2023年9月4日~6日 石川県・和倉温泉運動公園テニスコート
第78回三笠宮賜杯全日本学生ソフトテニス選手権大会、第65回全日本学生ソフトテニスシングルス選手権大会が石川県で行われ、ダブルスではベスト8に幡谷康平(法3)・西田駿人(経4)組が入り、シングルスでは幡谷が準優勝に輝いた。
全国から強豪選手が集まるインカレ。大会4日目、5日目に行われたダブルスでは団体戦にも出場した幡谷・西田組、濵田祐(経3)・高田翼(経3)組、武市大輝(法2)・両角友志(経3)組など全12組が出場した。
▲ハイタッチをする幡谷(左)と西田
濵田・高田組は3位入賞の竹田・増田組(日体大)に食らいつくも、ゲームポイント3ー5で敗れベスト16で敗退した。また、昨年3位という結果だった武市・両角組は準優勝の西本・黒須組(國學院大)に敗れ同じくベスト16で敗退となった。1ゲーム目を先取したものの「中盤から後半にかけて自分たちのミスが増えてきたり、相手のプレーに対応できなかった」と2ゲーム目、3ゲーム目を連続して取られ、ゲームポイント2ー5で敗れた。前衛を張った両角は「去年ベスト4だったので、それを超えられる結果を目標にしていたのですが、ベスト4以前の問題で負けてしまったので悔しい」と語り、今後について「競ってきたときに2人で1本取れるようにというところを修正したい」と意気込んだ。幡谷・西田組は優勝した片岡・黒坂組(日体大)にゲームポイント0ー5でストレート負けを屈しベスト8で敗退となった。
▲ベスト16の武市(左)と両角
ダブルス戦後に行われたシングルスでは中大から幡谷、濵田、鈴木亮太朗(経2)、武市、中村倖青(文2)の5選手が出場し、幡谷が準優勝に輝いた。
大学対抗戦、ダブルス戦と連日の試合で疲れがたまっている中、4回戦まで順調に勝ち進んできた幡谷は準々決勝で、前日行われたダブルスで優勝した片岡と対戦した。アグレッシブな動きとスピードのあるレシーブを持つ片岡に翻弄されるも最後まで流れを渡さず、ゲームポイント4ー0で勝利を掴んだ。続く準決勝の相手は同学年であり昨年シングルスで優勝した米川(明大)。第1ゲームを取られるも「挑戦する気持ちで臨めた」と正確なレシーブを武器に相手を徐々に苦しめ、続く3ゲームを連続で奪取。しかし、前年度王者の一筋縄ではいかせない強さを見せられファイナルゲームまでもつれ込む接戦に。デュースとなるも互いにあと1ポイントが取れず試合が長引く中、幡谷は「自分も苦しい展開だったが相手はそれ以上に苦しい。焦らず自分から攻めていこうと考えていた」と冷静に試合を進め10ー8でこの勝負をものにした。長丁場の試合となったが「諦めない気持ちが勝ちにつながった」と振り返った。
▲米川との同学年対決に勝利した幡谷
そして迎えた決勝戦の相手は大学対抗戦でも対戦した橋場(法大)。高校の後輩であり何度も対戦経験があるが、橋場のミスを誘発するレシーブや緩急自在なスキルに序盤から苦しみ、ゲームポイント0ー4とストレートで敗れ準優勝となった。昨年のベスト8を超える堂々の結果を残した幡谷だが「(橋場は)勢いがあり、準決勝とは違い自分が受けるテニスをしてしまった。とても悔しい」と決勝戦を振り返った。今大会に向けてサービスとレシーブを重点的に練習していたという幡谷だが「ファーストサーブがよく入り、サービスエースもたくさん取れた」とサービスでは練習の成果を発揮できたという一方、レシーブは「より精度を高めていかないといけない」と課題点を語った。
▲レシーブをする幡谷
昨年1部に昇格するも春季リーグでは入替戦に回ってしまった中大。これから始まる秋季リーグに向けてエースとしてチーム引っ張る幡谷は「インカレの勢いのまま優勝できるように」とさらなる活躍を誓った。さらに来年は最後のインカレとなるが「団体戦で3位、2位ときている流れを来年は優勝できるように日々の取り組みを大切にしていきたい」と抱負を語った。「流れ」がきている中大ソフトテニス部から目が離せない。
◆試合結果◆
・ダブルス
ベスト8 幡谷・西田組
ベスト16 濵田・高田組、武市・両角組
ベスト32 菊池龍生(法4)・金澤慧(法1)組、中川雄太(経1)・宮下武輝(経1)組
・シングルス
準優勝 幡谷
ベスト32 濵田、武市、中村、鈴木
(記事:琴寄由佳梨、写真:琴寄永里加、琴寄由佳梨)
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