2024年3月17日 東京アクアティクスセンター
パリ五輪の競泳日本代表を決める国際大会代表選手選考会が17日、開幕した。初日は女子100㍍バタフライに池本凪沙(法3)長森流楓( 文1)長谷川葉月(文1)が出場。池本、長谷川が準決勝に進出し、その結果池本が全体7位で決勝へと進んだ。
また男子100㍍平泳ぎに山本聖蓮(法3)、男子400㍍自由形に井本一輝(法4)中山響(総1)が出場した。このうち井本が決勝進出を果たし全体1位で同種目を終えたが、派遣記録突破とはならず代表内定には至らなかった。
女子100㍍バタフライ予選
長森が1巡目で泳ぎ、組順位1位の1分1秒05の記録でレースを終えるも、池江璃花子(横浜ゴム)をはじめとする競泳界を代表する選手も多数泳ぐ中で、全体では27位と準決勝進出を逃した。
ともに5組を泳いだ池本と長谷川のレースでは、50㍍地点で池本が4位、長谷川が5位に続く形となり、2人の間はわずか0.4秒という差で折り返した。その後は長谷川が遅れをとり1分0秒02で組6位の結果で終えた一方で、池本は順位を一つ上げ、59秒05の組3位で泳ぎ切った。予選の結果、池本は全体9位で準決勝進出を決め、長谷川もギリギリの16位で準決勝進出を果たした。
▲バタフライを泳ぐ池本と長谷川(奥)
男子100㍍平泳ぎ予選
6組目に出場した山本、50㍍までは他選手とほぼ横並びで泳いで組6位で折り返すも、そこから遅れが目立つようになり1分1秒49、8位でレースを終えた。全体では26位で予選敗退となった。
▲男子100㍍平泳ぎに出場した山本
男子400㍍自由形
6組を泳いだ中山は300㍍を泳いだところで組6位から5位に浮上し、350㍍地点でもさらに追い上げ4位につけると、その後は順位を維持し続け3分52秒38で組4位となった。
8組の井本は、序盤50㍍地点での組4位から100㍍で2位に、150㍍で1位まで順位を上げた。その後350㍍地点までトップを守り切るも、最終50㍍で逆転を許し3分50秒33で3位となった。全体では中山が11位で予選敗退。井本は3位で決勝へと駒を進めた。
▲男子400㍍自由形で予選3位となった井本
予選結果一覧
名前 | 種目 | タイム | 結果 |
---|---|---|---|
池本凪沙(法3) | 女子100㍍バタフライ | 59秒05 | 9位(準決勝進出) |
長谷川葉月(文1) | 1分0秒02 | 16位(準決勝進出) | |
長森流楓( 文1) | 1分1秒05 | 27位 | |
山本聖蓮(法3) | 男子100㍍平泳ぎ | 1分1秒49 | 26位 |
井本一輝(法4) | 男子400㍍自由形 | 3分50秒55 | 3位(決勝進出) |
中山響(総1) | 3分52秒38 | 11位 | |
(備考)男子400㍍自由形は予選と決勝のみ |
女子100㍍バタフライ準決勝
迎えた準決勝。1組目で泳いだ池本は、50㍍地点で3位と、予選の疲れを感じさせず勢いのある泳ぎを見せた。フィニッシュ時では順位を落とし、組4位となったものの58秒46の全体7位で決勝進出を決めた。2組目の長谷川は5番手で折り返し、最終的に組8位の59秒80でゴール。全体14位と決勝進出とはならなかった。
▲決勝進出を決めた池本
男子400㍍自由形決勝
井本は序盤から安定した泳ぎで50㍍地点での2位から、100㍍までの間にトップを奪取。その後もペースが落ちることなく、相手を寄せ付けずに順位をキープし3分49秒69の1位で見事泳ぎ切った。しかし派遣記録の3分45秒85には届かず、同種目での代表内定はかなわなかった。
▲力強い泳ぎを見せる井本
井本一輝(法4)インタビュー
―レース振り返って
前半から積極的に行くことを意識していたが、タイムで全然納得いくような結果ではなかったので、残りの800㍍と1500㍍はしっかりと気持ちを切り替えて頑張りたい
―順位に関しては
順位は気にしていなかった。記録の問題で悔しい
―予選の泳ぎでの手応えは
予選は決勝に残れば何位でも良かったので、3位という結果で、ある程度良い位置で残れたがそこも特に意識していたことはないので、総合的には良くなかった
―選考会迎えた心境
今までやってきたことを存分に発揮できる大会なので、しっかりと残りの勝負はきっちりと代表を狙って頑張りたい
―今大会に向けた調整
年末年始にオーストラリアのケアンズでトレーニングを積んで、そこから良い状態が続いていたが上がり切らずにタイムは納得いくものではなかった
―今後の意気込み
400㍍と800㍍は全然違う種目だと思う。持久力の方では良い練習ができていたと思うので、800㍍でも自信はあります
決勝結果一覧
名前 | 種目 | タイム | 結果 | 派遣記録 |
---|---|---|---|---|
池本凪沙(法3) | 女子100㍍バタフライ準決勝 | 58秒46 | 7位 (決勝進出) | ― |
長谷川葉月(文1) | 59秒80 | 14位 | ||
井本一輝(法4) | 男子400㍍自由形決勝 | 3分49秒69 | 1位 | 3分45秒85 |
(記事・写真:桑沢拓徒)