2024年11月3日 白子サニーテニスコート
関東学生ソフトテニス秋季リーグ戦が千葉県白子町で2日間の日程で開催され、3年生以下の新体制で挑んだ中大は1勝4敗で1部6位に沈んだ。2日目に春季リーグ戦優勝校である日体大に勝利したものの、群雄割拠の関東の舞台で勝ち星を複数挙げることはできず、新体制に移行後初のリーグ戦は苦しい結果となった。
1日目の早大戦で敗戦し、2日目初戦の国学大戦では0-5と完敗を喫した中大。何としても白星がほしい3戦目で法大と対戦した。2-1で迎えた第4ダブルスでは山下琥太郎(商2)・菊池孔生(文3)組が内藤・桑山組と対戦。勢いよく2ゲームを先取し順調な滑り出しを見せたものの、相手に流れを奪われゲームカウント3-5で敗戦した。続く松本雅久(経3)・関川結斗(法2)組も敗戦し、初勝利を飾れなかった。
▲リーグ戦初出場となった山下
4戦目は日体大と対戦。法大戦から出場メンバーは変わらず、ペアを組み替えて臨んだ。第1ダブルスの山下・宮下武輝(経2)組はファイナルゲームにもつれ込む一進一退の攻防を制した。宮下のボレーが冴え、ガッツポーズが何度も見られる渾身のプレーが続いた。続くインカレベスト8入りの武市大輝(法2)・中尾彦斗(経1)組も勝利し、2-0と残り1勝まで迫る。その後のシングルス、ダブルス1試合を落とし2ー2となったものの、中川雄太(経2)・関川組が3連続でゲームを取るなどゲームカウント5ー3で勝利し、中大は待望の1勝を飾った。
▲勝利後喜びを見せる宮下(左)と山下
最終戦となる5戦目では1部残留をかけて明大と対戦した。0-2で迎えたシングルスでは鈴木亮太朗(経3)が体の不調を抱えながらも、ファイナルゲームでは3点差を逆転し勝利。中川・関川組は「日体戦の5番勝負や明治戦の最終戦を勝ちきることができたことは自信につながった」(関川)と日体大戦の勝利の勢いそのまま明大戦でも勝ち切り、今後への自信を得た2連戦を終えた。
▲5番勝負を制した関川
最終戦の結果を受け、1勝4敗で1部リーグ最下位に終わった中大は、2週間後に行われる入れ替え戦で東海大と対戦し、1部残留を目指す。東海大は直近2季連続で2部優勝を飾っており、実力は折り込み済み。関川は「そう簡単に行かず競る場面もたくさんあると思う」と警戒したうえで、2週間後に向けて「その中で自分にボレーのチャンスがきたらそこでしっかり決めきることができるように、練習の時から試合を想定して意識を高めて頑張っていきたい」と述べた。中川は「相手を圧倒する気持ちで受け身にならず、向かっていく姿勢を忘れないようにしたい」と積極的なプレーを誓った。
▲個人では勝ち越しを決めた中川
今回の1部リーグ戦では全勝の大学はなく、関東上位大学は実力拮抗状態にある。4年生が出場した大学も多い中で、中大はこれまで団体戦出場経験の少ないメンバーが多く出場した。5戦すべてに出場した中川は「自信になる部分やチーム、個人個人としての大きな課題が見つかった」と個人としては3勝2敗となったなかで収穫と課題を手にしたと語る。同時に、「団体戦の難しさを改めて知ることができた」とコメントを残し、コンディションやオーダーに勝敗が左右され、チーム全体で相手を上回らなければならない団体戦を2日間で戦い抜く厳しさを振り返った。
関東の上位争いは他大学が新体制に移行後より一層混戦模様になることが想定され、これからが勝負になるともいえるだろう。だからこそ、まずは1部残留をかけた入れ替え戦に勝利し、来シーズンにつなげたい。
◆大会結果◆
2日目
●中大0-5国学大○
●松本・菊池組4-5川崎・山中組○
●武市・関川組4-5須田・岩崎組○
●鈴木2-4飯田○
●長野瑛寿(経1)・谷口健斗(経1)組1-5岡田・金井組○
●中川・中尾組1-5大和・吉村組○
●中大2-3法大○
○武市・中尾組5-0田中・野本組●
●中川・宮下組1-5遠藤・桑山組○
○鈴木4-0森川●
●山下・菊池組3-5内藤・菊山組○
●松本・関川組2-5高橋・初鹿組○
○中大3-2日体大●
○山下・宮下組5-4上城・守山組●
○武市・中尾組5-2根岸・安部組●
●鈴木3-4岩田○
●松本・菊池組2-5竹田・斎藤組○
○中川・関川組5-3野口・津島組●
●中大2-3明大○
●武市・中尾組4-5金山・大辻組○
●山下・宮下組3-5中村・岡田組○
○鈴木4-3藤崎●
●松本・菊池組3-5辻花・上田組○
○中川・関川組5-3間庭・中原組●
(記事、写真:琴寄永里加)
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