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男子メドレーリレー、大逆転で優勝!川平治樹「『中大最強』をとても感じた」―第102回 日本学生選手権水泳競技大会・第3日

2026年9月5日 大阪府・東和薬品RACTABドーム

全日本インカレも3日目を迎えたこの日、中大からは11人が個人種目に出場し、澤野莉子(文4)と福岡由唯(文1)が銅メダルを獲得するなど活躍した。この日の最終種目となった男子4×100㍍メドレーリレーでは第4泳の光永翔音(商3)が圧巻の泳ぎを披露し、大逆転で悲願の優勝を達成した。


女子200㍍個人メドレー決勝に出場した澤野にはこの最後のインカレにかける強い想いがあった。澤野は昨年の夏、ドイツでの大会期間中に盲腸が破裂し、腹膜炎になってしまいドイツで人生初めての手術と入院を経験した。家族の支えもあり、つらいリハビリ生活を乗り越えた澤野は再びプールに戻ることに成功した。しかし、なかなか以前のようなタイムには戻らなかった。そんな中でも家族は温かく澤野を支え続け、またチームメートの励ましも澤野の気持ちを何度も奮い立たせた。昨年のインカレではチームに携われずに悔しい思いを経験した澤野は最後のインカレに対し、「どんなに苦しい時ももがいてきたのは、この日のためだったので、この会場の中でこのインカレにかける想いは一番強いと思っているので、そのくらい強い気持ちで挑んだ」という強い想いをぶつけた。

予選を6位で通過した澤野は7レーンでのスタートとなった。最初のバタフライは5位で通過し、続いて背泳ぎでは1つ順位を上げ、4位で前半を折り返した。次の平泳ぎでも1つ順位を上げ表彰台圏内に入ると、最後の自由形をそのまま逃げ切り念願だったメダルを獲得、さらにPBも更新する堂々の泳ぎを見せた。「決勝は何も考えず150㍍かっ飛ばして、ラスト50㍍はもう気合いだ、と思って泳いだ」とレースを振り返った澤野。「ずっと狙っていた表彰台だったので、しかもベストタイムもこの大会で絶対更新したいと思って1年以上前から練習してきたので、それを実現することができて本当にうれしい」と涙を流したが、献身的に支え続けてくれた家族やチームメートへの感謝と恩返しとなる泳ぎができたことに対し、最後は満面の笑みを浮かべた。

▲感謝と恩返しとなる泳ぎで銅メダルを獲得した澤野

男子200㍍個人メドレーに出場した大西雄斗(総1)は、予選を緊張もあった中2:00.67の自己ベストで突破すると、迎えた決勝でもさらにPBを更新する2:00.40をマークし1年生ながら堂々の6位入賞を果たした。その一方で、隣のレーンで泳いでいた牧野(東洋大)がメダルラインだったことに対しては「決勝は(澤野)莉子さんと一緒に表彰台に乗りたいということもあって、メダルを狙って泳いだが、横がメダルラインで見えていたので悔しい」とPBを出した自身のレースに決して満足はしていない様子も見せた。それでも初めてのインカレを経験した大西は「高校までの試合と全然違って、応援など会場の雰囲気がお祭りのようで、本当に楽しかった。明日の4×200㍍フリーリレーも全力で楽しみたい」と充実した表情を見せた。

▲予選、決勝と共にPBを更新した大西

福岡は前日の女子200㍍自由形で自己ベストと優勝を狙っていたが、惜しくも2位で「すごく悔しくて落ち込んでしまった」と悔しさをあらわにした。それでもこの日は切り替えて、自己ベストと表彰台を目標にして女子400㍍自由形に臨んだ。「緊張よりも楽しみたいという気持ちの方が強かった」と予選は落ち着いて泳ぐことができ、2位で決勝に駒を進めた。そして迎えた決勝。前半の200㍍を5位で折り返すも、これが福岡のスタイルだ。ラスト200㍍で怒濤の追い上げを見せ、4:11.84。見事にPBを更新し、逆転での銅メダルを獲得した。目標を達成できた福岡は「すごく良いレースだった」と笑顔で自身の泳ぎを振り返った。前日には自由形で200㍍と100㍍を2本ずつ、この日は400㍍自由形を2本泳ぎ切った福岡は疲労感について、「疲労感はだいぶあるが、明日の女子4×200㍍フリーリレーは優勝がかかっているので、明日に向けてストレッチなどをして、1日目のような元気な状態で頑張りたい」と話し、「4年生にメダルをかけてあげたいという気持ちが強いし、みんなで同じ目標に向かってすごく頑張ってきたので優勝できるように頑張りたい」と翌日のフリーリレーへ意気込んだ。

▲前日の悔し涙とは一転、笑顔で表彰台に上がった福岡

女子4×100㍍メドレーリレー決勝には弘中花音(文3)、佐藤琴美(文1)、坂本千紗(商2)、澤野が出場し、4:05.78で予選からタイムを上げたものの6位入賞という結果となった。1泳の弘中は「このリレーは(1泳である)背泳ぎが一番カギとなるリレーで、他の大学は私よりベストが速い人がたくさんいて、その差を埋めないと勝てないということが分かっていたので、私が全責任を負うという気持ちで泳いだ。それでも私が最低限のタイムを出せずに後ろの3人に波のあるところを泳がせてしまって申し訳ない」と無念の涙をのんだ。2泳の佐藤は「4年生の澤野さんと組む最後のリレーだったので、絶対にメダルを取りたいという気持ちで挑んだが、それができずに悔しい」と悔しさをにじませた。3泳の坂本は「調子が良かったこともあって、隣にしっかりついて行って後半差して、競り勝つというのが目標だったが、それができずに悔しい」と話し、「来年こそは表彰台に乗りたい」と雪辱を誓った。4泳の澤野は「1年生に涙を流させてしまったのを見て、4年生として勝たせてあげたかったという思いはあるが、今回できなかったリレーのメダルは来年の9月に託したい」と後輩たちのリベンジに期待を寄せた。

▲レース前笑顔で入場する女子メドレーリレーメンバー

この日のトリは男子4×100㍍メドレーリレー。中大は、前日の4×100㍍フリーリレーに続いての2日連続での金メダルを狙い挑んだ。予選を2位で通過した中大は5レーンで決勝がスタートした。1泳は村佐達也(総2)。前日に100㍍自由形で日本記録を更新した村佐は、この日は背泳ぎを任された。2位で川平治樹(商2)にバトンをつないだ。村佐は「個人的にタイムは良くなかったので、背泳ぎも修行しなおして、来年も心強いメンバーの一員として戦いたい」と自身の泳ぎを振り返った。2泳の川平は順位を一つ落としたものの、「昨日の個人は悔しい結果だったので、これは絶対優勝したいと思って泳いだ」と闘志あふれる泳ぎを披露した。3泳の倉塚遼(総1)は「初めてのリレーですごく緊張した」と50㍍時点で5位に後退してしまうが、粘り強さを見せ後半で巻き返し、4位で通過。皆の想いは4泳の光永に託された。勢いよく泳ぎ出した光永は前半50㍍までに2位に浮上すると、1位の東洋大を猛追。ゴール手前でついに逆転に成功しそのままフィニッシュ。3:34.42で悲願の優勝、そして2日連続でリレーでの金メダルを獲得した。「僕たちがいちばん日本一に向けての気持ちが強かったと思う」とレース後話した光永が後輩3人の想いを背負って大逆転で優勝を手繰り寄せる結果となった。レース後川平は「この種目はずっと優勝したかったので、優勝できてよかった。『中大最強』をとても感じた!」と喜びを爆発させた。光永は「明日も『中大最強』を証明できるようにチーム全員で頑張っていきたい」と最終日に向けて強く意気込んだ。

▲悲願の優勝を成し遂げた男子メドレーリレーメンバー

◆コメント◆

澤野莉子

ーー3位表彰台、PB更新、率直な気持ち

ずっと狙っていた表彰台だったので、しかもベストタイムもこの大会で絶対更新したいと思って、1年以上前から練習してきたので、それを実現することができて本当に嬉しいです。

ーーこのインカレにかけてきた思い

去年、大きな病気をしてしまって、なかなか調子が上がらないことがすごくあったんですけど、どんなに苦しい時ももがいてきたのは、この日のためだったので、この会場の中でこのインカレにかける思いは一番強いと思っているので、そのくらい強い気持ちで挑みました。

ーー予選・決勝を振り返って

予選は、昨日4本泳いだこともあって、すごく体が疲れていたんですけど、予選から(2分)15秒を出さないと決勝に残れないというのは分かっていたので、きつい状況の中でも精一杯の泳ぎをして、15秒5ということだったので、決勝は何も考えず150㍍かっ飛ばして、ラスト50㍍はもう気合いと思って、そんな感じで泳ぎました。

ーー明日の4×200㍍FRの意気込み

1年以上前から4人で絶対金メダル獲ろうと話していたので優勝できるようにします!

大西雄斗

ーー予選・決勝とPBを更新、泳ぎを振り返って

予選は緊張していたというのもあって、ちょっとコースアウトしてしまったりしたんですけど、自分の強みを生かしたレースで予選を残れたのは良かったです。決勝は(澤野)莉子さんと一緒に表彰台に乗りたいというのもあって、メダルを狙って泳いだんですけど、横がメダルラインで見えてはいたので悔しいです。

ーーインカレ全体を振り返って

高校までの試合と全然違って、応援もそうですし会場の雰囲気とかもお祭りって感じで、本当に楽しい3日間だったので、明日はリレーの出場があっても、応援する側になっても、全力で楽しみたいと思います。

ーー今後の目標

どんどん絶好調で来れているので、ベストを出し続けて、来年のインカレこそはメダルを受け取って、チームに向かって手を振れるように頑張りたいです。

福岡由唯

ーー2日連続の表彰台、そして今日はPB更新、率直な気持ち

昨日はベストで優勝を目指していたので、それを逃してしまって、落ち込んでしまってすごい悔しかったんですけど、今日は切り替えて、表彰台、ベストを狙っていたので、それを達成できてすごい良いレースだったと思います。

ーー予選を振り返って

予選は落ち着いて泳ぐということを一番意識していて、緊張もあまりしていなくて、楽しみたいという気持ちの方が強かったので、予選は落ち着いてできたレースだったと思います。

ーー連戦の疲労感は

疲労感はだいぶあるんですけど、明日の8継が優勝がかかっているレースなので、明日に向けてストレッチとかをして、1日目のようにピンピンな状態で頑張りたいなと思います。

ーー明日のフリーリレーへ意気込み

明日はいい先輩たちに恵まれて泳ぎやすいですし、優勝もかかっているレースなので、4年生にメダルをかけてあげたいという気持ちが強いですし、みんな同じ目標に向かってすごい頑張ってきたので優勝できるように頑張りたいと思います。

女子メドレーリレー

ーーリレーを振り返って

(弘中)

このリレーに関しては(1泳である)背泳ぎが一番カギとなるリレーで、他の大学は私よりもベストが速い人がたくさんいて、でもどうにかその差を埋めないと勝てないというのが分かっていたので、私が全責任を負うという気持ちで泳いでいて、私が1分1秒台で来ないと絶対勝てないですし、みんながどれだけベストを出しても、やっぱりバックの差が一番大きいので、私がベストで泳ぐのが絶対条件だったんですけど、最低限のタイムを出せずに後ろ3人に波のあるところを泳がせてしまって申し訳ない気持ちと、私がまだまだだなとという悔しい気持ちがあるので、明日個人も残ってますし、リレーも1つあるので、この悔しさを明日に繋げたいですし、このメドレーリレーに関してはフリーの(澤野)莉子ちゃんは引退なんですけど、(同じフリーに)1年生で強い福岡さんもいますし、前3人は変わらず来年も泳げるので、リベンジは来年して絶対このリレーでメダルを取って帰りたいと思います。

(佐藤)

ブレ(平泳ぎ)の差っていうのが上位の大学と大きくあったので、私が埋めていかないとメダルは取れないなと思っていたので、4年生の澤野さんと組む最後のリレーだったので、絶対メダルを取りたいという気持ちで挑んだんですけどそれができなくてすごく悔しいです。

(坂本)

私の役目は調子が良かったのもあって、隣に競り勝ったりしっかりついて行って、後半差すというのが目標だったんですけど、それができなくて悔しいですけど、明日本命(100㍍バタフライ)があるのでそこでリベンジできたらいいなと思いますし、リレーは来年こそは表彰台に乗れたらいいなと思います。

(澤野)

昨日のフリーリレーに引き続き、1年生の子に涙を流させてしまったというのが、4年生としてやっぱり勝たせてあげたかったという思いはあるんですけど、今回できなかったリレーのメダルっていうのは来年の9月に託したいと思いますし、明日も8継があるのでそこでは嬉し涙で終われるように、またしっかりリカバリーして明日につなげたいと思います。

男子メドレーリレー

ーーレースの感想

(村佐)

昨日(4× 100㍍フリーリレー)に引き続きメドレーリレーも勝てたんですけど、個人的にタイムは良くはなかったので、背泳ぎも修行し直して、来年も僕が泳ぐのであれば心強いメンバーの一員として、しっかり戦おうと思います。

(川平)

この種目はずっと優勝したかったので優勝できて良かったです。『中大最強』をとても感じました!明日からも盛り上がっていきましょう!

(倉塚)

初めてのリレーですごく緊張したんですけど、先輩方3人がサポートしてくれてベストを出すことができました。

(光永)

昨日に引き続きこの種目でも優勝することができて本当に良かったです。明日も『中大最強』を証明できるようにチーム全員で頑張っていきたいと思います。

◆試合結果◆

男子100㍍背泳ぎ 予選

4組

①中谷風希(文4) 57.79 PB

9組

⑤中原克(商2) 56.12 PB

⑨大関伶(総1) 57.45

女子200㍍個人メドレー 予選

3組

②澤野莉子(文4) 2:15.56

男子200㍍個人メドレー 予選

5組

③橋本英明(総2) 2:01.66

⑤福田乃斗(商3) 2:02.06 PB

7組

③大西雄斗(総1)2:00.67 PB

女子400㍍自由形 予選

3組

②福岡由唯(文1)4:15.47

男子400㍍自由形 予選

3組

⑥齋藤誓成(商2) 4:00.30

5組

⑦嶋田大海(商2) 3:55.93

6組

⑥中山響(総4) 3:55.66

女子4×100㍍メドレーリレー 予選

3組

②中大 4:07.79

弘中花音(文3)

佐藤琴美(文1)

坂本千紗(商2)

福岡由唯(文1)

男子4×100㍍メドレーリレー 予選

6組

①中大 3:38.50

村佐達也(総2)

川平治樹(商2)

清田悠生(商1)

光永翔音(商3)

男子100㍍背泳ぎ B決勝

④中原克(商2) 56.39

男子200㍍個人メドレー B決勝

①福田乃斗(商3) 2:01.60 PB

②橋本英明(総2) 2:02.06

女子200㍍個人メドレー 決勝

③澤野莉子(文4) 2:13.10 PB

男子200㍍個人メドレー 決勝

⑥大西雄斗(総1) 2:00.40 PB

女子400㍍自由形 決勝

③福岡由唯(文1) 4:11.84 PB

女子4×100㍍メドレーリレー 決勝

⑥中大 4:05.78

弘中花音(文3)

佐藤琴美(文1)

坂本千紗(商2)

福岡由唯(文1)

男子4×100㍍メドレーリレー 決勝

①中大 3:34.42

村佐達也(総2)

川平治樹(商2)

倉塚遼(総1)

光永翔音(商3)

(記事:今村優斗、写真:白旗風花、福居実珠)

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