8月18 日 奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
中大女子ラクロス部にとって創部初となる1部での戦いがついに開幕。強い日差しが照りつける中、早大とのリーグ初戦に挑んだ。
試合は、第1クオーター(以下Q)で相手に5点のリードを許し苦しい立ち上がり。森谷華子(総4)が第4Qで2得点決める粘りを見せるも、最終スコアは2-10。悔しい黒星スタートとなった。
▲今大会2得点決めた森谷
小森英怜(文4)のドローにより試合がスタート。相手にブレイクを決められ、勢いを止めようと食らいつくが中大のファールが目立ってしまう。「(試合の)流れがドタバタしてしまった」(森谷)と上手く立て直すことができず0-5と点差をつけられ第1Qを終えた。
しかし、第2Qでは奮起する。点差は縮められなかったものの、「ここで抑えられたのは良かった」と森谷が振り返るように、相手に得点を与えず0-5のまま試合を折り返した。
▲相手のシュートをセーブするゴーリーの太田佑(商3)
これまで日本の女子ラクロスは、前後半25分ずつの試合時間で行われていたが、今年度からルールが改正され15分間の4Q制に。人数も12人から10人へと変更された。
第3Qに入り、中大選手がシュートを放つ場面も多かったが、早大のゴーリーの守りは固くなかなか得点を決められない。逆に相手の追加点を許し、0-8で最終Qを迎えた。
▲第4Q開始のドローをあげる小森
「0点で抑えられるのは情けない」。オフェンスリーダーである森谷はそう自分に喝を入れた。
第4Q始まりのドローを小森があげ、そのボールを自取りすると、次第に流れが中大に傾く。
「1点取らなきゃ」と森谷の意地のシュートが決まり、ようやく選手たちは笑顔を見せた。その後も積極的にゴールを狙ったが、相手も1点また1点と点数を重ねる。
試合終了間際に森谷が追加点を決めたものの、2-10でリーグ初戦を終えた。
▲タイムアウト中も中大陣地からは応援歌が聞こえ、終始選手を称えた
三留彩音主将(文4)は「練習試合でもそうだが、第1Qから集中して入れなかったところが課題」と振り返る。
しかし、第2Q以降は「想定していた守り方、攻め方はできた」(三留主将)と1部校と互角の戦いを見せている。
会場には、昨年度1部昇格を果たして引退したOGの方々の姿もあり、土田知佳前主将は「この一年間後輩が頑張ってきていたことは知っていたので、すごく楽しみにしていた」と応援に駆けつけた。
「相手も強いなと感じたけど、通用する部分もあった。負けてしまったのは残念だけど、2戦目、3戦目につながる試合だったと思う」(土田前主将)と後輩達の今後の活躍に期待を募らせる。
「ディフェンスでは、あまりファールを取られないように。オフェンスでは点を入れる力をつけていきたい」と三留主将は強化面を明確にした。
リーグ戦は始まったばかり。「次戦は絶対勝って次につなげたい」(森谷)。
強い思いを胸に、中大女子ラクロス部は25日に行われる青学大戦に挑む。
◆試合結果◆
●中大2-10早大◯
(0-5、0-0、0-3、2-2)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部