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男子400mメドレーリレー、0.01秒差で表彰台逃す―第100回 日本学生選手権水泳競技大会・3日目

女子100m背泳ぎB決勝

序盤から前に出た今野はトップで50mを折り返すと、2位選手が迫る中で逃げ切り、1分01秒76とベストに近いタイムでB決勝に勝った。インカレ最後の個人種目に「もうこれで引退になるので、とにかく必死にみんなの顔を思い出して逃げ切ったかな」と話した。翌日の800mリレーに向けては「どの泳順でも、4年生として後輩を引っ張っていくんだという気持ちでしっかり泳げたら」と意気込んだ。

女子100m背泳ぎ決勝

弘中は、50mでは横並びの中4番手で折り返すも、そこから順位を落とし6位でフィニッシュ。1分01秒78だった。個人2種目を泳ぎ切り、200m背泳ぎでは銅メダルの弘中は「自分の中で何か変われるチャンスというか、そういうのをつかめた感覚」と話し「これを次の試合だったりに生かしていけたらいいなと思います」と総括した。

男子100m背泳ぎ決勝

三光は折り返し3位も、後半で失速。54秒45の4位に終わった。赤坂は7番手から抜け出せず、55秒33でゴールした。 予選に続きベスト更新となった。赤坂は「全体的にベストが出て良かった」とインカレを振り返り「決勝を泳ぐ時に競り負けることが多かったので、来年はしっかりそれを克服してやっていきたい」と語った。

女子200m個人メドレー決勝

澤野は、バタフライで2位につけるも背泳ぎで3位付近に。平泳ぎで5位、自由形で7位まで落とし2分16秒03でゴールした。レース後「前半から積極的に行くことをコーチと一緒に練習してきたので、それができたことは良かった」と成果を口にした。昨年のインカレから「練習が積めているのに試合が怖くなって結果が出ないというか、練習よりも遅いタイムで泳いでしまうことが1年続いた」と不調を明かした上で、今大会については「よくここまで戻してこれたなと思うので、自分としては少し満足」とまとめた。

▲澤野は「ゴーグルに水が入って」周りが見えなかったことも悔しいと話した

男子400m自由形B決勝

序盤から集団に大きく引き離され、8番手からの逆転は絶望的に。そのまま盛り返せず4分05秒17でゴールした。

女子4×100mメドレーリレー決勝

弘中、楠田は予選から同様であった一方、3泳バタフライは池本が務め、アンカーは澤野がなった。弘中は2位で折り返したものの、徐々に遅れ5位で楠田に。楠田は150m地点まで順位を維持すると、終盤粘って一つ順位を上げた状態で池本に引き継いだ。池本も自身のラスト50mでさらに順位を上げ、4位まで迫った。澤野はラストを懸命に泳いだが、接戦の中で巻き返せず4分05秒70の6位となった。

平泳ぎの2泳・楠田は「凪沙さんと一緒に組める最後の……」と述べたところで涙。池本らから慰められ、息を整えてから「もっとタイムを上げたかったんですけど。思うように結果が出なくて悔しいので、明日の個人につなげられるように頑張ります」と続けた。

池本は「タフなレースだった」とした上で、1年生の弘中と楠田を「この舞台でベストパフォーマンスを出してくれていると思うので、それは本当に成長だと思いますし、今後私はもういないんですけど、リレーも活躍してくれるかなというふうに思います」と評価した。

男子4×100mメドレーリレー決勝

オーダーは予選とかなり変え、1泳の三光はそのままに、以降を山本聖蓮(法4)、松川晟士(法4)、光永翔音(商1)とした。三光は6番手で50m地点を折り返すと、4位まで上げ山本に引き継いだ。山本も150mでは5位も、引き継ぎまでに再度4位に浮上。松川も4位でアンカー光永に引き継いだ。直後は隣の東洋大が若干リードしていたものの次第に同列となり、し烈な3位争いに。しかし最後は競り負け、3分36秒74で4位に終わった。東洋大とはわずか0.01秒差だった。

アンカーを務めた光永は、うなだれながらインタビューに応じ「自分を信じてくれた3人の分まで、みんなで絶対優勝するという気持ちで臨んで、優勝どころか最後自分が競り負けてメダルも逃してしまったので、ほんと申し訳ない気持ちでいっぱいです」とむせび泣きながら言葉を紡いだ。取材後にはその場でメンバー全員が抱き合い、互いをねぎらった。

▲フィニッシュ直後の男子リレーメンバー

 

決勝結果一覧

名前種目タイム結果
今野凛々香(文4)女子100m背泳ぎB決勝1分01秒761位
弘中花音(文1)女子100m背泳ぎ決勝1分01秒786位
三光哲平(法3)男子100m背泳ぎ決勝54秒454位
赤坂太成(経3)55秒337位
澤野莉子(文2)女子200m個人メドレー決勝2分16秒037位
中山響(総2)男子400m自由形B決勝4分05秒178位
中大女子4×100mメドレーリレー決勝4分05秒706位
中大男子4×100mメドレーリレー決勝3分36秒744位

 

なお3日目終了時点での学校対抗得点は、男子が172点で6位。女子が182点で4位となっている。

 

(記事:桑沢拓徒、写真:齋藤さくら・村野風珈)