2021年7月1日~4日 島津アリーナ京都
卓球部は全国の大学の頂点を決める大会である、全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部に出場した。新型コロナウイルスの影響で昨年度の大会は中止となり、今年度も棄権する大学が相次ぐなど卓球界は厳しい状況に置かれている。そんな中でも力強い中大の卓球で勝ち進み、ベスト8で今大会を終えた。
予選リーグEブロックを1位で勝ち進み、迎えた決勝トーナメント。初戦は予選リーグBブロックを2位通過してきた高知工大との試合となった。中大の1番手は3月の東京都卓球優勝大会男子シングルスを制した小野寺翔平(法3)。「久しぶりの試合だったので、組み立てに難しさを感じた」と振り返ったものの、相手を圧倒する卓球を見せ3-0で勝利しチームに流れを呼び、勢いそのまま橋本一輝(文3)が3-1で勝利。最後は小野寺・浅津碧利(文3)組が3-0のストレート勝ちで締め、高知工大を下した。
▲強気のレシーブを見せる橋本
中京大との2回戦では関東学生選手権王者となった浅津が1番手で出場し、相手を寄せ付けずに3-0で完勝。2番手の吉田俊暢(文4)は相手に2ゲームの先取を許したものの、粘りの卓球で3ゲームを連取し逆転勝利を収めると、続く小野寺・浅津組もフルセットの熱戦を制しベスト8進出を決めた。
▲抜群のコンビネーションを見せる小野寺・浅津組
準々決勝は専大を破った日大との試合となった。1番手の小野寺が強気の攻めを見せて3-0で快勝。先手を取ったが、続く吉田が「相手の得意な展開でやらせてしまった」と振り返ったように、相手の攻めに粘りを見せるものの苦しい展開が続き1-3で敗戦してしまった。1勝1敗で迎えた小野寺・浅津組の試合は一進一退の攻防が続き最終ゲームまでもつれたものの、あと一歩及ばず敗戦。残りの2試合を取るしかないという状況に追い込まれたが、同時進行で行われていた4番手の浅津、5番手の橋本が意地を見せ一歩も引かない卓球を見せた。しかしながら、浅津がフルセットの熱戦をものにすることができず惜敗を喫し、橋本もあと一歩相手に及ばず、この試合の敗戦が決まった。
▲シングルスでも実力を発揮した浅津
中止となった昨年を除き5大会連続のベスト8に終わってしまった今大会。ベスト4のチームとのレベルの差を感じる部分もあったという。しかしながら、中大には小野寺・浅津の二人のエースはもちろんのこと、そのほかにも実力のある選手が多数そろっている。「自分たちのできることを積み重ねて成長していきたい」と小野寺が語ったように、次の大会ではさらに成長した中大の選手たちが躍動してくれるに違いない。
◆大会結果◆
決勝トーナメント
1回戦:○中大3-0高知工大●
2回戦:○中大3-1中京大●
準々決勝:●中大1-3日大○
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部