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2試合連続の完封負けで勝ち点落とす 清水監督「精神的に弱いですね」ー東都大学野球春季リーグ戦 対日大2回戦

2023年5月19日 明治神宮球場
チーム 123 456 789 =RHE日 大 030 000 000 =330中 大 000 000 00× =092[中]岩本、石田ー綱川[日]坂尾、柏崎、山内、市川ー友田[本]なし◆スタメン◆1[三]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
2[一]石井  巧(文4=作新学院)
3[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)4[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)5[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)6[二]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)7[指]野呂田 漸(文2=秋田中央)8[捕]綱川真之佑(経2=健大高崎)9[遊]山本  聖(文3=鹿屋中央)P   岩本 大地(法4=石岡第一)昨日の試合で4安打完封負けを喫し、カード黒星発進となった中大。今日の試合に勝利し、1勝1敗に持ち込みたいところだったが、守備ではミスが重なり序盤に3点を失い、打線は日大の4投手の継投を前に2試合連続で得点を奪えず、連敗で勝ち点を落とした。序盤の攻撃に明暗が分かれた。中大は初回、この日1番に抜擢されたルーキー伊藤櫂がサード強襲のヒットを放つと、3番櫻井も続きチャンスを広げる。立ち上がり制球が定まらない相手先発の坂尾(日大)を捉えたいところだったが、二塁走者の伊藤櫂がキャッチャーが弾いた隙に三塁を狙いタッチアウト。直後に櫻井が二盗を失敗し結果的に3人で攻撃を終えてしまう。清水監督は「初回の走塁ミスから重い雰囲気がそのまま最後まで続いてしまった。精神的に弱いですね」と初回の拙攻を悔やんだ。▲猛打賞の活躍をみせた櫻井

試合が動いたのはその直後。初回を無失点で抑えた先発の岩本が1死から四球を与えると、続く打者の三遊間への当たりを山本が野選。さらに次の打者のライトへの強い当たりを高橋が落球し、ノーヒットで満塁のピンチを招いてしまう。味方のミスをカバーしたい岩本だったが、9番角田(日大)に左前適時打を浴び先制を許す。悪い流れは断ち切れず、1番菊地弘(日大)の併殺コースの打球を一塁手の石井が送球をこぼす間に二塁走者が生還。攻守にミスが絡まり、序盤から主導権を握られてしまう。

打線は坂尾(日大)のテンポの良い投球になかなか反撃の糸口を見いだせなかったが、中盤以降はチャンスを作り出す。5回、先頭の皆川が四球で出塁すると、1死からこの日DHに起用された野呂田が大学初安打を中前に放ち得点圏にランナーを進めるも後続が倒れ無得点。6回にも満塁のチャンスを演出するが高橋、繁永が三振に倒れ、我慢の展開が続く。2回途中からリリーフし気迫の投球を見せる石田が攻撃へリズムを作る中、終盤は6回途中から登板した山内(日大)を野呂田、綱川の連打などで攻め立てたが、得点には結び付かず。2イニング連続で無死一、二塁の場面を作るも、勝負どころで山本のバント失敗や繁永の併殺打が響いた形となった。9回は前日から連投の市川(日大)を打ち崩せず、2試合連続の完封負けで勝ち点を落とした。

▲2安打を放った綱川

痛い連敗を喫した中大だったが、次週に向けての光明もあった。1番で出場の伊藤櫂が安打を含む2出塁、人生初のDH出場と語った野呂田がマルチ安打で存在感を見せた。清水監督は「最近調子が良かったから、相手が左投手だと考えていたのでよく打ってくれました」と活躍をたたえた。野呂田は「ここがスタートだと思うので、これからもっとできるように練習を頑張りたい」と今後を見据えた。

▲公式戦初安打を含む2安打で期待に応えた野呂田

そして圧巻だったのが石田のピッチングだ。2回途中から登板してピンチを切り抜けると3回からは日大打線をまったく寄せ付けず7回1/3を無安打9奪三振、9回に四球を与えたものの、それ以外は1人のランナーも許さない完璧な内容を披露。勝利には繋がらなかったがマウンド上でチームを鼓舞し続け、攻撃への流れをもたらした。来週以降も石田の活躍が勝利のためには欠かせないものとなる。

▲圧巻の投球でリズムを作った石田

ここまで3カードが終了し勝ち点1と苦戦を強いられている中大。来週からは舞台を上尾に移し、入れ替え戦回避のために負けられない戦いが続く。昨季悔しさを味わった場所で何としても次の勝ち点をつかみたい。

◆試合結果◆
○日大3 - 0中大●

◆お知らせ◆
次戦は5月23日(火曜日)にUDトラックス上尾スタジアムで行われる対国学大1回戦です。

(記事:志水恒太、写真:髙梨晃世、小野祐司)

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