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無差別級で最軽量吉野が全国ベスト8!カギは下半身強化にあり-第49回全国学生相撲個人体重別選手権大会

2024年9月14日 堺市大浜公園相撲場

7月に行われた東日本大会で勝ち抜いた中大相撲部5名は大阪府堺市で行われた第49回全国学生相撲個人体重別選手権大会に出場した。吉野一颯(文3)が無差別級で全国ベスト8に輝く活躍を見せた。東日本からの反省を生かし、個人戦でも徐々に成果が見えだしている。

 

・135kg未満級

岩月徹平(法2)が出場をした。初戦、東洋大の江連との一番、合宿で鍛えたという誰にも負けないような立ち合いが成功し、激しい突き押しで押し込むも、相手を懐に呼び込んでしまい、形勢逆転。一気に押し出されてしまい、ここで敗退となった。「土俵際最後相手が力を入れてきて止まったから、自分が引いちゃったところ、そこで一歩が出なかったのが自分の悪いところですね」と悔しさをにじませた。

・無差別級

主将の久保海心(文4)、吉野一颯(文3)、田村吏玖(法3)、兼田尚柔(法1)が出場。

兼田は荒木(立命大)と対戦。土俵際まで突かれた後、引かれて体制崩しかけるも冷静に相手を組み止める。力強く寄り切ったと思われたが勢いあまって足が土俵の外に出てしまっており、勇み足では敗北。「内容じゃ勝っていたんで、悔しいですね。最後出たのは(自分でも)分かったので。焦っちゃったなという気持ちでした。(合宿を経て)結構自信もついてきての試合だったので。こういう結果になったのはちょっと悔しい」と反省の残る一番となった。


▲兼田はきわどい一番で敗れた

主将久保海は苦手意識のあった金学大の篠に主導権を握られてしまう苦しい展開。土俵際なんとか粘りを見せるも寄り切られた。「下手に回ってしまったなと。最後ちょっと土俵際で投げられたらいいかなと思っていたんですけど、うまく回されて返されました」と自身最後となる体重別の試合で結果を残せず、悔しさをあらわにした。


▲苦手意識のある篠(金学大)に久保海は寄り切られた

田村も高橋(東農大)に一方的に寄り切られてしまい、普段の力強さを発揮できず初戦敗退が決まってしまった。「今日は悪いところしかないんで。立ち合いの当たりとか、体重の増加とか、インカレに向けて頑張りたいなと思っています」と次を見据える。


▲苦しい取り組みとなった田村

無差別級にエントリーしている選手の中で最軽量100kgの吉野は最重量147kg生駒(朝日大)との対戦が組まれた。金沢大会で2連敗した難敵でもある。しかし吉野は体格差をものともせず低く鋭い立ち合いで47kg重い相手を一気に押し出した。電車道の相撲でリベンジを果たし、準々決勝進出を決めた。


▲今大会、躍進した吉野

続いての相手は児玉(駒大)だ。立ち合い不成立となり、仕切り直した当たりはほぼ互角。吉野はまわしを離さず、相手を左に振るも動じず。逆に児玉に腕をがっちり掴まれ小手投げに屈した。全国ベスト4には惜しくも届かなかった。

▲大きな相手にも果敢に挑み続けた吉野

東日本大会の後、チームは下半身強化に力を入れてきた。吉野は「監督が下半身が弱いから大事な時に決めきれないとおっしゃっていた。下半身が弱いと大事なところで踏ん張れなかったりとか、こけてしまったりとかがある。皆さんはよく、ふくらはぎとかを(鍛える)。本当は裏ももとか、ハムストリングス、裏の筋肉とか。内転筋って言って四股の時に使うのとか。あそこに伝わる力が1番大事だということを再認識して、また1から下半身のトレーニングを始めようと」と語る。

チームの課題点を再発見し、11月に行われる久保海世代最後の大会「全日本インカレ」に向けて歩みを進める。次こそベスト8の壁を押し破ることはできるだろうか。

◆お知らせ◆
次戦は9月22日(日曜日)に靖国神社相撲場で行われる東日本学生相撲リーグ戦です。

(記事:松岡明希 写真:小林想、松岡明希)

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