6月1日 日本体育大学健志台プール
「上位リーグを目指すうえでもう1試合も落とせない」(新井謙之介主将・文4)という覚悟を持って臨んだ明大戦。先週の早大戦で惜敗し、もう一度チーム一丸となって挑んだこの試合は「自分たちの水球ができ、チームの成長を感じた試合」(山内コーチ)となった。
▲中大6点目を決めた萩原
第1ピリオド(以下P)は中大が完全に流れをつかんだ。試合開始1分後の新井主将の先制点を皮切りに、中大は立て続けに5連続得点。一気に相手を引き離した。明大はタイムアウトを取ったのち、猛攻をしかけて得点を重ねるが、中大もディフェンスに力を入れて対抗する。このPだけで大量7得点と、滑り出しは上々だった。
第2Pは田嶋郁望(文4)と後藤清吾(文2)がシュートを決め9-4と点差を広げた。その後はなかなか試合が動かず、後半に明大に1点を決められ9-5でこのPを終えた。
▲シュートを狙う田嶋
続く第3P、中大は相手のディフェンスやゴールキーパーの好セーブに苦しめられる。髙橋英佑(文2)、松本天斗(文3)、萩原瞬(文2)がゴールを狙うも決まらず。新井主将も相手の厳しいディフェンスにあうが、ここでは新井主将と同じ埼玉栄高校出身の田嶋がボールを受け取ってゴール。11ー6とさらに点差を広げた。P後半に与えられたペナルティフローは2回とも決められなかったが、その後はシーソーゲームとなり13ー8で最終Pを迎えた。
▲ペナルティスローを決める後藤
第4Pでは明大が調子を取り戻した。試合時間が6分過ぎても中大は得点できず、3失点し13ー11と2点差にまで詰められてしまう。攻め急いでしまった中大はタイムアウトをとり、「気を引き締めなおして立て直した」(新井主将)。再び訪れたペナルティスローのチャンスでは、「今まで不調が続いていた」がこの日は最多得点を収めるなど不調を脱した様子の後藤がしっかり決めた。次のペナルティスローでも田嶋が1点を追加。中大、明大ともに退水者を出し一人欠いた状態だったが、試合時間残り5秒で髙橋からのパスを受けた松本が1点を加え、勝利を決定的なものにする。中大は16ー11で見事に明大を破った。
次戦の相手は筑波大。昨年のインカレで敗退を喫した相手に、新井主将は「チャレンジャーとして勝負を挑む」と気合いは十分だ。「自分たちの持ち味をいかに出せるか」(山内コーチ)で勝利が決まる。昨年の雪辱を果たせるか。
◆試合結果◆
〇中大16ー11明大●
(7-4、2-1、4-3、3-3)
記事・写真=「中大スポーツ」新聞部