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「記者が捉えたベストゲーム」第8回 記事・町田航太

2年生記者8人が昨年度取材した試合の中でNo.1の試合を1人1試合ずつピックアップし、その試合を記者目線で振り返っていくこの企画。第8回は卓球部が秋季リーグ開幕戦で接戦を制した試合です。

※以下学部学年役職などは昨年度の表記に準じています。

2019年9月4日 卓球部
秋季関東学生卓球リーグ 開幕戦 対筑波大
港区スポーツセンター

 

今でも忘れられない光景がある。あふれる闘志、仲間の応援、そして充実感に満ち満ちた笑顔。今から約10か月前、初めて一人で取材に行ったその試合はスポーツの魅力を凝縮した試合となった。

 

対戦相手は相性の良い筑波大。しかしこの日は苦しい戦いを強いられた。第1試合に出場した一ノ瀬拓巳主将(法4)が相手のリズムにのまれ、0-3でまさかのストレート負け。「上手くいなされて、はまってしまった」と敗戦を悔いた。第2試合は浅津碧利(文1)が終始ペースを握り3-0で勝利するも、第3試合から第6試合までは3-2ないし2-3の接戦が続き勝負はゲームカウント3-3で最終第7試合へともつれこんだ。

 

もう後がない最後の試合。卓球台へと向かったのは吉田大輔(文3)。第1セットを制し勝利へと前進するが、相手も第2、第3セットを連取し一歩も譲らない。時折、両者が発する魂のこもった雄叫びは、私の心を震わせる。吉田大も負けずに第4セットに勝利し、ついにこの戦いも最終第5セットへ。打ち合いを含めた点の取り合い。緊迫感のある試合で勝利を決定づける11点目を手にしたのは吉田大だった。

▲最終第7試合に見事勝利した吉田大。憧れの選手は樊振東(ファンジェンドン・中国)

 

試合終了直後に仲間とハイタッチを満面の笑みで交わす姿は、「笑顔の花が開く」との比喩表現がまさにぴったり。試合の場でこれ以上の笑顔を見ることはもう出来ないのではないかと思うほどの最高の表情であった。

▲試合後笑顔の吉田大。卓球で勝つ喜びを感じている様がひしひしと伝わってくる

 

あともう一つ、この試合を語るうえで触れなければならないことがある。それは同会場で先に試合を終えた女子卓球部のメンバーが、試合後にスタンドから男子勢に向けて声援を送っていたことだ。ベンチで応援する仲間とスタンドで応援する仲間に挟まれてのプレーは選手にとっても心強いものだっただろう。試合を終えて疲れているにも関わらず部の垣根を越えて選手を声で鼓舞する姿は、スポーツマンシップの模範として褒められる素晴らしいものであった。

 

スポーツの魅力を改めて教えてくれたこの試合。白熱したプレーや勝つ喜びをかみしめる選手の姿は美しく、そして輝いて見えた。

 

 今回の投稿をもちましてこの企画は終了いたします。短い期間ではございましたが、お読みいただきましてありがとうございました。

記事:町田航太(経2) 写真:「中大スポーツ」新聞部