2年生記者8人が昨年度取材した試合の中でNo.1の試合を1人1試合ずつピックアップし、その試合を記者目線で振り返っていくこの企画。第4回は水球部が見事な逆転勝利を収めた試合です。
※以下学部学年役職などは昨年度の表記に準じています。
2019年5月19日 水球部
関東学生水球リーグ戦 対日大
早稲田大学所沢プール
私は1年目から様々な部会を担当してきたが、その中でも水球部を最も多く取材したことから、同部への思い入れは大きい。今回はその中でも印象に残った関東学生水球リーグ戦(以下:リーグ戦)の対日大戦について取り上げたい。
試合の流れを掴みたい中大だが、第1ピリオド(以下P)から相手に2点を先制されるなど苦しい立ち上がりとなった。そのような状況下で、新井謙之介主将(文4)が気を吐き、3連続得点を決めるなどチームの士気を鼓舞し続けた。しかし、相手も間髪入れずに追加点を決め、第1ピリオドは4-5で終了。続く第2ピリオドも奮闘するも5-7と日大リードで前半戦が終了した。
▲チームを攻撃面だけではなく精神面でも支えた新井主将
逆転を狙う中大は第3P開始直後に点を入れるも、相手も隙を緩めない。後半に3点差をつけられるも、中大は新井主将、髙橋英佑(文2)、松本天斗(文3)の連続得点で追いついた。そして第3P終了間際、高橋が相手のシュートを受け止め、そのまま相手の陣地へ攻め入って自らの手でゴールを決めた。ついに中大は逆転に成功し、第3Pが終了。
▲この試合2得点を決めた高橋
運命の第4P。ここで差をつけたい中大だが、試合は拮抗。それでも積極的なディフェンスで相手の追加点を阻止した。そして14 ー14 で迎えた終盤、新井主将がシュートを決め、15ー14 でついに中大が逆転勝利を収めた。
この試合が一番印象に残っている理由は、鮮やかな逆転勝利だけではない。新井主将を中心に最後まであきらめず、何がなんでも勝つという中大水球戦士の意地と気迫が強く感じられたからだ。事実、試合終了後の彼らの表情は言葉で言い表せないほどの充実感、満足感で満ちあふれているように見えた。
今年の中大水球部は現在大会中止など苦境に立たされているが、彼らが再びプールという戦場に舞い戻り、中大水球戦士としての活躍を期待したい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
記事:後藤寛太(文2) 写真:「中大スポーツ」新聞部