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プライドをかけた試合で悔しい敗戦。―2024年度関東学生水球リーグ戦 対筑波大

2024年6月8日 神奈川県・日本体育大学健志台キャンパス

1次リーグ最終戦の相手は、中大が2023年度関東学生水球リーグ1ー4位決定トーナメント戦では勝利したものの、日本学生選手権では4年連続で敗北している筑波大。中大はすでに5ー8位決定トーナメント戦への進出が決定していたため、プライドをかけた試合となった。まさに総力戦というように、中大は8人の選手が得点したが、終始主導権を筑波大に握られる展開となり、力の差を見せつけられて敗北を喫した。

第1ピリオド(以下P)、中大は守備から流れをつくろうと試みるが、筑波大に先制点を挙げられてしまう。中大も得点し追いつきたいところだが、筑波大の強固な守備を前にシュートを放つことは叶わなかった。続く筑波大の攻撃は防いだものの、ターンオーバー直後、西森郁未(文4)からパスを受けた佐賀慶(経1)が一瞬隙を突かれてボールを奪われると、そのままシュートを決められてしまい、点差は2点に広がってしまう。離されたくない中大は、気を取り直し、連携してゴールを守って、筑波大に決定機を与えない。第1P中盤、佐賀が自らのミスは自ら取り返すと言わんばかりにシュートを決め1点差に。中大は筑波大に追加点を許すも、久保田啓友(文1)が鋭いシュートで得点し、食らいついていく。しかし、第1P終盤、中大は筑波大にカウンターを決められ、2点差で第2Pを迎えた。

▲シュートを決めた喜びをかみしめる久保田

第2Pも中大は筑波大の守備に苦戦を強いられ、シュートまで漕ぎ着けない。一方で、筑波大も放ったシュートが立て続けにゴールポストに当たり得点には繋がらず、中大は事なきを得る。中央は筑波大に押されつつも、紙一重のところで失点を防いでいた。けれども、筑波大に連続でシュートを決められてしまい、一気に4点差となる。逆転は厳しい状態となるも、中大は諦めない。直後のプレーで、巧みなパス回しで筑波大を翻弄すると、最後は森田晃輝(文3)が力強くシュートを放ち得点した。このまま勢いに乗りたい中大だが、中大が筑波大の守備に阻まれシュートを打つことができないのと反対に、筑波大は3本連続でシュートを決め、点差は6点にまで広げられてしまう。少しでも追いつきたい中大。第2P終盤、攻撃時間ぎりぎりのところで佐賀が豪快なシュートで得点し、点差を縮める。筑波大も更なる得点を狙ってきたが、西森がゴールを守り、5点差で折り返した。

▲シュートを放つ森田

第3Pも筑波大の連続得点から始まる。筑波大のパスを受けてから素早く放つシュートに中大はなかなか対応できなかった。この苦しい状況でチームを勇気付けたのは吉村光貴(文3)と船水淳希(文3)。まず、吉村からパスを受けた船水がゴールに詰め寄ってシュートを決めると、今度は敵陣でターンオーバーとなったチャンスに船水からパスを受けた吉村が得点した。中大はその後も果敢に攻めたものの、放ったシュートは筑波大の守備陣に弾かれ、ゴールまで届かない。第3P終盤、筑波大にコーナースローからの得点を許し、7点差で最終第4Pを迎えた。

▲チャンスで得点した吉村

第4Pもやはり筑波大の得点から始まった。加えて、中大選手のファウルによって、筑波大にペナルティースローを与えてしまい、9点差となる。このタイミングで、筑波大は大幅に選手を入れ替えて、控えに回っていた選手たちを投入してきた。いわば筑波大の練習相手とされた中大は闘争心にさらに火が着いた。はじめに、藤林佳聖(文2)、鈴木海斗(文1)がペナルティースローを決め切ると、次に西森からパスを受けた藤林がゴールまでボールを運んでそのままシュートを決めた。続く攻撃でも、筑波大選手の退水というチャンスに飯島颯大(文1)が得点する。再び筑波大にペナルティースローを与えてしまい失点するが、筑波大ゴールキーパーが放ったパスを中大がカットしチャンスを生み出すと、パスを受けた船水が持ち前の泳ぎの速さで筑波大ゴールキーパーとの1対1に持ち込み、シュートを決めた。中大は試合終了まで攻め続けたが、ゴールを捉えることはできず、試合は11-16で幕を閉じた。

▲2得点を挙げた藤林

次戦の相手は中大が1次リーグで勝利している明大。しかしながら、油断は禁物だ。負ければ入れ替え戦となる正念場で力を発揮できるか、目が離せない。

◆試合結果◆
●中大11(2ー4、2ー5、2ー4、5ー3)16筑波大〇

(記事:福田菜緒、写真:大澤晶)

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