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レスリング部・天皇杯全日本選手権後インタビューー村島克哉(法2)、出頭海(法1)

12月17~20日の4日間にわたって行われた天皇杯全日本選手権(天皇杯)。今年の天皇杯は新型コロナウイルス感染拡大防止策として、出場選手を各階級8人に絞っての開催となった。中大からは選考の末、フリースタイル79㌔に村島克哉(法2)、フリースタイル125㌔に出頭海(法1)が出場。天皇杯後、この2人にお話しを伺った。

 

※この取材は12月下旬、電話にて行われたものです

 

〈村島選手・インタビュー〉


▲二年連続の天皇杯出場となった村島

 

――今大会の目標はどのようなものでしたか

村島「正直、練習ができていなかったので、優勝のような大きな目標はなかったんですけど、楽しんで試合ができればいいなと思っていました」

 

――初戦の村山貴裕選手(自衛隊)との試合を振り返っていただきたいです

「村山選手は86㌔級から階級を一つ下げてきた選手で、減量をかなりしていたのでバテていたんですよ。でも、自分も練習していなかったので体力がなかった。1ピリオド目になるべく点を取られないように我慢して、2ピリオド目の最後にラッシュをかけて、勝つしか方法、手段はないなと思っていました。けれども、村山選手のディフェンスが強くて、ポイントを取り切ることができなかったです」

 

――この結果をどのように捉えていますか

「最後チャレンジを投げたのが成功して、2-5になったんですよ。正直、相手もバテていたので、勝てるかなと思っていたんですけど、マットが汗で滑ってしまって、こけてしまったんですよ。そして、その時に点を取られて試合終了だったので。そこが…」

 

――練習ができていないとのことでしたが、具体的にはどのくらい練習ができていなかったのですか

「(レスリング部内で新型コロナウイルス感染者が発生した影響で)12月7日くらいまで隔離されていたので、一週間くらいしか練習できなかったです。安静にしていなければならなかったので、体力もがた落ちで、筋力も戻っていない状況だった。正直難しいかなとも思っていました」

 

――今年度を振り返っていただけますか

「今シーズンはレスリングができない期間もあり、大学のマットで練習できなかったりしたんですけど。その中で、自分はフィジカル面が不足しているなと感じていたので、ウエイトトレーニングをボディビルダーの方を見習って、最近始めていて。それが、レスリングにいい影響が出ているなという感じがあります」

 

――最後に来年度の目標をお願いします

「今年度は調子が良かったんですけど試合結果が伴わなかったので、来年度は今年度以上の結果が出せるようにしっかりと練習していきたいと思います」

 

〈出頭選手・インタビュー〉


▲昨年は、高校生ながら天皇杯に出場した出頭

 

――今大会の目標はどのようなものでしたか

出頭「1年生という立場ですけれども、上級生やシニアの方に追い付きたいという気持ちで、チャレンジャー精神を持ちながら、まずは1勝という気持ちで挑みました。1勝が目標でした」

 

――目標が1勝という中で、初戦は荒木田進謙選手(athletic camp LION)でした

「荒木田さんはリオデジャネイロオリンピックアジア予選の日本代表で、何度も大会では優勝している方。私の階級の中ではトップ、トップレベルの方なので、一矢報いるというか。負けは確定というわけではないですけど、全力を出し切ってぶつかっていくという気持ちで。1勝に向けて頑張っていました」

 

――荒木田選手との試合を振り返っていただきたいです

「練習で何度かやらせていただいたことがあったのですが、その時は赤子の手をひねるように簡単にやられてしまいました。それに比べると、今回の試合は自分のレベルアップもあったのか、それともこの環境下で荒木田さんが調整できていなかったのか分からないですけど、勝ちを見込めるような戦いが少しできたのではないかと思います」

 

――自分の良さは出せましたか

「他の選手の方に比べると私はかなり体が小さいので、その分スピードであったり、回り込むような動きが少しできたところはあったのですが、やはり筋肉面のところで負けてしまいました。けれども、上手く工夫して戦えたところが良かったのではないかと思っています。」

 

――天皇杯に向けて、どのような調整をしていましたか

「去年は大会前に入院しており、退院してから一か月後に試合があるという状況でした。退院したあと、すぐに練習を再開したんですけど、中々体力が戻らず。そして、1日2時間くらいなんですけど、地獄を見るような練習というのがありまして(笑い)。けれどもそれを行った結果、3日後あたりから入院前のような動きができるところまで持っていけたんです。そこで今回はそれに基づいたことを一度行いました。その日1日はなんとか動けたんですけど、それから一週間、試合の二日前ぐらいまでは筋肉痛、動きづらさ、けがのような痛みが出るような練習をして、試合の日にコンデイションを持っていきました」

 

――レスリング部内で新型コロナウイルス感染者が発生した影響はありましたか

「(練習自粛は)大体三~四週間くらいでしたね。練習再開は試合の一週間前です。自主練はしていたんですけど、レスリングは対人戦なので。筋肉の付け方や動きということができなかったのでその点は厳しかったですね」

 

――今年度を振り返っていただけますか

「高校(茨城・鹿島学園高)で練習することが多く、東京に行かず地元にいたことが多かったんですけど、高校の延長にいたような感覚でいてしまって。大学でのレスリングのスタートという点では不完全だったのかなという考えではありましたね。高校と大学だとレベルが大きく開いているようなところがあるので、高校の延長ではなく大学でのスタート、大学のレベルという風に持っていけなかったのが大きかったと思います」

 

――最後に来年度の目標をお願いします

「まずは部内戦で上級生の先輩に勝って、公式戦に出るというのが目標ですね。それに加えて、天皇杯のような全日本大会に出場できるのならば出場して、今年度よりもいい結果が出せればというのが目標です」

 

◆大会結果◆

フリースタイル79㌔級
⑥村島

フリースタイル125㌔級
⑧出頭

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部

 

※どちらの写真も、昨年の天皇杯で撮影したものです