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石田、山中の4年生コンビが3位表彰台ー全日本大学グレコローマン選手権

10月15・16日 駒沢体育館

 

大学レスリング界で今年度初の大会となる全日本大学グレコローマン選手権が開催された。大会が始まる約2週間前に、一定数の人数を寮に呼び戻して練習を再開させた中大。今大会には8名の選手が参加し、67㌔級の石田稔貴(経4)と97㌔級の山中彬(経4)が3位となり表彰台に上った。また、個人順位を基に競われる団体成績は8位入賞と結果を残した。

 


市原(大東大)をマットから引き離そうとする山中

 

初日に出場したのは、60㌔級の椎葉桂己(法4)、77㌔級の宮川哲也(文4)、97㌔級の山中の3人。椎葉は予備戦と1回戦は相手を寄せ付けない強さを発揮したが、準々決勝で清水(拓大)にテクニカルフォール負け。その後、敗者復活戦に進むも勝ち上がれず、7位となった。宮川は予備戦に臨むもテクニカルフォール負けに終わった。

 

そんな中、山中は僅差ながらも危なげなく勝ち進み、準決勝まで駒を進めた。準決勝では試合終了1分前のタイミングで1ポイントを獲得し、2-1とわずかなリードを奪うことに成功する。しかし、残り45秒で横田(立大)に1点を返されて同点とされた。このまま試合が終わると、最後にポイントを獲得した相手の勝利となってしまうため、懸命に攻撃を仕掛けるが及ばず。「2-1になった瞬間に油断した」(山中)。この結果、山中は3位決定戦に進むことになった。気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦では、テクニカルフォール勝ちを収めて3位を確保した。しかし、「決勝まで行くつもりでした」と山中。3位ながらも、悔しい結果となった。

 


豪快な投げ技を決める石田

 

2日目には5選手が出場した。82㌔級の八木海里主将(理工4)、130㌔級の出頭海(法1)は初戦敗退。63㌔級の大場哉音(文1)は準々決勝で敗退し、敗者復活1回戦へと進んだが敗北して大会を終えた。67㌔級の石田も準々決勝で敗退したが、敗者復活戦を勝ち進んで3位決定戦に進出した。87㌔級の窪田大羅(経1)は準決勝に進出。5-0とリードして試合を折り返すも、試合後半に神澤(青学大)の猛反撃にあって敗北。3位決定戦に回ることになった。

 


3位決定戦で山本(青学大)と組み合う石田

 

迎えた3位決定戦。最初に試合をしたのは石田。開始1分30分後に、相手のパッシブにより1点を加えると、そこからローリングを2回決めて5点のリードを奪う。試合後半にはパッシブによる1点を失うも、それ以降は得点を許さず6-1で勝利。見事に3位を決めた。対する窪田は、1-2と負けている残り20秒の場面で、吉村(国士大)に投げ技を決められたことが響き、1-7で敗北。「最低2位という目標にしていた。全然納得いっていないです」(窪田)。次大会以降の巻き返しに期待がかかる。

 


大学公式戦初出場となった窪田

 

「4年生に今までの成果を発揮してもらいたいということと、けが無く終えてくれればいいという一番低い目標の中で初めて臨んだ大会だった」(山本監督)。その中で、山中、石田の4年生コンビが3位表彰台に入ったことに加えて、大学対抗得点では8位入賞という結果に。上々ともいえる今年度初の大会となった。11月には全日本大学選手権(内閣杯)の開催が予定されている。「今回は出場できたことに感謝。そして、次は大きな飛躍ですよね。中大はすごいと思ってもらえるような成績を出したい」(山本監督)。今大会とは違い、高い目標を掲げて挑む内閣杯。昨年を上回る結果を出すことに期待したい。

 

◆大会結果◆
大学対抗得点
①山梨学大 ②拓大 ③日体大 ➑中大

 

60㌔級
予備戦
〇椎葉桂己(法4)8-0與那嶺(日本文理大)● ※フォール勝ち

1回戦
〇椎葉7-0今井(神奈川大)● ※フォール勝ち

準々決勝
●椎葉0-10清水(拓大)〇 ※テクニカルフォール負け

敗者復活2回戦
●椎葉3-12佐々木(日大)◯ ※テクニカルフォール負け
→7位

63㌔級
予備戦
〇大場哉音(文1)8-0鳥羽(関大)● ※テクニカルフォール勝ち

準々決勝
●大場4-12竹下(拓大)〇 ※テクニカルフォール負け

敗者復活1回戦
●大場4-15青柳(山梨学大)〇 ※テクニカルフォール負け
→7位

67㌔級
1回戦
〇石田稔貴(経4)9-3小林(近大)●

準々決勝
●石田1-5西谷(山梨学大)〇

敗者復活2回戦
〇石田9-0新山(日大)● ※テクニカルフォール勝ち

3位決定戦
〇石田6-1山本(青学大)●
→3位

77㌔級
予備戦
●宮川哲也(文4)0-9水口(拓大)〇 ※テクニカルフォール負け

82㌔級
予備戦
●八木海里主将(理工4)3-5青山(徳山大)〇

87㌔級
1回戦
◯窪田大羅(経1)8-0藤原(大東大)● ※テクニカルフォール勝ち

準々決勝
〇窪田12-1川市(徳山大)● ※テクニカルフォール勝ち

準決勝
●窪田6-17神澤(青学大)〇 ※フォール負け

3位決定戦
●窪田1-7吉村(国士大)〇
→5位

97㌔級
1回戦
◯山中彬(経4)3-1目黒(国士大)●

2回戦
〇山中5-1木村(専大)●

準決勝
●山中2-2横田(立大)〇 ※ラストポイントにより敗戦

3位決定戦
〇山中10-2市原(大東大)● ※テクニカルフォール勝ち
→3位

130㌔級
1回戦
●出頭海(法1)4-5檜山(法大)〇

 

◆お知らせ◆

次の大会は11月7・8日に行われる全日本大学選手権となる予定です。開催場所は大阪・東和薬品RACTABドームとなっています。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部