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川根インカレ連覇達成! 下級生も大健闘 日本学生水泳競技大会競泳競技

10月1日~4日 東京辰巳国際水泳場

 

大学日本一を決めるインカレ。新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、日本選手権やジャパンオープンといった主要大会が次々と中止となり、選手にとっては約半年ぶりの大会となった。男子50㍍自由形では連覇のかかる川根正大(法3)が優勝。男子400㍍自由形では遠藤光(法2)が準優勝、井本一輝(法1)が4位に入賞するなど下級生の活躍も目立ち「来年に希望が持てる大会」(川根)となった。

▲男子50㍍自由形で連覇を達成した川根

 

〈1日目〉

インカレ最初の決勝種目は男子50㍍自由形。中大からは、昨年同大会でワンツーフィニッシュをした川根と福重智成(法4)が出場した。川根は浮き上がりから頭一つ分のリードを取り、田中優弥(新潟医福大)と競って見事1位でゴール。2位の田中との差はわずかに0.12秒だった。大学最後のレースとなった福重は6位に入賞。調子が悪い中、決勝に進出しチームに貢献をした。

▲男子50㍍自由形のレース後ガッツポーズをみせる福重

 

〈2日目〉

大会2日目、最初の決勝の舞台に登場したのは男子400㍍自由形に出場した遠藤と井本。予選で2秒以上自己ベストを更新した遠藤は勢いそのまま決勝の舞台に挑んだ。遠藤は100㍍を過ぎたところで二番手に浮上。2位争いを見事勝ち抜き、準優勝に輝いた。インカレ初出場のルーキー井本も4位に入賞し、下級生の活躍が光る種目となった。

続いて決勝に登場したのは、男子4×100㍍フリーリレー出場の古川皓基(総2)、川根、中杉勇斗(総1)、大西翼(経3)。スタートを任せられた古川は4番手で2泳者の川根に引き継いだ。「一度、列から抜ける」(川根)というチームの作戦通り、川根は一気に3人を追い抜き、リードを広げ1位で3泳者の中杉へとつないだ。体一つ分のリードを守り、そのまま4泳者につなぎたいところ。しかし、明大に追いつかれ2位で最終泳者の大西に引き継いだ。各チーム、エースを揃えたラスト100㍍はデッドヒートが繰り広げられた。最後まで大西は食らいつき、見事3位でゴールした。

▲男子400㍍自由形の決勝レースで自己ベストをさらに更新し準優勝した遠藤(左)

 

〈3日目〉

大会3日目は、前日に男子4×100㍍フリーリレーに出場した古川が200㍍自由形決勝戦に出場し、7位に入賞を果たした。

 

〈4日目〉

インカレ最終日。またもや川根が存在感を発揮する。川根は予選を2位で通過した古川と隣り合わせのレーンで男子100㍍自由形決勝に出場した。川根はスタートから浮き上がりで頭一つリードをするが、「少しハマり切らなった」(川根)と50㍍の折り返し地点で2位となり、そのまま2位でゴール。古川は全体5位で入賞。「悔しい思いが強い」(川根)レースとなった。

この日、最も盛り上がりをみせたのは最終レースの男子4×200㍍フリーリレー。予選を1位で通過し、決勝には井本、大武誠之(法2)、古川、遠藤が出場した。レース前には円陣を組み、気合を入れて挑んだ。1泳者の井本は2泳者へつなぐ直前で一気にスパートを上げ、1位で大武に。大武はリードを守るが、引き継ぐ50㍍手前で3位にとなり、3泳者へ。古川は3位をキープし、残り50㍍でギアを上げ、1位で4泳者につないだ。最後まで激戦の中、粘り続けたがタッチの差、わずか0.05秒で惜しくも準優勝となった。

▲男子4×200㍍フリーリレーに出場した選手(左から遠藤、大武、大西、井本、古川)

 

感染症対策がとられ無観客および各方面での制限があった今回のインカレ。「いつもとは雰囲気が違う大会」(川根)だったが、選手たちは工夫をしながら適応したという。男子学校対抗得点順位の結果は5位となり、下級生の活躍が目立ち来年につながる大会となった。

 

写真:水泳連盟/水泳部提供 記事:「中大スポーツ」新聞部