■男子400m自由形B決勝
中山はやや後方からのスタートとなったが徐々にスピードを上げ、100m地点で2位に浮上した。山本(中京大)が抜け出る中で300m地点まで約0.3秒の差を保ち続け、勝負はラスト100mに持ち越される。その後ギアを一気に切り替えた中山が1位に躍り出て、食い下がる蔵元大和(明大)から逃げ切りフィニッシュ。3分53秒50の1位に入り、明日の800m自由形へ向けて期待を膨らませる結果となった。中山は「ゆったりとした泳ぎが染みついていて、ちょっと中々抜けきらない状況で53秒5というのはまあまあ自分の中では良い結果なので、400mも1500mもどっちももっと早いタイムを狙えるように頑張っていきたいと思います」と前を見据えた。
▲最終日に800mが残る中山
■男子200m背泳ぎB決勝
赤坂は4、5位の位置からのスタートとなった。「泳ぎ込み期間じゃなかったので、体力が落ちるということで後半しっかり上げることができていなかったのが、課題だと思っていました」と語ったように50m地点で2位と好位置につけ、安定した泳ぎが続くかと思われたものの、150m地点では6位に転落。最後に粘りを見せたが、5位の2分1秒70でフィニッシュした。
■女子50mバタフライ決勝
長谷川はやや後方からのスタートとなったが、横並びの状況で粘りの泳ぎを見せ、26秒92の4位でフィニッシュした。レース後、「今できる全力は出せたと思うんですけど、もうちょっとでベストだったので悔しさはあります」と語った上で「代表に入るために自分の強みを伸ばしていく練習をしていきたいと思っています」と冬期の取り組みを展望した。
■女子200m背泳ぎ決勝
弘中は50m地点を5位で通過する落ち着いたレースを展開した。弘中を含む3位から5位が横一線のデットヒートを繰り広げる中、3位でラストの引き返しを迎えた。後半はペースを落としたものの、「気持ちで負けたらタイムは落ちてしまう」という思いが後押しし、予選より0.05秒速い2分13秒52で4位に入った。
▲決勝は予選より好タイムで泳いだ弘中
■女子100m自由形決勝
池本は昨日の200m自由形決勝に続いて、序盤からオーストラリアのアビー・ウェブとジェイミー・デルティーズを追う展開を強いられた。引き返してからの50mで懸命に追ったものの伸びが少し足りず、54秒63の3位でレースを終えた。来シーズンに向けて課題を問われた池本は「100mも200mも自由形は少し海外の選手との壁が高いため、体がベストではなくても最低ラインのタイムは少しずつ引き上げていけたらと思っているので、100mに関しては最低ライン54秒台というのが少しずつ見えてきてはいるので良いかなと思う」とした上で200mにおいてもタイムの引き上げを誓った。
▲フォトセッションでの池本
■決勝結果一覧
選手名 | 種目 | タイム | 順位 |
---|---|---|---|
中山響 (総2=イトマン東京) | 男子400m自由形B決勝 | 3:53.50 | 1位 |
赤坂太成(経3) | 男子200m背泳ぎB決勝 | 2:01.70 | 5位 |
長谷川葉月 (文2=イトマン東京) | 女子50mバタフライ決勝 | 26.92 | 4位 |
弘中花音 (文1=イトマン東京) | 女子200m背泳ぎ決勝 | 2:13.52 | 4位 |
池本凪沙 (法4=イトマン東京) | 女子100m自由形決勝 | 54.63 | 3位 |
(記事:日向野芯・桑沢拓徒、写真:桑沢拓徒・松浦有紗)