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「一生に残る思い出と、かけがえのない仲間」―オンライン取材企画・ワンダーフォーゲル部

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、明かりが消えたスポーツ界。大学スポーツも開催予定だった各大会の中止や延期を余儀なくされています。4年間というタイムリミットがある大学スポーツ。このような出口が見えない状況の中、大学生アスリートたちはどのような思いで1日1日を過ごしているのか。中スポを通して、この1年を戦う選手・スタッフの皆さんの声をお届けできればと思います。第19回はワンダーフォーゲル部。主将の小山大綱(商4)にお話をお伺いしました。

※この取材は4月30日に電話にて行われたものです

▲昨年8月の北アルプスでの夏合宿

 

――通常の活動内容を教えてください

「全国の山や島などを渡り歩く活動をしております。大会は一切なく、自分たちで合宿を企画してそれを完遂させるためにチームで頑張ることが目標です」

 

――今は活動ができていますか

「今はコロナの影響で全くできていないです」

 

――現在の新歓の状況を教えてください

「なかなか今は大学にも行けない状態なので、主にSNSの方で勧誘を行っています」

 

――部員間でやり取りはしていますか

「LINEでのやり取りが主にあります。本来5月に新入生を養成する合宿を企画していたんですけど、それが延期になってしまったので、このままコロナが収束すれば8月に新入生を招いて養成合宿ができるように3年生も含めて、そういった連絡を取るようにしています」

 

――先がなかなか見えない中で目標はどこに設定していますか

「コロナが収束するのがいつか分からない中で、僕たちの部活は4年間かけて一人前の登山家といいますか、そういったものを目指しているのでどうしても、年4回の合宿で1回でも行えないとすごくスケジュールがずれちゃうので、とりあえず目標としては無事山に登ることを目標にして、今一番大きな問題としては新入生を入れられるかなので、なんとしてでも一年生を迎えることが目標ですね」

 

――監督やコーチからは何か話はありましたか

「これから3年生の代と引き継ぎになるので、そういったところのアドバイスやどうしていこうかと言う話し合いはしていただいてます」

 

――現在、一番苦労していることはなんですか

「合宿ができないことが一番つらいですね」

 

――逆にこの状況だからこそ分かったことは何かありますか

「新歓のことで言うとわざわざブースを出さなくてもSNSである程度情報を発信していくことで、より多くの1年生が僕たちの活動を知ってくれている機会になっているのかなと思います」

 

――この状況が収束してまずしたいことはなんですか

「とりあえず山に登りたいですね」

 

――主将になり、1年生の時と比べ変わったことはなにかありますか

「自分の行動によって多くの人たちに影響を与えられるようになったなと感じます。1年の時は先輩の指示を待って、チームの一員としての役割があって、どうしてもたくさんの人たちを巻き込めなかったんですけど、現在主将として部をまとめていく上で、同期の部員と話し合ったり、下級生を動かすことで組織として動かせているなと思います。もともと、僕がワンダーフォーゲルに入ったのは大学人生の中で一生に残る思い出を作ろうと思って入っていて、正直入るまでは、同期は誰でもいいやと思っていたんですけど、4年間やっていくと一週間以上同じテントの中で同じ飯を食べて、寝ているんで、仲間というか家族以上の繋がりが得られたなと思います」

 

――「一生に残る思い出」を一つあげるとしたら何になりますか

「一番印象に残っているのは去年僕がリーダーとして企画した合宿ですかね。この合宿は前日くらいに台風が来てしまって、台風が過ぎてから合宿を行ったんですけど山道が荒れていたり、川の水量が多くて、困難な場面が多かったんですけど、その中でも同じ学年のサブリーダーと協力して下級生と一丸となって合宿を事故なく終えられたのが一番印象に残っています」

 

――最後に新入生にひとことお願いします

「ワンダーフォーゲル部は勝ち負けがない分、どうしても目標設定が難しい部分はあると思うんですけども、その中で過酷な自然の中でチーム一丸となって合宿を成功させる目標に対して貪欲に頑張っている部活なので、一生に残る思い出とかけがえのない仲間を作ることができるのがワンダーフォーゲル部の魅力なのかなと思います」

 

▲今年2月の追いコンにて

 

――ありがとうございました

 

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記事:「中大スポーツ」新聞部 写真:ワンダーフォーゲル部提供