランが飛び出すなど、順調に追加点を挙げる。織田は、「今まで自分が試合出てなくて、足を引っ張っていたのでなんとか最高学年なので一本打ちたいなっていう気持ちで打席に入りました」と、よろこびをにじませてこの打席を振り返った。

積極的な盗塁も得点に繋がった。試合後、牧は「ピッチャーの間合いが一緒だったり2アウトで全然気にしてなかったのでチーム内で自分が行けると思ったら自分のタイミングで行っていいよとは言っていた」と明らかにした。

そして5-0で迎えた7回、2死一、三塁の場面で福島がタイムリーを放ち1点を追加する。続いて打席に立つのは牧。初球を捉えてレフト前に打ち返す。すかさず片倉裕文(法2)がコールドゲームとなる7点目のホームを踏むと、ナインは手荒い祝福で迎え歓喜の輪をつくった。

▲歓喜するナイン

勝率10割。圧巻のリーグ優勝を飾った中大は、昨年からの連覇がかかる全日本の舞台を見据える。全日本大会制覇後の昨年秋、最下位に沈むという屈辱を味わった中大。今春は牧を主将とした新体制の下で「挑戦者」として戦ってきた。今回の試合後、選手たちは安堵(あんど)の表情で率直な喜びを語る一方、口を揃えて「リーグ優勝は通過点」と続けた。悔しさを糧に各自が成長を遂げ、覇者の真価を発揮したシーズンとなった。

もちろん気を緩めることはない。この春見つかったそれぞれの課題を克服し、次なるステージでの活躍を誓う中大ナイン。「全日本二連覇」という目標に向かって全員の心はひとつになっている。大舞台へ挑む彼らの快進撃に期待だ。

▲軟式野球部の皆さん

 

◆選手コメント

福島

──今日を振り返って
「いやもうまじで優勝できてよかったです。本当にここをめがけて、第一の目標として優勝はもう大前提で一番達成しなくちゃいけない目標だったので、優勝できてほっとしてます」

──全日本大会に向けて

「二連覇がかかっているので、まずは一戦一戦大事ですけど、やっぱり自分たちは全日本の戦い方を知っているので去年の戦い方を参考にしながら二連覇するという気持ちでやっていきたいなと思います」

(記事:木下百葉、写真:松本あゆみ、柴田心月)

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